スターサージカル メディアセミナー「急増する近視と視力矯正の最前線-ICL治療」を開催

スターサージカル株式会社

眼鏡・コンタクトレンズに次ぐ、近視治療の有望な選択肢であるICL(Implantable Contact Lens)の製造販売を行うスターサージカル株式会社(本社:東京都港区西新橋一丁目1番1号、代表取締役:中田 博之)は、3月6日(木)にメディアセミナー「急増する近視と視力矯正の最前線-ICL治療」を開催しました。セミナーでは、近視が気になる20代から40代の男女300名を対象とした意識調査の結果(※1)についてスターサージカルから報告があったほか、ICL治療に詳しい眼科医療のエキスパートである3名の先生が登壇し、日本のICL治療の現状と今後の展望について、熱いディスカッションを展開しました。

(写真左から)山王病院アイセンター センター長、国際医療福祉大学 臨床医学研究センター 教授 清水 公也 先生、グランドセントラルTOKYO アイクリニック 主任執刀医 市川 一夫 先生、アイクリニック東京サピアタワー 院長 北澤 世志博 先生、スターサージカル・カンパニー シニアヴァイスプレジデント ジム・フランシス、スターサージカル株式会社 代表取締役 中田 博之

ディスカッションのポイント

レンズの開発に携わった清水先生は、「角膜を削らずにレンズを眼の中に入れて視力を矯正し、レンズは取り出すことも可能」とICL治療の特徴を解説

ICL治療は、虹彩と水晶体の間にレンズを挿入することで、光の屈折を調整し、近視や乱視を矯正する治療です。パネルディスカッションで清水先生は「レンズを挿入するのに必要な切開創は約3ミリと非常に小さく、日帰り手術も可能です」と指摘。さらに、ICL治療の特徴として「日常のあらゆる場面を裸眼で過ごすことができ、レンズがくもったり汚れたりしないので、日々のお手入れやメンテナンスも不要です」と言及しました。眼内にレンズを挿入するため、眼表面の涙液層が乾きやすくなることもなく、ドライアイにもなりにくいとされます。術後の経過についても「眼に優しい素材を使用しているため、半永久的に使用可能ですが、必要な場合には、手術でレンズを取り出すことも可能です」とも添えました。ただし、ICL治療は近視であれば誰でも受けられる治療というわけではなく、ICL治療を利用できる人の条件は、日本眼科学会のガイドラインで厳格に規定されています。

宮城県でも治療を行う市川先生は、「災害に対する日頃の備えとしてもICL治療のベネフィットは大きい」と指摘

市川先生は、東日本大震災の直後に来院された強度近視の患者さんから「コンタクトレンズが使えなくなり、ほとんど何も見えなくて、とても怖い思いをした」という話を聞いたと振り返ります。市川先生によると、宮城県仙台市では、東日本大震災以降、ICL治療を希望する人が増加したそうです。従来の近視矯正法では、物理的な破損のリスクがあること、また災害時には、断水などの事由できれいな水が確保できず洗浄その他のメンテナンスが難しいなど、災害時特有の不安がありました。市川先生は、災害に対する日頃の備えという視点でも、ICL治療のベネフィットは大きいと指摘します。

スターサージカルが実施した意識調査(※1)でも、「災害時の眼鏡・コンタクトレンズについての不安をなくしたい」と回答した人は、約6割に上りました。その一方で、それらの器具を枕元に置いておく、ケースに収納している、予備を用意しているなど、実際に何らかの対策を実施している人は、約1割から3割程度に留まることもわかりました。市川先生は「強度近視の人たちの中には、眼鏡などの矯正手段を失うと途端に生活が困難になってしまう場合もあります」と述べ、日頃から対策を考えておくことの大切さを訴えました。

都内でICL専門クリニックを展開している北澤先生は、「ICL治療は認定医のみが提供可能」と安全性について説明

ICL治療の手術は誰でもできるわけでなく、スターサージカルが運営しライセンス管理を行っている認定医資格を取得した眼科専門医に限られます。認定医の数は年々増加しており、現在は全国で約400名に上ります。手術自体は非常に効率化されており、北澤先生によれば、両眼の手術でも平均9分から10分で完了するといいます。認定医制度について、北澤先生は「医師だけでなく、施設も訪問して医療従事者全員に対する指導も実施しています」と述べ、厳格な基準のもとで認定制度が運用されていると説明しました。

「ICL治療は、眼鏡・コンタクトに次ぐ有望な選択肢」

パネルディスカッションでは、この他にも、レンズの開発秘話やICL治療を実際に受けられた患者さんのエピソード、またコンタクトレンズとの比較なども議論されました。パネルディスカッションの最後には、3名の先生方より今後のICL治療の展望が語られました。清水先生は、「ICL治療は眼鏡・コンタクトに次ぐ、有望な選択肢。眼鏡・コンタクトの使用をお考えの際は、ICL治療も選択肢にお考えいただき、相談していただきたい。」と締めくくりました。

※1 意識調査の結果はプレスリリースとして配信されており、こちら( https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000010.000073719.html )からご覧いただけます。

※2 パネルディスカッションの映像はこちら( https://www.staarsurgical.co.jp/files/20250306-seminar.mp4 )からご覧いただけます。

眼内コンタクトレンズ(ICL)治療について

眼内コンタクトレンズ(ICL)治療とは、角膜を削らずにレンズを目の中に挿入して視力を矯正する治療法です。インプランタブルコンタクトレンズ(Implantable Contact Lens)を略してICLと呼び、フェイキックIOL、有水晶体眼内レンズ、眼内コンタクトレンズと呼ばれることもあります。

ICL治療は、1980年代より開発が行われている手術法で、現在世界75か国以上の国々で実績があります。また、必要に応じてレンズを取り出せるので、手術前の状態に戻すことが可能です。

眼内コンタクトレンズ(ICL)について: https://jp.discovericl.com/

スターサージカル株式会社について

スターサージカル株式会社は米国スターサージカル(STAAR Surgical Company、NASDAQ: STAA)の日本子会社です。40年以上にわたり眼科手術の分野に専心してきた米国スターサージカルは、眼内コンタクトレンズの設計・開発・製造・販売に従事しています。当社のレンズは、患者にVisual Freedom(視覚的自由)を提供し、眼鏡やコンタクトレンズへの依存を軽減ないしなくすことを目的としています。レンズは全て折りたたみ式で、術者は小さな切開創から挿入することができます。米国スターサージカルは、屈折矯正手術に使用されるレンズ製品をEVO ICLブランドとして展開し、旧モデルとEVO ICLを合わせたレンズ群は、これまでに75か国以上の市場で、300万枚以上販売されています。同社はカルフォルニア州レイクフォレストに本社を置き、カリフォルニア州アリソビエホ、カリフォルニア州モンロビア、スイスのニダウで製造・包装施設を運営しています。スターサージカル株式会社の本社および流通センターの所在地は東京です。詳細については当社ウェブサイトstaarsurgical.co.jp( http://www.staar.co.jp/ )(日本語)をご覧ください。

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会社概要

STAAR SURGICAL

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URL
https://www.staarsurgical.co.jp
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都港区西新橋1-1-1 日比谷フォートタワー10F
電話番号
03-6910-2891
代表者名
中田 博之
上場
海外市場
資本金
3億8500万円
設立
1988年09月