帰還困難区域の小中学校に12年間眠っていたピアノが目覚める

「ピアノ復活プロジェクト」第2弾 西村由紀江 ピアノリサイタル in 双葉町 ~双葉中学校 復活のピアノ~

東京電力福島第一原子力発電所の事故により帰還困難区域となっていた地区の小中学校に12年間眠っていたピアノをプロの手によって復活させるプロジェクトが進んでいます。
10月21日にお披露目・演奏会が行われた浪江町津島地区に続き、今回は、双葉町での取り組みをご紹介します。

双葉町では、旧双葉町立双葉中学校の音楽室に震災時のまま取り残されていたピアノが、いわき市の調律師 遠藤 洋さんによって修復されました。

このピアノは、町の復興の先駆けとなる「働く拠点」として整備された中野産業地区に新たに進出した企業で組織される「双葉町中野地区復興産業拠点立地企業協議会」に双葉町から貸与され、新しく双葉町の一員となった同協議会によって、双葉町に賑わいを取り戻し、住民間や域外の方々との交流を促進する取組に活用されます。

11月4日(土)14:00から、日本を代表するピアニストの西村 由紀江さんをお迎えし、同協議会の主催により「ピアノリサイタル in 双葉町~双葉中学校 復活のピアノ~」として、浅野撚糸株式会社双葉事業所(フタバスーパーゼロミル)にて開催されます。

このイベントでは、復活したピアノの除幕・お披露目の後、西村由紀江さんによる演奏や、震災後も双葉町で活動を続けている「コーラスふたば」と西村由紀江さんとのコラボレーションが予定されています。

復活したピアノは、今後、浅野撚糸フタバスーパーゼロミルに置かれ、地域のイベント等で素敵なメロディーを奏でていきます。

  • ピアノリサイタル概要

日時/2023年11月4日(土) 13:30開場 14:00開演

出演/西村由紀江・コーラスふたば

チケット/無料 先着申込順

座席/椅子席:60名 芝生席/20名 立見席/40名

※ 事前申込制となります。お問い合わせ・申し込み:

 浅野撚糸(株)双葉事業所 0240-23-7648(受付:月~金/9:00~18:00)tsuchiya_teruyuki@asanen.co.jp

※ 芝生はレジャーシートを使用します。天候等により立見となる場合がございます。

※ 席のご指定はできません。先着申込順で席の場所が確定します。

※ 雨天の場合、屋内にて行います。屋内開催時の席は自由席となります。

  • 当日のスケジュール

13:30 開場

14:00 除幕式

 ・主催者あいさつ

 ・来賓代表あいさつ

 ・来賓ご紹介

 ・ピアノ除幕

14:15頃 「ピアノリサイタルin双葉町」開演

15:15頃 閉会の挨拶

※ 西村由紀江さんがセレクトした曲に加え、「双葉中学校校歌」や「双葉町民の歌」が、震災後も双葉町で活動を続けている「コーラスふたば」の歌声とともに演奏されます。


【携わる2人のプロの思い・・・】

今回のピアノ復活プロジェクトには、2人の「プロ」の強い思いが込められています。

一人は、ピアノ調律師の遠藤洋さん。津波に飲み込まれた福島県いわき市の豊間中学校のピアノを復活させた「奇跡のピアノ」や、令和2年7月の豪雨で被災した熊本県球磨村の渡小学校のピアノを復活させた「希望のピアノ」など、これまで修復を手掛けてきたピアノは3万台に上ります。


もう一人は、ピアニストの西村由紀江さん。知人の「東日本大震災で失われた500台ものピアノをどうにかしたい」との思いに共鳴し、震災のあった2011年から「ピアノの音」を被災地に届ける活動を続けています。

被災した地域に“ピアノの音色”を届ける活動を続けてこられたお二人ですが、かつて帰還困難区域であった地域での取り組みは、お二人にとっても今回の浪江町と双葉町が初めてのことです。

  • ピアノの搬出と修復の様子

各地で被災したピアノを復活させてきた調律師の遠藤 洋さんの手によって修復され、再び美しい音色を奏でることになりました。 

※    双葉町でのプロジェクトにおいては、子どもたちによるピアノへのペイントはございません。

 

■    お問合せ先

福島相双復興推進機構(福島相双復興官民合同チーム)は、「ピアノ復活プロジェクト」において、自治体関係者との調整などをお手伝いすることで、地域の復興・創生、賑わい創出、関係人口拡大をご支援しています。

ご取材に関しては、福島相双復興推進機構までお問い合わせください。


公益社団法人 福島相双復興推進機構


  • 参考:浪江町でのプロジェクト

※  以下は、ご参考までに、先日、浪江町で行われたピアノ復活プロジェクト(第1弾)の様子をご紹介いたします。


1.ピアノ復活と子どもたちによるペインティング

浪江町津島地区にあった旧津島小学校のピアノを8月2日(水)に搬出しました。まず、音色を復活させたのはいわき市の調律師 遠藤 洋さん。2か月かけてピアノは再び美しい音色を奏でられるようになりました。

10月6日(金)には、「なみえ創成小学校」の子どもたち(3年生、5年生)がペインティングをしました。「なみえまちのミライ」をテーマに青い海や空、美しい花やかわいい動物など、自由闊達にアイデア溢れる色とりどりにペインティングをし、見ても楽しいピアノへと姿を変えました。



 (協力:アトリエヤマダ株式会社)


2.ピアノのお披露目・演奏会(10月21日) 標葉祭り

ピアノの音色が12年ぶりに披露される時がやってきました。10月21日(土)に旧浪江町立津島中学校にて開催された「標葉(しねは)祭り」です。子どもたちがペイントし「なみえまちのミライ」への夢が託されたピアノ。そんな、元気を取り戻したピアノの音を聞きたいと多くの人が集まりました。

まずは、プロのピアニストの西村由紀江さんによる演奏。続いて、子どもたちによる演奏や浪江町出身のアーティスト「Satoko & Satomi」と西村由紀江さんとのコラボレーション、地元の方々による旧津島小学校の校歌合唱など、ピアノの美しい音色とともに素敵な歌声が津島の里に響き渡りました。

当日は、やや風が強かったものの、暖かい天候となり、緑豊かな津島地区に賑わいが戻りました。


【参考】

⮚  西村 由紀江 氏 http://www.nishimura-yukie.com/

作曲家/ピアニスト。3歳でピアノを始め、小学生時代にヤマハジュニアオリジナルコンサート(JOC)に参加し世界各国を演奏旅行、マエストロや一流オーケストラとも共演し絶賛を博す。「101回目のプロポーズ」「子ぎつねヘレン」などドラマ・映画・CMの音楽を多数担当するほか、TV・ラジオの出演やエッセイの執筆も行う。

⮚  調律師 遠藤 洋 氏 https://piano-iwaki.com/

⮚  アトリエヤマダ株式会社 https://yamaryu-art.com/

⮚  Satoko & Satomi  https://www.facebook.com/ikudoha.namie/

浪江町出身アーティスト。福島県浪江町のオリジナルソング「いくどはぁ★なみぃ」を歌う。「いくどはぁ」は、浪江町の方言で 「行こう」を意味する。

⮚  標葉祭り

標葉地域(大熊町、浪江町、双葉町、葛尾村)の伝統や特産物などが一同に集まり、子どもから大人の方まで、誰もが楽しめるお祭り。今年は浪江町津島地区にて開催された。

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会社概要

URL
https://www.fsrt.jp/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
福島県福島市栄町6-6 福島セントランドビル4階
電話番号
024-502-1117
代表者名
北村 清士
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年08月