執務者の集中力を向上させる新たな取り組み。竹中工務店×メンテルで、AIが執務者の集中力を向上させるレコメンド機能を開発し、竹中工務店の既存サービスへの実装に向けた協議を開始

執務者の位置情報と生体情報を活用した、執務者の集中力を向上させるレコメンド機能を開発

MENTERU

2024年7月4日 11時00分

株式会社メンテル（代表取締役：井上智樹、以下「メンテル」）と株式会社竹中工務店（取締役社長：佐々木正人、以下「竹中工務店」）は、このたび竹中工務店が提供する既存の空間評価サービス「GISTA（ジスタ）」への機能拡張の検証を終えて実装に向けた協議を開始しました。「GISTA」は、執務者の位置情報や生体情報などの計測データに基づき、オフィスの空間を評価するサービスです。2023年度に「GISTA」に実装するレコメンド通知機能として執務者の集中力向上を促すロジックの検証を終えて、2024年度から実装に向けた協議を開始します。

１．執務者の集中力向上は社会的課題に

競争の激しい現代において、企業や組織は増々効率的に動くことが求められています。生成AIのビジネス場面への進出により、その動きはより一層加速してきました。組織としても、従業員一人ひとりのパフォーマンスを向上させることで、組織の生産力向上やコスト削減への期待が高まってきています。

２．本プロジェクトの背景

上述の社会課題に対し、竹中工務店では執務者の計測データに基づいてオフィス空間を評価するシステム「GISTA（ジスタ）」アプリを展開しています。メンテルでは、「GISTA」に搭載する機能として執務者の集中力を向上するレコメンド機能を竹中工務店と共同で開発しています。竹中工務店が保有する執務空間の設計施工に関する知見と、メンテルが保有するデータとAIの活用に関する知見を相互に連携することで、執務者の集中力向上とオフィス空間の改良に貢献していきます。

３．本プロジェクトの進捗

現行の「GISTA」アプリでは、計測した位置情報と生体情報のデータから、執務者毎に各曜日の集中力が低下する時間帯などを把握できるデータを取得しています。さらに、執務者単位で計測したデータをオフィス全体で集約することで、執務空間別に空席率や集中度の違いを考察し、オフィス環境の見直しにも活用の余地を検討することが可能です。

本プロジェクトでは、個人の特性を考慮しながら、その他のユーザーの行動パターンも取り入れたレコメンド通知のロジックを開発します。開発ロジックには、統計処理や機械学習をはじめとしたデータやAIを活用した手法を採用しています。これにより、執務者のパフォーマンス向上による更なる業務の効率化を目指します。

本検証では、竹中工務店の本社における執務者の蓄積データを分析し、曜日や時間帯に応じて集中力や行動パターンを予測します。執務者毎に予測された情報をもとに、集中力を高めるレコメンドを各執務者単位で通知を行い、パフォーマンスの向上を図る機能を開発しました。

４．今後の見通し

今後は、「GISTA」アプリ内でのレコメンド通知機能の実装を2024年度内に予定しています。レコメンド通知機能では、日々蓄積するデータに対して、統計処理と機械学習を定期的に実行します。これにより、個人の行動履歴や生体情報を考慮しながら集中度の向上を目的したレコメンドの通知を実現します。