三菱重工業株式会社の自動ピッキングソリューションにペンギンソリューションズの“止まらない”エッジサーバー「Stratus ztC Edge」を採用
~ 倉庫情報管理と作業の効率向上に貢献 ~
米ペンギンソリューションズ (Penguin Solutions:ナスダック上場:PENG)の日本法人 ペンギンソリューションズ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:正田三四郎、以下「ペンギンソリューションズ」)は、本日、ペンギンソリューションズの止まらないエッジサーバー「Stratus ztC Edge(ストラタス ジーティーシー エッジ)」が三菱重工業株式会社(本社:東京都千代田区、以下、三菱重工)の自動ピッキングソリューションに採用され、キリンビバレッジの海老名物流センターで稼働していることを発表いたします。
少子高齢化による人手不足は、「2024年問題」としてクローズアップされるなど、物流分野でも深刻な問題です。三菱重工グループはその問題に対応するため、ピッキング※1工程を自動化する国内初のソリューションを開発しました。これは、さまざまな機械を同調・協調する標準プラットフォームである「ΣSynX(シグマシンクス)」※2上に実装されています。そして、そのコントローラーとしてペンギンソリューションズの「止まらない」エッジコンピューティング「Stratus ztC Edge」が標準プラットフォームとして採用されました。「Stratus ztC Edge」は産業用途に設計された、ゼロタッチ※3運用が可能な無停止サーバーで、これにより、専用のサーバー室が設置できないような倉庫という環境でも無停止の運用が実現できます。
同システムは現在キリンビバレッジの海老名物流センター※4で2024年12月から本格稼働し、稼働後9ヶ月が経過した現在も一切のトラブルがなく、同センターのピッキング作業の効率化と無停止の運用に貢献しています。
※1) ピッキング:物流倉庫において、出荷指示に基づき集める(ピックアップ)する作業のこと。
※2)ΣSynX(シグマシンクス) :さまざまな機械システムを同調・協調させる三菱重工の標準プラットフォームであり、機械システムの知能化により最適運用を実現するデジタル・テクノロジーを集約したもの。
※3) ゼロタッチ:運用や保守に手間がかからず、運用負荷とコストを軽減し、人的リソース不足の解決を図ることができる。
※4):キリングループの海老名物流センターで稼働を開始した「自動ピッキングソリューション」については、以下の三菱重工業株式会社/三菱ロジスネクスト株式会社のニュースリリースをご覧ください。https://www.mhi.com/jp/news/241212.html
■物流現場での人手不足という課題を解決する、知能化による自動ピッキングソリューション
自動ピッキングソリューションは、AGF(無人フォークリフト)、AGV(無人搬送車)、パレタイザーを連携させて、ピッキング工程を自動化します。これまで作業者自身が効率化を考えながら行っていた作業を自動化・知能化させ、ピッキング工程の最適化とスループットの向上を実現しています。
自動ピッキングソリューションは3つの主なシステムで構成されています。
・ 作業管理システム「SynX WES」:ピッキング情報や在庫情報の管理と作業進捗の可視化
・ 最適化ソフトウェア「SynX OPT」:指示情報と在庫情報を元に、最も効率の良い搬送機器・ピッキングロボトの作業計画を作成
・ 総合制御システム「SynX WCS」:作業計画に基づいた機器の制御と、状態監視と機器異常への対応また、この自動ピッキングソリューションは三菱重工の標準プラットフォーム「ΣSynX」上に構築されており、そのコントローラーとして「Stratus ztC Edge」が使用されています。
■Stratus ztC Edge導入の決め手となったポイント
●24時間の運用を支える無停止型サーバー
「Stratus ztC Edge」は単一のシステムとして動作する冗長化された2台のノードで構成され、自律的な監視と自己保護機能を備えた、無停止のエッジコンピューティングプラットフォームです。万が一、片方のノードに障害が発生した場合でも自動的に安全なノードへと処理を切り替え、システムは無停止で稼働をし続けています。止められないオペレーションが必須の倉庫業務にとって、不可欠な連続可用性を提供しています。
●故障時の対応も容易、運用管理の負荷を軽減
「Stratus ztC Edge」はITの専門家がいなくても、現場のメンバーだけで扱える、「ゼロタッチ」運用のサーバーです。システム運用管理に手間がかからない上、ハードウェア障害が発生しても故障ノードの交換も容易でシステムを止めずに行え、保守対応の負荷も大幅に削減できるため、IT管理者のいない物流倉庫にも最適です。
●優れたトータルコストパフォーマンス
「Stratus ztC Edge」はあらかじめ仮想OSが組み込まれたアプライアンス型のサーバーのため、コスト効果にも優れています。また、故障時もシステムは停止しないため、予備機は不要で、ダウンタイムのリスクもありません。10年の長期保守に対応し、システム更新の頻度を減らし長期に使用可能なため投資コストを抑制します。
■ペンギンソリューションズ正田三四郎社長のコメント:
ペンギンソリューションズ社長の正田三四郎はこのように述べています。
「このたび、三菱重工業様の標準プラットフォーム『ΣSynX(シグマシンクス)』を基盤とする自動ピッキングソリューションに、当社の無停止エッジサーバー『Stratus ztC Edge』をご採用いただき、キリンビバレッジ様の海老名物流センターでの安定稼働に貢献できたことを大変光栄に思います。『ΣSynX』は、多様な機械システムを知能的に連携させ、製造・物流現場の最適運用を実現する革新的なプラットフォームです。当社のゼロタッチ運用が可能な『Stratus ztC Edge』がその中核を担うことで、三菱重工業様をはじめとする業界特化型パートナーとの連携を通じ、より高い信頼性と運用効率の実現を支えています。今後もペンギンソリューションズは、“止められない現場”を支える堅牢なエッジコンピューティング基盤として、業界をリードするパートナーの皆様と共に、社会インフラや産業現場の持続的なデジタル化を推進してまいります。」
■三菱重工業株式会社ご担当・西田淳氏のコメント:
三菱重工業株式会社 物流・冷熱・ドライブシステムドメイン ソリューション事業統括室 主幹部員 西田 淳 氏は、以下のように述べています。
「サーバーを選択するにあたって私たちが求めたのは、24時間“止まらない”可用性と、もしも障害が起こった場合でも管理者の手間をかけない運用の容易さでした。PCサーバーの冗長構成と比べてもコストパフォーマンスに優れると考えて、Stratus ztC Edgeの導入を決定しました。特に、筐体を丸ごと交換するだけで、なにも設定することなく自動的に同期して元の冗長構成に戻るという保守性は高く評価しています。システムも安定的に稼働し、今までトラブルは発生していません。これまでのStratus ztC Edgeの実績について満足しております。」
■ペンギンソリューションズ(Penguin Solutions)について:
ペンギンソリューションズは25年に渡りHPC (ハイパフォーマンス・コンピューティング)の実績を積み上げながら、AIと“アクセラレーション・コンピューティング・インフラ”の設計、構築、導入、管理を大規模に提供してきました。Meta (Facebook)、Shell等に大規模AIクラスターを提供しています。
2024年、数百から 16,000 以上の GPU クラスターに拡張可能な、実証済みのAI アーキテクチャに基づいて構築された AIファクトリーのインフラソリューションである「OriginAI」を発表。世界各地で益々拡大するAI活用のニーズに対応するため、北米以外の地域でのビジネス拡大を進めています。
現在、最もエキサイティングな技術革新は、企業にとって導入が最も難しいものとなっています。ペンギンソリューションズは、コンピューティング、メモリ、LED の事業ライン全体で、お客様の目標達成をサポートしております。当社の専門的なスキル、豊富な経験、信頼性の高いパートナーシップにより、お客様企業の最も難しい複雑な課題をイノベーティブなチャンスに変えることが可能です。
詳細は https://www.penguinsolutions.com/ をご覧ください。
<お問い合わせ先>
ペンギンソリューションズ株式会社マーケティング部
TEL: 03-3234-5562、FAX:03-3234-6733
E-mail:marketing.jpn@penguinsolutions.com
URL:www.penguinsolutions.com/ja-jp/
※Penguin Solutions、OriginAIは、Penguin Solutions, Inc のグループ企業の登録商標または商標です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。


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