雅楽とクラシックの邂逅 — 石田多朗が挑む“伝統の再構築”
『SHOGUN』総合アレンジャー 石田多朗、新作『陵王乱序/太食調音取』をYouTubeにて公開— 1300年の歴史をもつ雅楽に、クラシックの響きを重ねて —
株式会社Drifterは、雅楽とクラシック音楽を融合させた新作『陵王乱序/太食調音取』の映像作品を、2025年4月28日よりYouTubeにて公開しました。

2025年、エミー賞史上最多となる18冠を達成し、世界的な話題を呼んだハリウッドドラマ『SHOGUN 将軍』。その劇中音楽の総合アレンジャーを担当し、「作曲賞」「テーマ曲賞」を含む二冠にノミネート、2025年グラミー賞にもノミネートされた石田多朗が、次に挑んだのは、日本の伝統音楽・雅楽と西洋クラシック弦楽器の響きを重ね合わせること。
本作では、舞楽《陵王乱序》および《太食調音取》という雅楽の代表的な楽曲をもとに、
笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、楽琵琶(がくびわ)といった雅楽器に、
ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロといったクラシック弦楽器を加え、伝統の旋律を再構成。
クラシックの和声が雅楽の音の間を満たし、旋律やリズムの構造が立体的に浮かび上がる、新しい音楽のかたちを提示しています。
デジタル音源として先行リリースされた本作に、映像作品としての表現が加わることで、音楽の構造や演奏の緊張感、楽器そのものの美しさがより立体的に感じられる仕上がりとなっています。


YouTubeでの公開を通じて、世界中のリスナーにこの試みを届けます。
制作背景
「雅楽とクラシック、どちらかがどちらかに合わせるのではなく、両方の音楽が本来持っている響きと思想を尊重しながら出会わせること。その先にどんな音が立ち上がるのかを探りたいと思いました。
雅楽は、人や物に向けて放たれるというよりも、空間そのものに漂い続けるような音楽です。一方でクラシックのストリングスは、感情や物語をくっきりと描き出す力を持っています。今回の作品では、雅楽の霧のような響きにストリングスが輪郭を与え、音楽が“人の心に向かって進む”瞬間を目指しました。
これは単に伝統と現代を組み合わせるのではなく、それぞれの音楽の根にある考え方や美意識を踏まえた上での、新しい音の対話です。雅楽が持つ独特の間やピッチを活かしながら、クラシックの楽器たちがそこに息を合わせる。その交わりから生まれる緊張感と静けさを、体感してほしいと思います。」

『陵王乱序/太食調音取』は、SHOGUNで注目された石田の音楽観の延長線上にありながら、
雅楽そのものの新たな可能性を問い直す作品です。そして、これまでにない劇伴や空間音楽としての可能性も追求しています。
長い歴史を持つ旋律に新しい光を当て、過去と未来、東洋と西洋をつなぐ響きを目指しました。
作品概要
タイトル:陵王乱序/太食調音取
収録楽曲:
陵王乱序 / 太食調音取
映像公開日:2025年4月28日
公開先:YouTube(全世界向け)
使用楽器
雅楽器:笙(しょう)、篳篥(ひちりき)、龍笛(りゅうてき)、楽琵琶(がくびわ)
クラシック楽器:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノ
映像リンク(YouTube)
《陵王乱序》
《太食調音取》:
アーティストプロフィール
石田多朗(いしだ たろう)
雅楽作曲家・音楽監督。株式会社Drifter代表。
日本の伝統音楽とクラシック音楽、電子音楽を横断しながら、自然音や空間音響も取り入れた独自の作品を展開。ドラマ『SHOGUN 将軍』総合アレンジャーとして日本音楽を担当。国内外での公演、アートプロジェクト、ブランド演出など幅広く活動している。
本件に関するお問い合わせ
株式会社Drifter
担当:吉岡きくみ
Mail:kikumi@drftr.co.jp
Web:https://drftr.co.jp/
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像