日本空間デザイン賞 KUKAN OF THE YEAR - 大阪・関西万博 EARTH MART/和光 本店地階 アーツアンドカルチャー/美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI に決定

日本空間デザイン賞 実行委員会

JCD

日本空間デザイン賞2025 贈賞式会場ステージ

DSA(一般社団法人日本空間デザイン協会、会長:出原秀仁、所在地:東京都品川区)とJCD(一般社団法人日本商環境デザイン協会、理事長:窪田茂、所在地:東京都品川区)が共同主催する日本空間デザイン賞は、8月23日の3次・最終審査会にて金賞・銀賞・銅賞の合計37作品を選出し、金賞に選ばれた12作品の中から 【大阪・関西万博 「EARTH MART」】、【和光 本店地階 アーツアンドカルチャー】、【美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI】の3作品を今年度グランプリの「KUKAN OF THE YEAR 2025」に決定しました。

なお、【大阪・関西万博 「EARTH MART」】 と 【和光 本店地階 アーツアンドカルチャー】の2作品は「日本経済新聞社賞」も受賞しました。

11月21日に日本橋三井ホール(東京・日本橋室町)で贈賞式・懇親パーティーが開催され、受賞者・関係者など約400名が会場に集い、KUKAN OF THE YEAR・日本経済新聞社賞・金銀銅賞・審査員特別賞・Shortlist・ヤングタレント賞の受賞者へ表彰状やトロフィーなどが贈呈されました。

日本空間デザイン賞2025  KUKAN OF THE YEAR 

作品名: 大阪・関西万博 「EARTH MART」

受賞者: 小山 薫堂 / オレンジ・アンド・パートナーズ、大西 亮 / 乃村工藝社 nora

作品名: 和光 本店地階 アーツアンドカルチャー

受賞者: 武蔵 淳 / 和光、新素材研究所

作品名: 美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI

受賞者: 中本 剛志、田中 裕一 / STUDIO YY

日本空間デザイン賞とは:

2019年に誕生した日本で唯一かつ最大級の空間デザインアワードです。国内外の優秀なデザイナーや、卓越したデザイン作品を発掘し、評価をすることを目的としています。素晴らしいデザインを日本から世界に発信し、「空間デザインのちから」を多くの人々に伝えていきます。

リリース資料:

・本リリース

・データ1: 2025年度 KUKAN OF THE YEAR 3作品 画像3点

作品名: 大阪・関西万博 「EARTH MART」

受賞者: 小山 薫堂 / オレンジ・アンド・パートナーズ、大西 亮 / 乃村工藝社 nora

写真クレジット: ナカサアンドパートナーズ 河野 政人

作品名: 和光 本店地階 アーツアンドカルチャー

受賞者: 武蔵 淳 / 和光、新素材研究所

写真クレジット: 加藤 純平

作品名: 美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI

受賞者: 中本 剛志、田中 裕一  / STUDIO YY 

写真クレジット: 野津 研一

大阪・関西万博 「EARTH MART」
和光 本店地階 アーツアンドカルチャー
美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI

*上記3作品をご掲載いただく際には、どれか1作品ではなく必ず3作品ともにご掲載いただきますようお願い申し上げます。

・データ2: 贈賞式会場スナップ 画像 6点

  贈賞式会場スナップ写真クレジット:HIROSHI TSUCHIDA

金賞
日本経済新聞社賞
KUKAN OF THE YEAR 大阪・関西万博 「EARTH MART」
KUKAN OF THE YEAR 和光 本店地階 アーツアンドカルチャー
KUKAN OF THE YEAR 美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI
日本空間デザイン賞2025 贈賞式会場ステージ

・データ3: 日本空間デザイン賞2025ロゴマーク(ロゴマークデザイナー:北川一成 / GRAPH)

 *ロゴマーク掲載時にサイズを拡大縮小される場合には、曲線の太さ(0.6ポイント)を変えないようご注意ください。使用詳細は下記事務局までお問い合わせください。

参考: 

審査員選評:『年鑑日本の空間デザイン2026』(発行:六耀社、2025年12月発売予定) より一部抜粋

大阪・関西万博 「EARTH MART」:平綿久晃(株式会社モーメント / 空間デザイナー)

スーパーマーケットという、誰もが行ったことのある場を軸にしている点が秀逸である。国内外からの情報が集まる博覧会において、直感的にコンセプトやメッセージが視覚化されていることは非常に重要であろう。空間を理解するための時間を省き、どこかなじみのある陳列ですべてを表現しているため、来場者は日常の延長の感覚のまま、あとは体感する楽しみに没入できる。小さい命を大きく見せたり、命を色として抽象化したり、多様な視線へと誘導しつつ、来場者自身の命についても思考を促す構成になっている。映像や動きなどの最新技術によるドラマティックさに頼るのではなく、身近なものの連鎖が大きなエネルギーを生む構成こそ、来場者一人ひとりの日々に寄り添うドラマティックさと言えるだろう。

和光 本店地階 アーツアンドカルチャー :村上 要(「WWDJAPAN」編集長 )

小売店、特に旗艦店はパンデミック期間中のDXを経て、ブランドの哲学や思想、アティチュードなどを表現・体現し、訪れる人たちに体験してもらう空間へと進化しつつあるように感じている。和光の本店地階は、まさにそんな空間。ある意味日本の中心地として、そして時の経過を表現する時計を祖業とする小売店として、日本で長年育まれた建材を用い、日本を代表する商材で、海外の人を呼び込むという、和光の社会的な役割を体現している。

美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI :成瀬友梨(成瀬・猪熊建築設計事務所 / 建築家 )

2030年の島根国体のカヌー競技施設として、日常的には中高生の部活動で使われ、一方では観光資源としても期待される、町と友好協定を結ぶバリの様式を取り入れたカヌー艇庫を建設する。この、他にはない特徴的な企画が、人口約4,000人の地方自治体から出てきたことに驚きを隠せない。縮小社会において地方が生き残るために必要なのは、地域のクオリティーオブライフを目標に挙げることはもちろん、他にはない特徴をもつことではないだろうか。この企画に、美郷町の熱い想いを感じとらずにはいられない。建築家はこのお題に見事に応え、地域の自然と呼応しながら遠く離れたバリの建築様式や文化・哲学を解釈して取り入れ、日常の部活動にも対応しつつ、イベント時には祝祭性を発揮する建築を実現した。川や山並みに呼応する緩やかな弧を描く大屋根、バリの木舟「ジュクン」の船底をモチーフとした木トラス、大きく開かれた開口部からは川風が入り、まさに地域の自然とバリの文化が組み合わさった唯一無二の空間を生み出している。屋根は木材(アコヤ材)で葺かれ、雨に濡れるたびに色が変化し、時を経て古美(ふるび)る表情を見せる。こうした提案を勇敢に示した建築家と、それを理解し採用した自治体の姿勢は賞賛に値する。互いの信頼関係が、この挑戦を可能にしたと想像する。昨今の日本社会に蔓延するリスク回避や前例主義に真っ向から挑む、大きな勇気を与えてくれるプロジェクトであり、まさにKUKAN OF THE YEAR 2025にふさわしい。

受賞者コメント:

大阪・関西万博 「EARTH MART」: 大西 亮 / 乃村工藝社 nora 

この度は大変栄誉ある賞をいただき誠にありがとうございます。万博YEARに万博プロジェクトが選出されたことは、プロジェクトメンバーだけでなく、関係者の皆さんにとっても感慨深い吉報になったかと思います。未来を予測するのではなく、未来に残すべきものは何なのか。これからもその本質に触れ、表現できるようなプロジェクトに関わっていきたいと思います。共感いただいた審査員の方々、心より御礼申し上げます。

和光 本店地階 アーツアンドカルチャー: 武蔵 淳 / 和光

日本空間デザイン賞『KUKAN Of The Year』に選出いただき、深い喜びとともに身の引き締まる思いです。心より感謝申し上げます。

昭和七年、時計塔誕生時に地階は新しい価値を試みる場でした。その精神を受け継ぎ、素材や光、音まで空間の本質を問い直し、新素材研究所をはじめとする多くの関係者の皆さまの知恵と感性を結集し、『時の舞台』をコンセプトに創り上げました。和光ならではのおもてなし、日本の美意識と世界視点のキュレーションを融合し、この場所で紡がれる時間を、より深い文化体験へと高めてまいります。

美郷町カヌー艇庫 カヌーパークみさと カヌーレIMAI:中本 剛志 / STUDIO YY

コロナ禍を機にプロポーザルへの挑戦を始めて以降、ご縁があり地方のプロジェクトに関わる機会が増えました。現地に足を運び、その土地の文化や産業、歴史を丁寧に読み解きながら、地域に根付く建築のあり方を模索してきました。私たちが目指してきたのは、竣工して終わりではなく、人々が集い、使い、時間とともに新しい風景が育っていくような建築です。今回、カヌー艇庫を通して、そうした思いがかたちになり評価いただけたことは、とても励みになります。これからも、人々がいきいきと活動できる建築をつくり続けていきたいと思います。

なお、日本空間デザイン賞の公式サイトにて2025年度の受賞作品や主催団体の紹介などをご覧いただけます。

日本空間デザイン賞:https://kukan.design

日本空間デザイン賞

主催:一般社団法人日本商環境デザイン協会、一般社団法人日本空間デザイン協会

後援:経済産業省、国土交通省、日本貿易振興機構、日本経済新聞社

本プレスリリースに関するお問い合わせ先: 

日本空間デザイン賞 応募事務局(JDN内)email : kukan@japandesign.ne.jp

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会社概要

URL
https://www.jcd.or.jp/jp
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都品川区東五反田5-25-19 東京デザインセンター5階
電話番号
03-6277-4813
代表者名
窪田 茂
上場
未上場
資本金
-
設立
1961年01月