東大発AIベンチャーmediLab(メディラボ)が、近隣薬局間における医薬品不足に伴うSOS発信をサポートする新アプリ「Tonari SoS」をリリース
株式会社mediLab (東京都新宿区、代表取締役社⻑CEO:松⽥ 悠希、以下mediLab)は、近隣薬局間における在庫確認、患者紹介を助ける携帯端末アプリ「Tonari SoS」をリリースしました。
【Tonari SoSが可能にしたこと】大変だった不足薬調達を早く、楽に効率的に!
「入荷未定により、お薬をお渡しできません」
「入荷目処が立たず、残りの薬は入り次第、追って郵送します」
長引く出荷調整による医薬品不足を理由に、こうした調剤困難に直面する薬局が全国的にあとを絶ちません。「もし在庫をお持ちでしたら、患者様をご紹介したいのですが・・・」と、医薬品不足が発生するたび、近隣薬局に電話確認を繰り返す作業は、どこの薬局においても人手不足に悩む中、通常業務上で大きな負荷となっています。
こうした状況を鑑み、本アプリでは、在庫不足により調剤不可といったSOS発生時に近隣薬局間でサッと簡単にお薬の在庫確認ができるようサポート、調剤可能な薬局を探索できるようにしました。「お薬が入らないため、調剤できません」と断られ、何軒も薬局を回ってこられた患者様にとっても、受け入れ先薬局を確実に紹介してもらえる安心につながります。
多くの調剤薬局が抱える悩み一つ一つに寄り添ってきたmediLabだからこそ、今もっとも薬局現場を悩ませている不足薬調達法をスムーズにし、地域における近隣薬局相互の助け合いルートを築きます。
【Tonari SoS開発の発端ときっかけ】
薬局メンバーからの「薬が足りない!調剤できない」発信によりアプリ開発が実現
mediLabに在籍しつつ、日ごろ実際に調剤薬局スタッフとして働く顔を持つメンバーも、薬局現場において不足薬が発生するたび、処方箋記載の不足薬を電話で一点ずつ読み上げ、患者様の受け入れ先薬局をあちこち探す困難に何度も直面してきました。薬局現場で大きな負担となっている、こうした非効率な不足薬調達法や患者様受け入れ先探索法について、「IT技術を用いて何とか解決できないものか」とmediLab社内に発信したところ、開発メンバーが現場の強い声を逃さずしっかりキャッチ、AIスペシャリストとして解決すべく、スピーディーに開発へと結びつけたのが、本アプリ「Tonari SoS」誕生の発端です。
「薬局で働く人を楽にしたい!」の思いから、これまでも調剤入力支援AI「まもる君
」をはじめ、薬局業務支援サービス開発・提供を手掛け、調剤薬局から多くの信頼と薬局DXにおける実績を得てきたmediLab。その強みは少人数チームでありながら、東大工学部発の最先端AI技術に加え、創業以来、開発メンバーと共に、社長自ら足繁く薬局現場に通ってきたことで得た、深い薬局業務知識や業界最新事情を保有する点にあります。
「Tonari SoS」は、忙しい薬剤師の手を煩わすことなく、画面タップ一つで簡易に不足薬調達を実現できるツールとして、ぜひ薬局現場の皆様にご紹介したい携帯端末用アプリです。開発にあたっては、mediLabが得意とする最新AI技術を活用しつつ、実際にアプリ使用する薬局視点に基づき、開発チームと薬局チームそれぞれのメンバーが協力・連携しながら、アプリ画面仕様やユーザインタフェースを一つ一つ確認して作ってまいりました。医薬品不足に伴うSOS発生時点で、個人情報を除いた処方箋画像を撮影・添付送信するだけのシンプルな設計ゆえ、多忙な薬剤師に代わり、薬剤師以外の薬局スタッフどなたにも気軽に触っていただける仕様となっているのも特徴です。
【Tonari SoSアプリ設計】
開発メンバーと薬局メンバーでこだわり抜いた画面仕様。
操作は、処方箋画像送信と画面タップのみ。お近くの薬局へサッと在庫確認
●相手先薬局の繁忙状況を考慮することなく、迷わずその場でSOS発信できる
●薬剤師以外の薬局スタッフどなたでも、簡易に気軽に触ることができる
●必要に応じ、アプリ画面からそのまま相手先薬局に電話できる
患者様よりお預かりした処方箋の調剤にあたり、医薬品不足SOSが発生した時点で、薬局の皆様にはアプリ画面上で<以下3ステップ>を進めて頂くだけの簡単操作です。
該当処方箋は、患者様プライバシーを守るよう、予め個人情報を除去し撮影・送信します。
① SOS発信する薬局:【個人情報を除き、処方箋を撮影】→【画像をタップ送信】
② SOS受信した薬局:【自局の医薬品在庫を確認 →【患者様受け入れ可否を選択・タップ送信】
③ SOS発信した薬局:【患者様ご紹介】→【調剤可能な薬局へご案内】
【Tonari SoSアプリ画面 ご利用イメージ】
SOS既読/未読もすぐにわかる。電話も掛けられる
【自分のリクエストを送る
━ 鈴木薬局よりSOS発信のケース】:
●ザイザル錠が不足中!
●患者様対応、希望します!
・医薬品不足SOSが発生した時点で、該当処方箋を撮影(個人情報を除く)。携帯端末上からそのまま画像添付し、近隣薬局宛てに一斉リクエスト送信することができます。
【リクエストを受信した近隣薬局は】:
●在庫に応じ、患者様受け入れOK/NG を判断
●判断結果を、SOS発信元の薬局へタップ送信
・該当処方箋を見ながら、在庫状況に応じて患者様受け入れ可否を判断、SOS発信元の薬局に回答を送信します。
【リクエストを受信した近隣薬局は】:
●一覧表示された近隣薬局からのリクエストを確認
●各リクエストごとに、自局の対応内容を送信
・リクエスト受信した薬局側は、リクエスト元の薬局名や求められている医薬品名などを一覧確認することができます。
【リクエストを送信した薬局は】:
●自局からのSOSに対する近隣薬局回答を確認
●各近隣薬局の状況(患者様受け入れ可否、SOS既読/未読)により判断
・どこの薬局が患者様受け入れ可能か、一覧表示されます。リクエスト未読の薬局がある場合は、その旨表示されるため、連携可能な近隣薬局を素早く判断できます。
【リクエスト対応OKの薬局が見つかったら】:
●リクエスト対応OKの薬局とスピーディーに連携
・患者様受け入れ可能な薬局が見つかり次第、画面上からそのまま電話をかけ、患者様ご紹介など詳細かつ具体的な相談に進むことができます。
【mediLabが考える薬局DXと「Tonari SoS」の今後】
mediLabでは、薬剤師から処方箋入力スタッフ、調剤補助スタッフまで、薬局で働くすべての皆様が抱える薬局業務上の課題改善に向けたサービスを継続的に開発、このたびご紹介した「Tonari SoS」もそのうちの一つです。特に人手不足に悩む薬局現場において、処方箋入力から調剤、在庫管理、発注、薬歴入力、服薬説明など範囲が広がりつつある薬局DXの推進が急務であり、その実現に欠かせないのが最先端AI技術です。
日ごろ実際に薬局で働く薬局メンバーが直面している現場でのリアルな出来事、気付きを発信するblog「薬局あるある話」で取り上げている事象は、全国どこの薬局現場にも共通するお悩みと捉え、「何とかAI技術で解決できないか」という視点で開発チームがしっかりキャッチし、具体的な機能実装に向けて日々、薬局業務の習得と共に開発に勤しんでいます。
一方的なAI技術の提供にとどまらない、現場に即した形での開発までの流れは、開発メンバーと薬局メンバー双方が共に在籍するmediLabならではの強みと考えます。
まだまだ先が見えない医薬品出荷調整の状況下において、不足薬を確実に調達・確保し、患者様の元にお届けする調剤薬局としての役割を果たす上で、近隣薬局間の助け合いは引き続き欠かせません。「Tonari SoS」は、近隣地域内でのご利用薬局が増えるごとに、さらに利用価値の深まるサービスと言えます。ご興味をお持ちいただいた薬局関係者様は、ぜひお気軽にお声がけいただけると幸いです。
◆「Tonari SoS」がさらによくわかるblog:【薬局あるある話】第14話
◆【薬局あるある話】第1話~:実際に調剤薬局で働くメンバーが執筆しています。
※mediLabの詳細はこちら:
<本件に関する問い合わせ先>
株式会社mediLab
メール: support+tonari@medilab.co.jp
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