青パパイア発酵食品の研究成果と、最近話題の「制御性T細胞」研究の動向について
青パパイア発酵食品は免疫細胞の活性化と過剰免疫の抑制を示し、免疫調節作用を有することが証明されました

カリカセラピ株式会社(旧社名:株式会社済度/本社:福岡県福岡市)は青パパイア発酵食品に関する2016年発表の研究成果を改めてご紹介するとともに、最近のノーベル賞受賞で研究の注目度の高まる「制御性T細胞(Treg)」を併記し、当社の研究領域に対する社会的関心の高まりを発信いたします。
私たちは免疫(疫病を免れる)システムにより、病気にならず健康で過ごすことができます。免疫力が高ければ癌や感染症などを防ぐことができますが、高すぎればアレルギーや自己免疫疾患などにつながります。したがって、免疫バランスを調節することが非常に重要です。
一方、青パパイア発酵食品はこれまでに過剰な酸化ストレスや炎症、免疫異常などに対して有効性が報告されています。
研究成果紹介: 青パパイア発酵食品
タイトル:“Anti‑Tumor and Immunoregulatory Effects of Fermented Papaya Preparation (FPP:SAIDO‑PS501)” (訳:パパイア発酵食品の抗腫瘍および免疫調節機能)
掲載誌:Asian Pacific Journal of Cancer Prevention,2016
・ヒトから採取した免疫細胞(末梢血単核球)に様々な処置を施し、免疫反応の違いを評価しました。
・青パパイア発酵食品を免疫細胞に処置すると、IFN-γ、TNF-α、IL-1βなどのサイトカイン量が増加したことから、免疫細胞を活性化したと考えられます。
・一方、化学物質によって過剰な免疫反応を起こさせた免疫細胞に対しては、過剰な細胞増殖やIFN-γ増加を抑制したことから、過剰免疫を抑制したと考えられます。
・さらに、免疫調節に重要な役割を果たす、制御性T細胞(Treg)に対しても、青パパイア発酵食品は影響することが確認されました。
・ただし、医薬品ではなく、疾病の診断・治療・予防を目的としたものではない点をご留意ください。


ノーベル賞受賞で注目される「制御性T細胞(Treg)」研究
2025年のノーベル生理学・医学賞は、Mary E. Brunkow 氏、Fred Ramsdell 氏、そして大阪大学の Shimon Sakaguchi 教授 に授与されました。授賞理由は、「免疫の抑制に関する発見」であり、特に 制御性T細胞(Treg) が自己免疫を防ぎ、免疫系の過剰反応を抑制するメカニズムに関する研究が評価されたものです。
ノーベル委員会のプレスリリースによれば、これらの成果は、免疫系が自己組織を攻撃しないように制御する「安全装置」としての Treg の役割を明らかにしたものと位置付けられています。
この受賞は、制御性T細胞研究が現在、世界的にも非常に高い注目を集めていることを意味しており、がん研究、自己免疫疾患、移植免疫、免疫治療設計などさまざまな応用分野への関心を一層強めています。
当社研究と「制御性T細胞」が照らす未来
・ノーベル賞受賞により、免疫制御、Tregというテーマへの関心が一層高まることが予想され、当社が過去に行ってきた研究・今後の研究発展に対する社会的アピール力が強化される機会と捉えられます
・このような機能性は大変画期的かつ非常に稀であり、青パパイア発酵食品は、免疫バランスを調節することにつながり、必要に応じた免疫反応をサポートすることで様々な疾患に対する有用性が考えられます。
・ただし、研究成果は、あくまで「研究テーマの接点・注目度のリンク」として記載します。
【ご注意】効能効果表現への留意
本プレスリリースに記載した内容・研究成果は、あくまで学術的調査・実験結果に基づくものであり、青パパイア発酵食品が疾病を治癒・予防・改善するという効能効果を主張するものではありません。
【カリカセラピ株式会社について】
「品質は人の質、心の質」
1996年創立の青パパイア発酵食品の製造・販売メーカー。フィリピンの野生の青パパイアにこだわった発酵食品および研究開発に取り組むヘルスケア企業として、科学的根拠に基づく製品提供と信頼性のある情報発信を行っています。
URL:https://carica.saido-ps501.co.jp/
その他・補足
<補足1>
末梢血単核球とは、末梢(全身)に流れる血液から分離された単核球(単核細胞)。単球、リンパ球、T細胞、B細胞、NK細胞、樹状細胞、などを含む免疫に重要な役割を果たす細胞群。
<補足2>
サイトカインとは、周囲の細胞への情報伝達を行う物質。免疫調節に関わり、ケモカイン、インターフェロン、インターロイキン、リンホカイン、腫瘍壊死因子などがある。
<補足3>
制御性T細胞(Treg)とは、免疫を抑制的に制御するT細胞の一種。過剰な免疫を抑制することでアレルギーや自己免疫疾患になるのを防ぐ。一方、癌細胞はTreg細胞を増やすことで腫瘍免疫を抑えることで、ガンの増悪を誘導する。近年、免疫分野でとても高い関心を集めている。
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