IELTSを運営するIDP Educationが試験会場トイレに無償の生理用品ボックスを設置。生理の日でもストレスフリーな受験環境を目指して

IDP Education Japan合同会社

全世界での年間受験者数が400万人を超える、グローバルな英語4技能テストIELTS(アイエルツ)を運営するIDP Education(本社:オーストラリア・メルボルン、代表取締役社長:Tennealle O'Shannessy、以下、IDP)は、2025年1月28日(火)、株式会社LAQDA(所在地:東京都中央区、代表:沢田直美)が推進する、DEI(多様性、公平性、包括性)を促進するための生理用品設備設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業である、LAQDAプロジェクトの公式スポンサーに就任したことを発表します。LAQDAプロジェクトへの参画を通じて、IDPは国内11か所の直営IELTS試験会場のトイレに生理用品ボックス「せりぽん」を設置し、受験生が試験時にいつでも無償で生理用品を利用できる環境を整えました。

試験時の公平性(Equity)を追求し、無償の生理用品を試験会場トイレに設置

IELTSは140カ国、1400の地域で運営され、世界で年間400万人が受験するグローバルな英語4技能試験です。日本でも留学や移住、国内大学の総合型選抜などの目的で受験者数が伸びています。

全世界で行われているIELTSには、厳格な統一ルールがあります。リーディング、リスニング、ライティングの試験は約2時間45分にわたり、休憩なしで行われます。この間、原則として試験室に持ち込めるものはパスポートと透明なボトルに入った水のみであり、生理用品などの個人的なアイテムは試験官に預ける必要があります。受験生にとって生理用品を預けることは大きなストレスとなり、試験のパフォーマンスにも影響を与える可能性があります。

そこで、IDPはLAQDAプロジェクトに参画し、全国11か所の直営IELTS試験会場の女性トイレに生理用品ボックス「せりぽん」を設置しています。「せりぽん」は女性トイレの手洗い場に設置してあり、受験生はいつでも無償で生理用品を手にすることができます。

IDP IELTS東京テストセンターや大阪テストセンターには常設、地方会場へは「せりぽん」をスーツケースに入れて持参し、スタッフが試験時に会場トイレに設置しています。

IDP IELTS 東京テストセンター女性トイレ内
地方での試験実施に持参するスーツケースには、いつも「せりぽん」が。

また、勉強会の開催や大学生インターンとワークショップを行うなど、社内でも受験と生理の問題について考える機会を設けています。IDPでは引き続き、生理中でもストレスを最小限に受験できる環境をつくることで、試験における公平性(Equity)の実現を目指し、受験生の留学や移住の夢を応援していきます。

インターン生とのワークショップ

コメント

IDP Education 日本統括 市川智子 

IELTSは、障害のある方や特別な事情を抱える方に対して特別措置を講じるなど、DEI(多様性、公平性、包括性)を大切にする試験です。IELTSのDEI実践に貢献すべく、無償の生理用品設置を始めました。生理が突然始まることは女性にとって予測やコントロールが難しく、進学や留学などの人生をかけた試験時に余計なストレスとなることがあります。LAQDAプロジェクトとの出会いを通じ、生理時のストレスは仕方のないことではなく、会場側の小さなアクションで軽減できることに気づかされました。

生理用品を設置した後、受験者からは「必要なときにすぐ使えて本当に助かった」「生理用品がトイレにあるのは安心する」といった声が届いています。今後も試験時の公平性(Equity)を追求し、さまざまな背景を持つ受験生にとって快適な試験会場づくりを目指していきます。

LAQDAプロジェクト代表 沢田直美 氏

LAQDAプロジェクトは、生理のある方が利用するトイレへの生理用品設置は必須であると考えております。生理用品の永続的な設置を常識化させるためには、単に設置を行うだけでは不十分であり、DEI実践について関係者の深い理解が不可欠です。IDPエデュケーション様の国内外の試験会場担当者にセミナーを実施し、生理用品設置の重要性について意見交換を行って参りました。またインターン生には、試験会場におけるDEIに関するレクチャーを実施し、本活動の意義を伝えて参りました。IDPエデュケーション様にスポンサーとしてご協力いただくことで、生理用品の設置を必要とする、より多くの方々にサポートを届けてまいります。

LAQDAプロジェクトとは

「だれかの『困った』にみんなが寄り添える社会」の実現を目指し、わたしの暮らし研究所株式会社が発起したプロジェクト。全国のオフィスや学校でともに働き、学ぶ仲間の中には『困った』ことが発生しても言いづらい状況に置かれている人が多くいます。トイレへの生理用品設置をきっかけに、だれかの『困った』に気付き・寄り添いやすくなるコミュニケーションデザイン活動を行っています。

令和4年度 経済産業省フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金に採択され、12都道府県の21社28拠点にて「生理用品設置をきっかけにしたコミュニケーションデザイン事業」を実施。現在は、株式会社LAQDAがセミナーの実施と生理用品ボックス「せりぽん」の提供・販売を行い、わたしの暮らし研究所株式会社が調査・研究を行っています。

公式サイト:http://www.wk-k.com

会社概要

IDP Education

1969年にオーストラリア政府によって設立されて以来、50年以上にわたり、英語圏への留学を支援してきました。世界30か国・90拠点にオフィスを構えるグローバルなネットワークを構築しているほか、IELTSの共同所有者でもあります。日本では、2016年に最初の公式テストセンターを開設して以来、全国でIELTSの試験機会拡充に努めています。
公式サイト: https://www.ieltsjp.com


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会社概要

IDP Education Japan合同会社

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URL
https://ieltsjp.com/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
東京都新宿区西新宿 3-9-7 フロンティア新宿タワーオフィス 2F
電話番号
-
代表者名
Tennealle O'Shannessy
上場
未上場
資本金
-
設立
2018年11月