UI/UX開発支援ツールを提供するインフラジスティックス・ジャパン、日本国内の情報システム開発会社を対象とした開発支援AIツール利用ランキングを発表

上位3つはChatGPT (45.0%)、GitHub Copilot (39.0%)、Microsoft Copilot (22.0%)でOpenAI社のLLM基盤(またはデフォルト採用)を活用

UI/UXを中心としたアプリケーション開発支援ツールを開発・販売するインフラジスティックス・ジャパン株式会社(以下、インフラジスティックス・ジャパン)は、日本国内の情報システム開発会社200社(有効回答件数)を対象に2025年3月に調査した「開発支援AIツール」の利用ランキングと動向を発表した。

概要は以下の通りである。

  • ChatGPT (45.0%)、GitHub Copilot (39.0%)、Microsoft Copilot (22.0%) とOpenAI社のLLM基盤を活用(またはデフォルト採用)したツールが上位3つを占めた。

  • 利用シーンについては「検索の延長利用としてのAI活用」と「IDEと密に連携したAI活用」が併存した。

  • プログラミングにおけるAI活用に障壁を感じる割合は低く、システム開発・構築におけるAI活用の課題として最も挙げられたのは「AIが示すコードがGPL違反などを招く恐れ」であった。

■調査概要

調査企画・実施

インフラジスティックス・ジャパン株式会社

調査対象

日本国内の情報システム開発に関わる会社

有効回答件数

200社

調査方法

オンラインでのアンケート調査

実施時期

2025年3月

◼︎調査結果1: 「利用中の開発支援AIツール」ランキング、上位3つはOpenAI社のLLM基盤(またはデフォルト採用)

ChatGPT (45.0%)、GitHub Copilot (39.0%)、Microsoft Copilot (22.0%)のように OpenAI社のLLM基盤を活用したツールが上位3つを占めた(*注1,2)。

【図1】

「プログラミングに特化したツール (水色)」「汎用的なAIツール(薄い水色)」のいずれもが混在することから、「チャットを用いてコードヒントを得るAI活用」と「IDEと密に連携するAI活用」のどちらにも利用されていることが分かる。

Microsoft社やGoogle社に続き、Anthropic社も Claude Code を発表するなど、今後もプログラミング特化AIツールの選択肢は増えていくと予測される。

◼︎調査結果2: AI活用における課題は「仕事を奪われる」よりも「法的リスク」

以下のグラフは、システム開発・構築におけるAI活用の課題を尋ねた結果である。注目したいのは「AIに仕事を奪われる」課題よりも「AIが示すコードがGPL(GNU General Public License)違反などを招く恐れ」を挙げる回答が多いことである。この結果は、AI技術の導入によるシステム開発への真の障壁は雇用影響ではなく、知的財産権やライセンス違反などの法的リスクに関する懸念であることを示している。

【図2】

「AI活用によるGPL違反」の問題は、現時点ではまだ広く議論されていない課題だが、今後システム開発・構築においてAIを本格的に活用していく上では極めて重要な検討点であると考えられる。システム開発・構築においては、AIが参照・生成するコードの出所や権利関係を適切に管理し、AIによるコード提案を活用すべき場面と避けるべき場面を適切に判断することへの重要性が高まっている。

◼︎調査結果3: AI活用の課題を抱える企業、ユーザ要件の変動や納期短縮に苦戦

AIを活用したいにも関わらず「利用中の開発ツールが対応していない」などの理由でAI導入に課題を抱えている情報システム開発会社は、以下の課題が特に顕著であった:

  • ユーザ要件の変動

  • 納期の短縮

  • テスト工程との連携

この結果は、「ユーザ要件の変動」「納期」「テスト工程連携」に関する課題をAI活用によって解消できる可能性も同時に示唆している。

【図3】

◼︎調査まとめ

AI利用に課題や障壁を感じる割合は少なく、日本国内の情報システム開発会社における開発支援AIツールの利用は活発であった。

未だ広く議論されていない潜在課題としては「AIが提案するコードがGPL違反を招くリスク」が懸念されていることも明らかになったが、開発全体を俯瞰し法的リスクを回避したAI活用が実現することで「ユーザ要件の変動」「納期」「テスト工程連携」などを効率化できる可能性も同時に示唆された。

特に「ユーザ要件の変動」は、システム開発において避けて通れない課題である。ユーザが直接目にするUI(GUI)は要求が頻繁に変わりやすい。要件変動を前提とした種類の豊富なUI部品の調達が解決法となるが、そうしたUI部品も、AIに尋ねるだけではGPL違反リスクを回避できない点に注意が必要である。生成されたコードの出所を明確にし、ソフトウェアのライセンス条件を管理した上で戦略的にAI導入を行うことが、情報システム開発会社における適切なAI利用方法となるだろう。

◼︎本リリースに掲載したデータビジュアライゼーションについて

【図1】〜【図3】として掲載したビジュアライゼーションは、インフラジスティックス・ジャパンが提供する組み込み型BIツール「Reveal」で作成したものを一部加工しております。

「Reveal」は本リリースに掲載されているような企業の業務データを、36種類の表現を用いてデータ可視化を行うことができるセルフサービスBIを迅速に自社アプリケーションに実装することが可能です。

「Reveal」で実際に可視化したビジュアライゼーション素材に関しては下記の製品画像をご確認ください。
機能や製品詳細情報につきましては、「Reveal」公式サイトにてご確認いただけます。

【図1】元画像
【図2】元画像
【図3】元画像

◼︎インフラジスティックス・ジャパンについて

インフラジスティックス・ジャパン株式会社は、UI/UXを中心としたアプリケーション開発支援ツールを開発・販売する米国インフラジスティックス社の日本法人として2006年に設立されました。Webやデスクトップ、モバイル業務アプリケーション開発における工数削減や生産性向上を支援する、開発チームのためのオールインワンUI/UX開発ツールキットを提供します。日本国内で6,000社以上に利用されています。


<関連リンク>
「インフラジスティックス・ジャパン コーポレートサイト」https://jp.infragistics.com/

「組み込みBIツール: Reveal」https://www.revealbi.io/ja/

「ローコードアプリケーション開発プラットフォーム: App Builder」https://www.appbuilder.dev/ja/

◼︎補足情報

(*注1)選択肢として提示したのは合計19項目である:

<プログラミングに特化したツール> (図1: 水色)

  1. GitHub Copilot:GitHub

  2. Gemini Code Assist(Duet AI for Developers):Google

  3. Amazon Q Developer(Amazon CodeWhisperer):AWS

  4. Cursor:Anysphere

  5. Codeium:Exafunction

  6. GitLab Duo:GitLab

  7. Tabnine:Tabnine

  8. Continue:Continue

  9. JetBrains AI Assistant:JetBrains

  10. IBM watsonx Code Assistant:IBM

  11. Devin/OpenDevin:Cognition

  12. Visual Studio IntelliCode:Microsoft

  13. Replit Agent:Replit

<汎用的なAIツール> (図1: 薄い水色)

  1. ChatGPT:OpenAI

  2. Notion AI:Notion Labs

  3. Claude 2:Anthropic

  4. Gemini:Google

  5. Microsoft Copilot:Microsoft

  6. Perplexity AI:Perplexity AI

(*注2)GitHub Copilotについては、一部の機能でOpenAI以外のLLM基盤を選択することも可能。

【本件に関するお問い合わせ先】

インフラジスティックス・ジャパン株式会社 マーケティング部

電子メール: JapanPR@infragistics.com

TEL: 050-1745-6258 (代表)

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会社概要

URL
https://jp.infragistics.com/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区銀座 Wallビル5階
電話番号
050-1745-6258
代表者名
東賢
上場
未上場
資本金
1億円
設立
2006年07月