NPOリーダーの「完全離脱」を支援するサバティカル助成を開始——「リーダー依存」と世代交代課題に向き合う、国内でも先駆的な取り組み

「メール・会議・意思決定から完全に離れる」2か月以上のサバティカルを支援

特定非営利活動法人NPOサポートセンター

特定非営利活動法人NPOサポートセンター(所在地・東京都港区、代表理事・松本 祐一)は、宗教法人 真如苑 と2026年6月1日より、「2026年度前期 非営利組織のためのサバティカル助成」の公募を開始します。

本助成は、非営利組織(NPO)の代表・事務局長等のリーダーが、一定期間通常業務から「完全に離れる」サバティカル休暇を通じて、組織の持続性向上、権限委譲、次世代リーダー育成を促進する取り組みです。

サバティカルを単なる福利厚生ではなく、「リーダーが離れることで、組織が育つ機会」と位置づける国内でも先駆的な実践として、モデルケース形成をめざします。

■ 背景:NPOの「リーダー依存」と世代交代課題

近年、日本のNPOセクターでは、社会課題の複雑化、人材不足、資金調達や説明責任の増加などにより、特定のリーダーへ業務・意思決定・対外関係が集中しやすい構造が課題となっています。

その結果、燃え尽きや突然の離脱、後継者不足、世代交代の停滞などが起こり、組織そのものの持続可能性が揺らぐケースも少なくありません。

NPOサポートセンターが2023年に実施した「NPO代表者白書」では、

  • 半数以上(56.3%)のNPOが5年以内の代表交代を想定

  • 一方で47.8%が「準備はまだ進んでいない」と回答

  • 交代が進まない最大理由は「適切な候補者が見つからない」(50.9%)

など、NPOセクターにおける事業承継・世代交代の難しさが明らかになっています。

本助成は、こうした課題に対し、リーダー本人の回復だけでなく、

  • 権限委譲

  • 暫定体制構築

  • 業務標準化

  • 次世代リーダー育成

  • 復帰後の組織再設計

を一体で進める「組織開発」として、サバティカル休暇を位置づけています。

■ 特徴:「完全離脱」を明文化

本プログラムでは、米国NPOセクターで1990年代後半以降に蓄積されてきたサバティカル実践を参考に、「完全離脱」を基本ルールとして明示しています。

期間中、対象リーダーは、

  • メール

  • 電話

  • チャット

  • 会議

  • 意思決定

  • 対外対応

  • 資金調達

など通常業務に原則として一切関わりません。

これは単なる長期休暇ではなく、

「リーダーが完全に離れ、組織が自分たちで動く経験をする期間」

という考え方に基づいています。

また、海外のNPO・フィランソロピー領域では、短期間の休暇では構造変化が起こりにくいことも指摘されており、本助成では最低2か月以上のサバティカル期間を設定しています。

■ 海外の議論・実践も参照

本助成は、米国の社会イノベーション専門メディア Stanford Social Innovation Review(スタンフォード・ソーシャルイノベーション・レビュー) における、

  • NPOリーダーの燃え尽き

  • サバティカルによる組織再設計

  • トラスト・ベースド・フィランソロピー

  • リーダーのウェルビーイング

  • 組織レジリエンス

等に関する研究・実践知を参考に設計されています。

■ 助成概要

「2026年度前期 非営利組織のためのサバティカル助成」

  • 募集開始:2026年6月1日

  • 応募締切:2026年6月30日

  • 助成額:1団体20万円

  • 採択予定:2団体

  • 対象期間:2026年8月〜2027年1月

  • 主催:宗教法人 真如苑

  • 事務局:NPOサポートセンター

  • 募集ページ : https://npo-sc.org/main/news/sabbatical_h1_2026/

助成金は、休暇費用を全額補填するものではなく、組織変革の起点づくりを目的としています。少数団体との丁寧なコミュニケーションを通じて、国内におけるモデルケース形成をめざします。

■ メッセージ

NPOサポートセンター 代表理事 松本祐一

私たちは2020年からNPOの事業承継・世代交代の課題に向き合ってきました。その中で見えてきたのは、多くの団体が特定のリーダー個人の献身によって支えられている現実です。

今回の助成はリーダーが「休むこと」を主目的にしたものではありません。リーダーが離れても組織が動く経験を通じて、次世代への継承や持続可能な組織運営を、みんなで考え、団体のモデルチェンジのきっかけをつくりたいと考えています。

プログラム統括 NPOサポートセンター 理事 井川定一

サバティカルは、リーダーの回復と創造性の再起動、そして組織の力を引き出すための組織開発の機会でもあります。今回の実践を通じて得られた知見を、他団体にも活用可能な形で社会へ共有することで、2029年までに日本のNPOセクターにおけるサバティカル文化の普及をめざし、業界に新しい選択肢を提案できればと思っています。

日本では先駆的な取り組みということで応募に迷われる団体さんもいらっしゃると思いますが、まずは、お気軽にご相談ください。

真如苑の助成事業について

真如苑は、「世のため人のため」の精神に基づき、開祖生誕100年を記念する2006年より市民活動助成を開始し、多摩地域の地域活動支援、児童福祉施設支援、自立援助ホーム支援、市民防災・減災活動支援など、多様な公益活動への助成を継続してきました。

社会と市民活動を取り巻く環境が変化する中、今回は新たに「社会変革を担うリーダーと組織の持続性」に着目し、本助成を創設しました。

本助成事業に関するお問合せ

非営利組織のためのサバティカル助成事務局
プログラム統括:井川 定一
運営担当:森田 真由子
Mail : sabbatical@npo-sc.org
Web : https://npo-sc.org/main/news/sabbatical_h1_2026/

NPOサポートセンターの法人概要

法人名:特定非営利活動法人NPOサポートセンター
所在地:東京都港区芝4-7-1 西山ビル4階
設立 : 1993年
理事長:松本 祐一
Web : https://npo-sc.org/
TEL : 03-6453-7498
事業内容 :
・NPOの団体支援と人材育成
・企業との連携やCSRに関するコンサルティング
・自治体の協働に関する研修とコンサルティング

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会社概要

URL
https://npo-sc.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都港区芝4-7-1 西山ビル4階
電話番号
03-6453-7498
代表者名
松本 祐一
上場
未上場
資本金
-
設立
1998年03月