東日本大震災をきっかけに、キャンピングカーの製造販売を事業の柱に6都市と災害協定、能登地震での7か月の車両提供、防災専用車の開発・・・防災×キャンピングカー「防キャン」意識を広めるべく、奮闘中

株式会社ダイレクトカーズ

キャンピングカー・車中泊専門店を運営する株式会社ダイレクトカーズ(本社:三重県鈴鹿市磯山3丁目4-1592、代表取締役:百田 雅人)は、2011年東日本大震災での被災者の方とのやり取りをきっかけに、「ベッドが備わっている車」である「キャンピングカー」の製造販売を事業の柱にしました。

東日本大震災から13年が経過した現在、キャンピングカーを一時的な災害対策にしてほしいという思いから、本社がある三重県鈴鹿市を含む6つの市と災害協定を結んでいます。また、キャンピングカーの使用環境の整備、市場の育成、業界の発展を目指す一般社団法人 日本RV協会(所在地:神奈川県横浜市港北区新横浜2-7-19 竹生第2ビル905)と連携し、「防災×キャンピングカー=防キャン」という考え方の普及に向けた、周知活動も行っています。2024年11月には、当社初の防災専用キャンピングカー「トリップシェルター」を製造し、販売を開始しました。

 能登半島地震で7か月間のキャンピングカー提供 自治体応援職員の寝床に      

能登半島地震の際には、

日本RV協会へ石川県から協力要請があり、協会に加盟している当社も車両提供を行いました。

◾️キャンピングカーの活用方法、当時の様子

全国各地からキャンピングカーが集結し、石川県珠洲市と輪島市にそれぞれ30台ずつ貸し出されました。当社のキャンピングカーは石川県珠洲市にて、全国の自治体から派遣された応援職員の寝泊り場所として活用いただきました。提供した車両は、トヨタのカムロードをベースにしたキャンピングカーで、5名が就寝可能な広さに、冷蔵庫やヒーターが装備された、寒さ対策もしっかりされている大型車両です。最終的に地震発生後の1月12日から約7か月間、貸し出しを行いました。

事前に道路の通行許可を取り、前日に金沢市に宿泊。翌日早朝5時に金沢市のコンビニに各社のキャンピングカーが集合して、一緒に出発しました。能登半島に向かう道路は1本しかなく、その道が寸断されていることで、通常、車で1時間半の道のりを、迂回をしながら5時間かけてようやく到着しました。熊本や東北の地震の際は1時間ほど車を走らせれば、開いているコンビニやお店もありましたが、能登半島は復旧が全く進んでおらず陸の孤島となっていたのが印象的でした。

◾️現場の様子、自治体職員の声

大災害が発生すると自衛隊、警察、消防が現地に派遣され、その後、各自治体から職員が協力要請を受けて現地へ向かいます。自衛隊や警察、消防についてはある程度、自分たちで寝泊まりする機能や経験を持ち合わせていますが、自治体の職員は寝床の確保が難しく、雑魚寝やソファなどで寝ながら復旧対応にあたっていたそうです。キャンピングカーは機動性が良く、レジャーや生活以外にも緊急時や災害時に心強い味方になります。「トレーラーハウスや仮設住宅とは異なり、到着後すぐに寝泊まりができるのが、ありがたい」と言っていただきました。

 東日本大震災の経験 被災者にベッド付きハイエースを販売し「これだ」と決意    

当社代表の百田は、大手中古車販売店で会社員として勤めた後、会社の倒産をきっかけに2009年に独立・創業。2011年に会社を設立しました。中古車販売とミニバンのカスタムを事業の2本柱にしていましたが、設立時期に新車の取り扱いを開始。ハイエースのカスタムにも取り組むようになりました。

転機となったのが、日本を襲った東日本大震災でした。東北地方と関東地方の太平洋沿岸部が壊滅的な被害に遭い、各種インフラが寸断される中、福島県南相馬市のお客さまにハイエースを買っていただきました。津波に愛車を流されたそのお客さまは、代わりとなる車としてハイエースを選ばれました。ベッドキットを装着して納車したハイエースは、瓦礫の撤去などに活躍、何より新たな寝床として使っていただけたようです。「これでなんとか生活を再建できる準備が整った。復興に向けて頑張るよ」という言葉を聞いた百田は、「この車に人生を掛けよう」と決意を固めました。

ハイエースは実用車として高い人気を誇る車です。このモデルについてさまざまなことを検討している間に、ハイエースが多くの可能性を秘めたモデルであることに気づきました。「ハイエースをベースとする独自のキャンピングカーを作ろう。そして人生を一緒に楽しむパートナーにしていただこう」と考えるようになったのは必然の結果でした。

取り扱い車両をハイエースに特化し、キャンピングカーの製造直販をメイン事業にシフト。2012年6月に、店舗の屋号も『ハイエース三重』に変更しました。ここでの決断が、当社のビジネスのベースとなっています。

 キャンピングカーを活かした災害対策で、地域に貢献したい             

2016年に発生した熊本地震では、その後の県の調査で、最も長く避難した避難場所として「自動車の中」が挙げられており、災害時の車の重要性が知られることとなりました。(出典:https://www.pref.kumamoto.jp/uploaded/attachment/50130.pdf 熊本県知事公室 危機管理防災課 2017年3月13日「平成28年熊本地震に関する県民アンケート調査結果報告書」)

キャンピングカーは電源の確保、プライバシーの確保、寝る場所の確保、ペット等の避難、備蓄品が詰めることから、緊急時や災害時に心強い味方になります。

2011年の東日本大震災の経験を経て、キャンピングカーを防災や地域貢献に役立てたいと考えるようになり、当社では三重県鈴鹿市など計6つの市と災害協定を結んでいます。主な提携内容は、災害発生時に避難所生活が困難な方や高齢者、障がい者など配慮が必要な方の一時的な避難所として、キャンピングカーを貸し出すというものです。

<協定を結んでいる自治体>

2019年12月20日締結 三重県いなべ市

2021年12月17日締結 神奈川県厚木市

2022年2月3日締結 三重県鈴鹿市

2022年3月14日締結 神奈川県藤沢市

2022年5月26日締結 三重県津市

2023年5月29日締結 三重県松坂市

また当社では、日本RV協会とともに「防キャン」(防災×キャンピングカー)という考え方を世の中に広めるべく、各地の防災イベントへの出展などを通して、周知活動を行っています。

 能登半島地震後に製造を決定 防災専用キャンピングカーは「動く避難所」      

能登半島地震を受けて、当社では初めてとなる防災対策に特化したキャンピングカー「トリップシェルター」を製造。2024年11月から販売を開始しました。

長期の旅行を快適に過ごすために、機能性の高い設備がさまざま搭載されたトリップシリーズは、広がりのあるレイアウトに、快適に過ごせるインテリアが特徴。

「トリップシェルター」は既存モデルの「トリップ」をベースに、災害時の避難場所として利用できるようにカスタマイズしたモデルです。トイレ・シャワー完備で、常設ダブルベットが縦向きに配置されています。また、大型ステンレスタンクの給水タンクは計200Lもあり、災害時に必要と言われる水の備蓄量1日3 L(ひとり当たり)と考えても、1か月分以上の容量。さらに、瞬間温水ボイラーを設置しており、寒い冬も気兼ねなくシャワーを利用できます。さらに、今回のモデルには浄水器が常備されております。ファインバブルの力でタンクや配管設備内の清浄効果があり、タンクのぬめり・臭いなどの発生を抑制する効果が期待されます。

<車両概要>

車名:トリップシェルター 乗車定員:7名

ベース車両:カムロード  就寝定員:7名

販売価格:1,495万円(税込)※2024年12月時点。受注生産のため、時期によって価格は変動します。

販売場所:ショールーム SUZUKA BASE、ショールーム ATSUGI BASE

 会社概要                                   

社名    :株式会社ダイレクトカーズ

代表取締役 :百田 雅人

ホームページ:https://www.cars-drt.com/

本社所在地 :三重県鈴鹿市磯山3丁目4-1592

創業    :2009年

資本金   :1,000万

従業員数  :40名

事業内容  :キャンピングカー、車中泊、アウトドア、トランポ、カスタム車、製造、企画、設計、

開発販売、買い取り、リース、パーツ販売、リフォーム、レンタカー、車検、板金塗       装、一般整備

このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります

メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。

すべての画像


ビジネスカテゴリ
自動車・カー用品その他
ダウンロード
プレスリリース素材

このプレスリリース内で使われている画像ファイルがダウンロードできます

会社概要

株式会社ダイレクトカーズ

2フォロワー

RSS
URL
http://cars-drt.com
業種
サービス業
本社所在地
三重県鈴鹿市磯山3丁目4-1592
電話番号
059-253-8888
代表者名
百田雅人
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
2009年11月