トリシマは、三菱重工からCO2 分離回収プロセス向けポンプに関する技術支援を受ける契約を締結しました
カーボンニュートラル社会の実現には、二酸化炭素(CO2)を分離回収して貯蔵する(CCS)、
あるいは有効利用する(CCU)技術の推進が不可欠となります。
CO2 の 分離回収プロセスとしては現在、吸収液プロセス、固体吸着プロセスや膜分離プ
ロセスなどが開発されていますが、なかでも吸収液プロセスが、化学産業のガス処理技術と
して長い歴史を有し、かつ大容量化に適していることから今後世界中のプラントでの採用
が見込まれています。ここでキーとなるのが、高圧ポンプの大容量化です。
株式会社酉島製作所(以下、トリシマ)は、海水淡水化プラントや長距離送水ポンプ分野で、既に毎時6,500 トンを超える大容量で世界最高効率の高圧ポンプを多数納入する世界トップポンプメーカー。
三菱重工業株式会社(以下、三菱重工)は、1990 年より長年にわたって中近東、北アフリカ、東南アジア、インド等に、吸収液プロセスにポンプを供給してきており、豊富な実績や技術知見を有する世界的なメーカーです。
このたび、トリシマは三菱重工より、これら吸収液プロセスにかかるメインのポンプとし
て、吸収液を昇圧するセミリーンポンプとCO2 分離時の動力回収タービンにかかる設計や
製造時のノウハウと技術支援を受ける技術支援契約を締結しました。
トリシマは、三菱重工の吸収液プロセスポンプ技術を、トリシマの大容量高圧遠心ポンプ
の技術と融合させることにより、大容量化する世界のCO2 分離回収市場に高効率のポンプ
を供給することで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
省エネ、省資源、カーボンニュートラルを実現するポンプおよび関連装置の供給を成長の
柱と位置づけ、高効率ポンプ、液化水素・アンモニアなど代替エネルギー大容量高圧ポンプ
を提供する環境貢献企業をめざし、積極的に経営資源を投入しています。今後もイノベーテ
ィブな技術と製品の開発を進め、社会に欠かせない企業をめざしていきます。
(参考)カーボンニュートラル関連開示情報
・「液化水素ポンプの開発」オンライン記者発表会を開催(収録動画公開)(2024.04.12)
・世界初! 大流量の液化水素ポンプ運転試験に成功!(2024.03.14)
・トリシマとHERMETIC との共同セミナー「トリシマ脱炭素社会への挑戦」を開催(2023.11.15)
・新製品 スーパーエコポンプ(2023.10.02)
・「大流量・高圧・高効率な液化水素昇圧ポンプの開発」における実施体制の決定について(2023.09.21)
・ドイツHERMETIC 社との業務提携に関するお知らせ(2023.08.31)
・大流量・高圧・高効率な液化水素昇圧ポンプの開発について(2023.06.09)
【株式会社 酉島製作所概要】
1919年創業のポンプ専業メーカー。上下水道施設や発電所、海水淡水化など向けの大型・高圧ポンプに強みを持ち、世界100ヶ国以上にポンプを納入。ポンプを通して「安心・安全な社会の構築」と「省エネ」に貢献し、「社会に欠かせない企業」をめざす。
本社:大阪府高槻市宮田町1-1-8
上場市場:東証プライム 6363
公式ウェブサイト:https://www.torishima.co.jp/
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