北海道・東神楽町にてスマートコンポストを用いた実証実験を実施
生ごみの高速分解ができる微生物群「コムハム」を活用し、ゼロカーボンシティの実現へ貢献
■実証実験概要
設置場所:「認定こども園ここから」敷地内(東神楽町南2条東2丁目)
運用期間:2023年10月13日(金)から11月30日(木)終了予定
当社は北海道・東神楽町が目指すゼロカーボンシティの実現へ貢献するため、微生物群「コムハム」を活用し、生ごみや育苗時に排出される残渣(ざんさ)をこども園内で処理する実証実験を実施します。本実証を通して、町内での汎用的利用が可能か検証します。生ごみを堆肥化した場合に削減できる二酸化炭素排出量はスマートコンポスト1台あたり26.53 kg/月(焼却処理と比較した場合)となる見込みで、生み出された堆肥は町内の花壇で再利用される予定です。
■東神楽町での実証に至った経緯
これまで当社は、渋谷区(東京都)や川崎市(神奈川県)、札幌市(北海道)などの都市部を中心にスマートコンポストの実証実験を行ってきました。しかし、既存の焼却処理施設の維持や新設が難しい小規模な自治体での実証実験は行ったことがありませんでした。
環境美化活動として花壇づくりを行っていることから「花のまち」として知られる東神楽町は、2050年までに実質二酸化炭素排出量ゼロ、「花と緑に包まれた美しく安全なまちづくり」を基本目標として掲げていますが、町内に大型の堆肥化処理施設がなく、生ごみは燃えるごみとして処理されています。
こうした現状をスマートコンポストの導入によって変革し、ゼロカーボンシティの実現に寄与していきます。
■微生物群「コムハム」
「コムハム」は、当社が独自で開発した生ごみを高速分解する能力を持つ微生物群です。
生ごみを最短1日で最大98%まで分解する特徴があるため、通常、数週間かけて複数回発酵させる堆肥化を高速で行うことができます。次世代シーケンサーを用いた微生物群集解析の結果から、「コムハム」は複数の好熱性バシラス科細菌を中心とした微生物群から構成されていることが分かっています。有害性評価として、「コムハム」の主要構成細菌が有害微生物リストに非該当であることを確認しています。「コムハム」の遺伝子組換えやゲノム編集は行っておりません。
■スマートコンポスト
AC電源や排水処理を必要としないソーラー発電で自動駆動する独立型の生ごみ処理機です。
生ごみの高速処理が得意な微生物群「コムハム」がより安定して生ごみを分解できる環境をスマートコンポスト内に整えています。また、管理者は、クラウドにアップロードされたデータから、生ごみ投入量やバッテリー残量など、利用情報を取得することができます。2023年11月より受注販売開始を予定しており、現在は、実証実験や販売開始後の購入を目的としたデモ機の貸し出しを行なっています。
■komhamについて
「人と地球にやさしい、新しいごみ処理スタンダードを創造する。」をミッションとして掲げ、生ごみの高速分解や減容ができる微生物群「コムハム」の研究および、それらを用いたバイオマスリサイクルシステムの構築を行っています。
またこうした技術を用いて、新規サービスや商品の開発を積極的に推進し、誰もが意識せずとも環境にやさしい暮らしができるようなインフラ作りを目指しています。
【会社概要】
会社名:株式会社komham
本店:札幌市厚別区下野幌テクノパーク1丁目1-10-211号
支店:東京都渋谷区猿楽町17-10 代官山アートビレッジ3階B 代官山TOKO
代表取締役:西山すの
設立:2020年1月
公式サイト:https://komham.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像