株式会社共和製作所、「Japan Drone 2025」に出展し、複合材によるドローン・空飛ぶクルマの性能向上技術を紹介

比類なき特性を持つCFRPや振動吸収性に優れたNFRP、サンドイッチプレートなどの最先端複合材加工技術を展示

株式会社共和製作所

愛知県碧南市に本社を置く株式会社共和製作所(代表取締役社長: 河口治也、以下、共和製作所)は、2025年6月に開催されるドローン展示会「Japan Drone 2025」に出展いたします。本展示会では、「未来の素材」として注目されるCFRP(炭素繊維強化プラスチック)をはじめ、NFRP(天然繊維強化プラスチック)、そしてこれらを組み合わせた複合材サンドイッチプレートなど、最先端の複合材加工技術と製品をご紹介し、ドローンや空飛ぶクルマの性能を飛躍的に向上させる共和製作所の挑戦を紹介いたします。


■ 主な出展内容(予定)

1.機体の振動対策用の補助材

機体取り付け参考例
各種複合材による振動対策用の補助材
NFRP製モーターマウント
複合材サンドイッチプレート製ワッシャー

ドローンや空飛ぶクルマにおいて、フレームから伝わる振動は、搭載された精密機器の性能を著しく低下させる可能性があります。共和製作所は、この課題に対応するため、優れた振動減衰性能を誇るCFRP、NFRP、および複合材サンドイッチプレート製のワッシャーやスペーサー、モーターマウントを開発しました。これらの補助材をフレームに装着することで、不要な振動を効果的に吸収・減衰させ、精密機器を保護するとともに、機体の飛行安定性向上を実現します。

試験実施:株式会社共和製作所  試験場所:あいち産業科学技術総合センター(愛知県刈谷市)

<CFRPの優れた振動減衰性能>

CFRPは、一般的な構造材料であるアルミニウム(0.075%)の約3.5倍、鉄(0.024%)の約10倍という突出した振動減衰率(0.275%)を誇ります。これにより、CFRPまたは複合材の補助材を機体に追加することで、機体の軽量さを損なわずに、振動を効果的に減衰させ、搭載機器の保護や飛行安定性向上に貢献します。

2.遠隔操作の水陸両用クローラー試作部品

※画像は試作の組み立て段階のものです。

災害現場での活躍が期待される、遠隔操作の水陸両用クローラー。私たちは、あらゆる災害で活躍できるCFRPパイプと特殊なウレタンを組み合わせた、これまでにない試作部品を開発しました。

特殊ウレタンが生み出す「驚きの浮力」と「衝撃への強さ」、そしてCFRPがもたらす「圧倒的な軽さ」と「確かな強度」。これら複数の素材の長所を、独自の複合材加工技術で一つに融合。災害救助の可能性を大きく広げる、その技術の一端をぜひ展示会にてご覧ください。

特殊ウレタンを充填したCFRPパイプについては展示会にて詳細を発表いたします。

3.CFRP製「リブ」(航空機・VTOL型ドローン・空飛ぶクルマ向け)

CFRP製リブ
リブの主翼への取り付け参考例

航空機やVTOL(垂直離着陸型ドローン)、空飛ぶクルマが空を舞うために、その翼や機体を形作り、空中でかかる大きな力から機体を守る、骨組みとなる大切な部品が「リブ」です。私たち共和製作所は、この「リブ」に、CFRPを用いることで、従来の金属製リブでは難しかった、これまでにない高いレベルで機体の性能を高めるソリューションをご提案します。

<CFRP製リブが主翼にもたらす進化:翼を、もっと強く、もっと賢く>

主翼の内部で翼の形を保ち、性能を支えるリブ。CFRPを使うことで、その役割がさらに進化します。主なポイントは以下の通りです。

  • 温度変化に強い形状安定性: 真夏の地上から極寒の上空まで、飛行中に大きな温度変化にさらされてもCFRPリブは熱膨張を起こさないので、翼の形状を維持します。

  • 繰り返し使用に耐える耐久性: 飛行中に翼へ繰り返し加わる大きな力による材料の劣化や、目に見えない小さな亀裂の発生・広がりを大幅に抑えることができます。

  • 高剛性と軽量化の両立: 高い剛性により翼が受ける空気の力などをしっかり伝えつつ、機体の軽量化にも貢献します。

  • 優れたねじり剛性: ねじれに強いため、パイロットの操作に翼が素早く正確に反応しやすくなり、翼が不規則に振動する危険な現象(フラッター)も起きにくくなります。

  • 優れた耐久性と多機能性: サビや燃料による劣化に非常に強いため、長期間にわたって安心して使える丈夫さが期待でき、メンテナンスの負担軽減にもつながります。

<CFRP製リブが機体先端内にもたらす進化:最前線で、性能と安全性を支える>

飛行機の顔である機首(ノーズ)や、VTOL(垂直離着陸型ドローン)などの機体の先端部分でも、CFRP製リブは新しい可能性を広げ、性能向上と安全性強化に貢献します。主なポイントは以下の通りです。

  • 搭載機器の保護と高機能化支援: 機体の先端部にある大切な機器をしっかり守りつつ、CFRPの高い振動吸収性により、振動や揺れからも精密機器を守ります。

  • 衝撃吸収性向上による安全性強化: CFRPの高い耐衝撃性が万が一の衝撃も緩和し、機体や搭乗員の安全性を高めます。

4.様々な複合材料の加工品

様々な複合材の試験片

高耐熱性樹脂を用いたCFRP、PEEK CFRTP、これまでのNFRPや複合材サンドイッチプレートに加え、リサイクル製CFRPなど、共和製作所が加工可能な様々な複合材サンプルを展示いたします。


■ 共和製作所が誇る!1/100㎜を追求する独自の精密複合材加工技術

私たちのものづくりは、目に見えないほどの精度への挑戦です。共和製作所ならではの高度な技術が、お客様の製品に新たな価値を生み出します。

1.部品をピタッ!と正確に固定する「精密ザグリ加工技術」

<「ザグリ加工」とは?>

部品を取り付ける際、ネジの頭が出っ張らないようにしたり、部品同士がズレないように正確な位置で組み合わせるために、材料の表面に一段低い「座面」や「くぼみ」を作る加工のことです。このひと工夫が、製品の見た目の美しさや、確実な固定による安全性・信頼性を大きく左右します。

<共和製作所の加工のこだわり>

私たちは、この「ザグリ加工」において、100分の1ミリメートルでの極めて正確な位置決めと、深さ・形状の精密なコントロールを実現します。これにより、部品同士が吸い付くようにピッタリと組み上がり、緩みやガタつきのない、最高の取り付け精度を保証。お客様の製品の品質と性能を、見えない部分から支えます。

2.まるで紙細工のよう!極薄素材を自在に操る「薄板精密加工技術」

厚さ、わずか0.5ミリメートル。コピー用紙5枚ほどの、非常にデリケートな薄い板材。こうした扱いの難しい素材に対しても、共和製作所は驚くほど精密な加工を施すことができます。

<共和製作所だからできる技>

例えば、この0.5ミリの薄い板材から、一部分だけを丁寧に削り込み、残りの厚みをわずか0.3ミリ(コピー用紙3枚程度!)に仕上げる超精密な「残し加工」。あるいは、その極薄の板材に、前述の精密な「ザグリ加工」を施すことさえ可能です。 これらの加工は、素材の特性を熟知し、極限まで高められた加工技術を持つ共和製作所だからこそ実現できる、まさに「匠の技」。この技術が、製品の小型化・軽量化、そして新たな機能の実現に貢献します。


■ 共和製作所の強みとドローン・空飛ぶクルマ分野への貢献

共和製作所の空飛ぶクルマ・ドローン事業における強みは、以下の4点です。

1. 複合材の精密・微細切削加工技術

CFRPをはじめとする複合材の精密・微細切削加工を得意とし、特に小型ドローンやマイクロドローン向けの精密小型部品の製作において、高い技術力と豊富な経験を有しています。長年培ってきた金属加工技術の観点からCFRP加工を行うことで、他社にはない技術を確立しています。

2. 空飛ぶクルマ・ドローン部品製作の実績

2017年のドローン分野参入以来、様々な空飛ぶクルマやドローンの部品を製作しており、生産体制も構築しています。複合材に関する深い知見を活かし、協力会社と共同での部品開発も行っています。

3. 空飛ぶクルマ・ドローンへの理解度

部品製作だけでなく、操縦技術や関連知識の習得、機体構造への理解を深め、常に最新技術と市場動向を把握することで、お客様のニーズに最適な提案を行っております。

4. 空飛ぶクルマ・ドローンに関連する保有資格

第1級陸上特殊無線技士 第2級海上特殊無線技士 無人航空従事者試験1級

DPAドローン操縦士回転翼3級 第3種電気主任技術者(電験3種) 第2種電気工事士


■ 出展概要

展示会名

Japan Drone 2025 | 第10回

主 催

一般社団法人 日本UAS産業振興協議会(JUIDA)

会 期

2025年6月4日(水)~6日(金)

会 場

幕張メッセ

ブース番号

BI-18

公式サイト

https://ssl.japan-drone.com/


■ 株式会社共和製作所について

共和製作所では「“技術力”と“行動力”でモノづくりに貢献する」の理念を元に、CFRP(炭素繊維強化プラスチック)やNFRP(天然繊維強化プラスチック)などの複合材の切削加工を行っております。

また、複合材の可能性に着目し、様々な工業製品(部品)を製作・導入することで、日本全体の労働生産性を向上し、世界に負けない日本の製造業と成れるよう尽力して参ります。


株式会社共和製作所(キョウワセイサクショ)

代表取締役社長:河口 治也

所在地:〒447-0857 愛知県碧南市大浜上町二丁目35番地2

電話番号:0566-70-8481

創業:1962年1月

設立:1973年12月

資本金:1000万円

従業員数:4名

事業概要:カーボン(CFRP)商品の製造・加工・販売

会社ホームページ: https://www.kyowa-tokai.com/

材料販売サイト : https://cfrp-plate.com/

プレスリリース一覧:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/135896

ストーリー一覧:https://prtimes.jp/main/html/searchrlp/company_id/135896?tab=story

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会社概要

株式会社共和製作所

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URL
https://www.kyowa-tokai.com/
業種
製造業
本社所在地
愛知県碧南市大浜上町二丁目35番地2
電話番号
0566-70-8481
代表者名
河口治也
上場
未上場
資本金
1000万円
設立
1973年12月