IBDコミュニケーションサービス「おくすりあうん」いよいよ全国展開へ!

「おくすりあうん」はIBD(炎症性腸疾患)患者さんと薬剤師、薬剤師と主治医を結ぶコミュニケーションサービスです

~伝わることで、ホッとする。つながれ、みんなの想い。~

IBD(炎症性腸疾患)は、主に潰瘍性大腸炎とクローン病の総称で、いずれも国の指定難病です。原因不明の難治性の慢性腸炎であり、若年者での発症が多く、急な腹痛や下痢などで日常生活に支障をきたし外科手術を必要とすることもあります。そのため多くの患者さんは長期に継続的な治療を必要とする疾患です。

このたび全国展開を開始するIBDコミュニケーションサービス「おくすりあうん」は、東北大学病院と(株)バイタルネット(本社:宮城県仙台市)の共同研究として開発され、患者さんと薬剤師、薬剤師と主治医の緊密な連携を強化するサービスです。

宮城県での先行導入や、JSIBD(日本炎症性腸疾患学会)や日本薬剤師会学術大会において「おくすりあうん」のブースを3年連続で出展することで、本サービスの認知度の向上に努めてまいりましたが、本年10月より(株)バイタルネットの親会社である(株)バイタルケーエスケー・ホールディングスの事業開発業務として、活動対象を全国の大学病院やハイボリュームセンターへ広げることになりました。

IBD患者さんやIBD診療に携わる医療関係者の皆さまに本サービスをお役立ていただくことで、より良い医療環境の醸成に貢献したいと考えています。

(右より)

東北大学大学院 医学系研究科 消化器病態学分野      准教授  角田 洋一 氏

(株)バイタルケーエスケー・ホールディングス

   取締役 コーポレートコミュニケーション担当兼事業開発担当  鈴木 三尚 氏

                    執行役員 事業開発部長  小林 右一 氏

~IBD診療の社会的課題とは?~

現在のIBD診療では多職種が連携し、患者さんが病気の負担を感じずに日常生活を送れる最適な治療と、安心して学業や仕事に取り組める支援の両立を目指す取り組みが進められています。また、バイオ製剤や分子標的薬などの革新的なIBD治療薬が立て続けに開発されており、調剤薬局では多岐に渡る作用機序の新規薬剤を取り扱うに至っています。

私たちはIBD患者会や調剤薬局の薬剤師、IBD専門医とコミュニケーションをしている中で、さまざまな課題があることに気付きました。IBD専門医からは「自身の処方意図が薬剤師に伝わっていない」「薬剤師にどのような役割をお願いしてよいのか分からない」、薬剤師からは「多忙な日常業務の中でIBDの病態や薬剤に関する勉強を深くできず、自信を持って患者さんに接することができない」、IBD患者さんからは「調剤薬局の薬剤師にあまり病気の相談をしていない」といった課題が浮き彫りになりました。

多職種連携の重要性が高まっているその中でも、特にIBD専門医と調剤薬局の薬剤師のコミュニケーションが圧倒的に足りていない「すき間」があったのです。

~医療連携の「すき間」を埋める!~

この医療連携の「すき間」を埋めるために開発されたのが、おくすりあうんです。名前の由来は「あうんの呼吸」で、その由来の通り患者さんと薬剤師、薬剤師と主治医の緊密なコミュニケーションが可能になるサービスです。

このサービスの大きな特長の一つに、ご契約いただいた調剤薬局の薬剤師向けにIBD専門医が監修した研修動画を提供していることがあります。動画はIBDの病態や薬剤などの最新の知見が詰まった内容となっています。それぞれ短時間の動画のため、業務の空き時間やIBD患者さんの来局前にも見ることができます。動画を視聴した薬剤師からは「IBDに関する知識を効果的に習得でき、自信を持って患者さんと話ができる」という喜びの声が届いています。

これらの研修動画を見てテストに合格すると「IBD研修済み薬局」としておくすりあうんのWebサイトに掲載され、患者さんにはIBDに詳しい薬剤師がいる薬局として認知されるようになります。

また、IBD患者さんは本サービスを利用すると薬剤師とチャットで話すことができ、ちょっとした気になることをどこからでも気軽に相談できます。加えて、処方箋を撮影してIBD研修済み薬局に送信することで、調剤薬局での待ち時間を減らすこともできます。実際に、本サービスを使用しているIBD患者さんからは「主治医の先生と、かかりつけの薬剤師が自分の病状をタイムリーに把握してくれていることが安心につながる」といった反響が多く寄せられています。

さらに、IBD専門医からは「疑義照会の数が減っている感触がある」、薬局経営者からは「高額な薬剤が多く上市されている中で、在庫管理に有用なサービスになっている」との声も寄せられています。

このように、「おくすりあうん」はこれまで見過ごされていた医療連携の「すき間」を埋めるのに最適なサービスです。先行して宮城県でのみ提供してまいりましたが、これからは全国へ展開してまいります。

               おくすりあうんWebサイトURL:https://okusuri-aun.com/

 

2025年に開催された第16回日本炎症性腸疾患学会(北海道札幌市)・ブース出展の様子
2024年に開催された第15回日本炎症性腸疾患学会(東京都)・ブース出展の様子

株式会社バイタルケーエスケー・ホールディングスについて

バイタルケーエスケー・ホールディングスは、地域で提供される医療や介護といったヘルスケアサービスを医薬品や介護用品などの製品やサービスの提供を通して支えています。長期ビジョン2035「垣根を越えて 薬の先へ “つなぐ”ことで医療の未来を革新する」に基づき、自立と連携により医薬品・メディカル品の持続可能な流通体制を構築することや、社会課題解決と健康寿命の延伸に寄与することを目的に、医療周辺ビジネスを拡大することを目指しています。

本社所在地 : 東京都世田谷区弦巻1-1-12

代表者   : 代表取締役社長 村井泰介

企業理念  : 人々が安心して健康に暮らせるよう、地域のヘルスケアを支える

主な事業内容: 医薬品卸売事業、薬局事業、動物用医薬品卸売事業、製薬事業、

        介護レンタルその他事業

企業情報  : https://www.vitalksk.co.jp/

【お問い合わせ先】

(本サービスに関すること)

 おくすりあうん事務局

 TEL: 022-266-4523

 E-mail: okusuri-aun@vitalnet.co.jp

(報道に関すること)

 経営企画部コーポレートコミュニケーション室

 TEL: 022-266-8330 

 E-mail: ir@vitalksk.co.jp

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会社概要

URL
https://www.vitalksk.co.jp
業種
商業(卸売業、小売業)
本社所在地
東京都世田谷区弦巻一丁目1番12号
電話番号
03-5787-8550
代表者名
村井 泰介
上場
東証プライム
資本金
500億円
設立
2009年04月