クラファン達成!ガザからの避難民女性2名へ、難民やシングルマザーへデジタルスキルを提供するRobo Co-opが支援
開始から約3週間で目標の100万円達成!
RPA(Robotic Process Automation)等のデジタルトレーニングによって、難民のスキル習得機会の拡大に取り組んでいる一般社団法人Robo Co-op(代表:金 辰泰)は、戦闘が激化したガザ地区の難民へデジタルスキルの提供による支援を行う目的で始めたクラウドファンディングによって目標金額を達成しました。
皆様に頂いたご支援により、2人のパレスチナ難民へ仕事を始めるために必要な電子機器の提供とデジタルトレーニングを開始しました。
◆ガザの危機的状況
パレスチナのガザ地区は長さ50km×幅5~8kmほどの種子島ぐらいの面積の土地で、約230万人の人々が生活しています。
1993年のオスロ合意によるパレスチナの自治開始以降も、数年ごと複数回にわたりイスラエルによる大規模軍事作戦が発生しており、その度に多くの家や愛する家族・友人を失いながら、限られた環境の中で復興活動を行ってきました。常に燃料や物資、食料、水不足が発生しており、高い失業率や自殺の増加も問題となっています。
そんな中で2023年10月7日に始まったイスラエルによる軍事作戦*4は、ガザ地区全体に甚大な被害を及ぼし、すでに96,324名もの死傷者(うち死者28,340名)が出ています。
さらに現在、イスラエルは、ガザ住民の半数以上が避難をしているエジプト国境に接するガザ南部「ラファ」へ地上部隊の軍事作戦を計画しており、もし作戦が開始された場合、住民の逃げ場がなく甚大な被害が発生すると考えられます。
◆Robo Co-opができる支援
この度クラウドファンディングにご支援いただいた皆様、心よりお礼申し上げます。
連日のニュースを受け、Robo Co-opとしてガザの人道危機に対してなにかできないかと歯がゆい想いをしていた矢先に、エジプトへ逃れたパレスチナ難民である二人の女性、ライラさんとラニアさんとRobo Co-op代表の金が出会いました。
ライラさんとラニアさんはガザ出身で、過酷な状況下でもアグリテック関連の事業を立ち上げ、地元の環境と経済改善に貢献しようとしていました。しかし、軍事衝突により全てを失い、エジプトへと避難せざるを得なくなりました。彼女たちは、自分たちの知識と経験を活かして新たな生活を築こうとしていますが、多大な困難に直面しています。
彼女たちを救いたいと感じる理由は、彼女たちが持つ不屈の精神と、自らの力で困難を乗り越えようとする姿勢にあります。また、彼女たちの事業が成功すれば、ガザだけでなく他の難民にも希望を与えることができるからです。国際社会として、彼女たちのような難民が自立し、新しいスタートを切れるよう支援することは重要です。
救える範囲は限られていますが、こうして確実に救える人数をRobo Co-opの成長とともに増やしていきたいと考えています。
さらに今後は、今回支援した二人が学び終えまた新たなパレスチナ女性へデジタルスキルを教えるという、Robo Co-opの大切にする学びあい、稼ぎあい、広めあいの輪を大きくしていくことが私たちの使命です。
◆Robo Co-opメンバーが UNHCR Japanの広報活動に参加!
UNHCR Japanによる新たなドキュメンタリーで、 Shared Digital Center 及び Robo Co-opのメンバーであるカディザさんの動画が公開されました。
カディザさんは世界で最も迫害されている少数民族の一つ、ミャンマーのロヒンギャ民族に属しており、難民として17年前に来日しました。
カディザさんはバングラデシュ生まれです。医師だった父が反政府活動に関与したため、家族は迫害を逃れてバングラデシュに移住しました。彼女の家族はロヒンギャとしてのアイデンティティを隠しながら生活し、カディザさん自身も多くの困難に直面しながら育ちました。この厳しい状況の中で教育への強い意欲を持ち続け、最終的に日本で新たな人生を始める機会を得ました。
カディザさんは、難民高等教育プログラムを通じて青山学院大学と早稲田大学大学院の修士課程を卒業し、在日ロヒンギャ女性として初めて大学および大学院を卒業しました。彼女は2006年12月31日に日本に到着し、その後、ロヒンギャコミュニティだけでなく、他の難民支援にも積極的に関与してきました。特に、教育と女性の自立支援に注力し、ロヒンギャの子どもたちと女性に新たな学びの場とスキルを提供するプログラムを開発しました。
このドキュメンタリーは、カディザさんがどのようにして難民としての困難を乗り越え、日本社会においてロヒンギャコミュニティの地位向上にどのように貢献してきたかを描き出します。彼女の物語は、逆境を乗り越える力と、教育と社会参加が人生をどのように変え得るかを示唆しています。
カディザさんの情熱と努力が社会に与える影響を、このドキュメンタリーでぜひご覧ください。
◆Robo Co-opとは
Robo Co-opは、世界中の難民や日本のシングルマザーと共に「コープ」による社会的連帯の中でデジタルのリスキルとIT案件の就労、そして当事者による民主的な経営を行う共同体です。5人1組のチームを作り、グループ学習でモチベーションを高め合い、現場で求められるチームワークを磨きながら就労機会に繋げています。
Robo Co-opのミッションは、DE&Iに向けて女性や外国人、特に深刻性を抱えるシングルマザーと難民へデジタルスキルを提供し、育児と両立しやすい柔軟な働き方をベースとした雇用機会を拡大することです。
Robo Co-opのホームページ: https://roboco-op.org/jp
◆Robo Co-opでは、あらゆる形でのご支援を募集します
シングルマザー、難民をはじめとする多様な人材の業務委託によるプロジェクト推進や事業成長を通じた社会貢献に協力いただける企業を広く募集します。本取り組みにご関心のある方は、Robo Co-opまでお問い合わせください。
-
Robo Co-opへのアウトソース: RPA開発をRobo Co-opにアウトソースすることで、難民の背景を持つメンバーの就労機会に貢献できます。
-
Robo Co-opのメンバーによるリスキル: すでに難民の背景を持つ人々を雇用している場合、Robo Co-opのメンバーにリスキルの研修を依頼できます。
-
私たちのストーリーの発信: Robo Co-opのメンバーは、難民による「デジタル・インクルージョン」を自分たちの手で広げようと努力しています。彼らのストーリーや取り組みを広めてくださるメディア・報道関係者の皆様のお力添えにも感謝します。
このプレスリリースには、メディア関係者向けの情報があります
メディアユーザー登録を行うと、企業担当者の連絡先や、イベント・記者会見の情報など様々な特記情報を閲覧できます。※内容はプレスリリースにより異なります。
すべての画像