【投資歴10年以上の投資上級者が投資に“挫折”した理由とは?】 「長期目線」「分散投資」が運用改善の鍵に! 再開後は「個別株」よりも「投信」「ETF」への投資が増加
〜 投資初心者へのアドバイスは、6割以上が「長期目線」の運用方針と回答 〜
■調査背景
投資を始める人が多い今こそ知りたい、投資上級者の投資“挫折”経験
2024年1月の新NISAの開始以降、半導体関連銘柄を中心とした株高が追い風となり、日経平均 株価は順調に上昇してまいりました。しかし足元では米国株の下落および円高の影響を受け、過去 最大の下げ幅を記録する市況(8月5日現在)となっています。そのため投資初心者は初めて遭遇す る局面であり、投資に対して不安を感じている方も多いと考えます。
今回の調査では、これまで10年以上投資に取り組んだ経験があり、一度は投資を全て止めたもの の再び投資を始めた投資家に対して調査を行いました。
投資を止めた時期やその理由、投資再開前後の比較をする中で、投資初心者が参考にすべき投資 への取り組み方、考え方が明らかになりました。
■調査サマリー
【投資を止めた時期や理由】 ● 資産が想定通り増えない・減ったという挫折経験が、投資を止めるきっかけに ● 短期よりも中期・長期の投資期間を経て止める人が多い ● 経済状況の変化や不安から投資を再開する人が多い 【投資再開前後の比較】 ● 投資運用方針は「長期目線」を重要視へ ● 「運用状況、再開後の方が良い」「投資を止めたことを後悔していない」共に約8割 ● 投資初心者へのアドバイスは「長期目線」が6割以上 |
■調査結果詳細
【投資を止めたタイミングと理由】
投資を一度完全に止めたタイミングは投資を始めてから「10年以上」が経過した頃が約4割と最も多く、次いで「2年以上4年未満」が3割弱という結果となりました。一方、「1年未満」や「1年 以上2年未満」はそれぞれ10%未満であり、短期よりも中期・長期の投資経験の後に止めた人が多 い結果となりました。(図1)
また投資を止めた理由としては「資産価格が減った」「資産価格が想定通り増えなかった」が最も 多い結果となりました。これは中期・長期の投資をする間に、リーマンショック等の大きな株価下落 の影響を受けたことも要因として考えられます。(図2)
【投資を再び始めたタイミングと理由】
一度完全に止めた投資を再び始めたタイミングとしては、6割超が「2年以上」経過してから投資を再開したと回答し、1年未満で再開した人の3倍弱となりました。(図3)
投資を再開したきっかけとしては「経済的に余裕が出た」「貯蓄だけだと不安」という経済的要因と、「投資したい先が出てきた」という投資意欲に関する回答の割合が約3割と高くなりました。
また新NISA などの投資環境の整備は投資上級者にとってさほど大きなインパクトはなく、結婚や出産といったライフスタイルの変化も、ほとんど影響していないことが読み取れました。(図4)
【運用方針の変化】
投資を止める前後での違いでは、投資再開後は4割が「長期目線になった」と回答し、約3割 が「投資対象を変えた」と回答しました。(図5)
また運用方針については、止める前の投資で最も多く選ばれていた「値上がり重視」が再開後は 大きくポイントを落とし(▲16.7ポイント)、代わりに「長期目標(+25.5ポイント)」「分散投資 (+14.2ポイント)」が大きくポイントを伸ばしており、明確な方針転換があったことが分かりま した。(図6)
投資先については、投資を止める前は個別株への投資が約8割であったのに対し、投資再開後は個別株の割合が減少しました。その代わりに投資信託やETFへの投資割合が増加しており、運用方針を変えたことが投資先の選び方にも影響していることが分かります。(図7)
【再開後の投資の成果】
再開後の投資の運用状況については、前出の図6の通り運用方針を「長期目線」「分散投資」重視に変更したことにより、約8割の人が「とても良くなっている」「まぁまぁ良くなっている」と回答しており、ほとんどの方の運用状況が以前よりも改善されたことが分かりました。(図8)
なお投資を一度止めたことについては、約8割の人が「後悔をしていない」と回答しており、運用方針を変えて成果に繋がったことが、後悔のない投資運用にも繋がっているようです。(図9)
【投資初心者にアドバイスするなら…】
最後に、投資初心者の方にお勧めしたい運用方針については「長期目線」が6割以上、次いで「分散投資」が4割以上となり、投資再開後の自身の運用方針を勧める結果となりました。(図10)
■当社コメント
・今回は投資上級者の投資挫折経験を調査しました。その結果、多くの方が過去の反省を踏まえ、「長期目線」「分散投資」を意識した運用方針であることが分かりました。
・投資再開前後において個別株投資の比率が相対的に減少した代わりに、「長期目線」「分散投資」が可能である投資信託やETFへの投資割合が増加しました。また運用状況も以前より改善されている方が多く、投資初心者へも「長期目線」「分散投資」を重視した資産運用を勧める結果となりました。
・なお本調査の開始時には日経平均株価は安定的に推移しておりましたが、公表時には大きく下落しており、当社としましても驚きを持って受け止めています。投資家の皆さまが本調査の結果・考察をご参考にしていただけましたら幸いです。
・当社の取り扱うETFが投資初心者から上級者に至るまで、多くの方の資産運用の選択肢に加えていただけるよう、引き続き当社およびETFの認知向上に向けた活動を行ってまいります。
■調査概要
調査方法: インターネット調査
調査期間: 2024年7月26日〜7月27日
調査対象: 10年以上の投資経験があり、一度完全に投資を止めたが、再開して現在も投資を
していると回答した全国20代〜60代男女
有効回答: 330名
【Global X Japan 株式会社 企業紹介】
当社はGlobal X Management Company, Inc.、株式会社大和証券グループ本社、および大和アセットマネジメント株式会社の合弁会社です。成長テーマ型、インカム型、コア型といった革新的なETFラインナップを揃える、日本で唯一のETF専門資産運用会社です。
Global X Japan 株式会社
金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第 3174 号
一般社団法人日本投資顧問業協会会員
一般社団法人投資信託協会会員
当社Webサイト: https://globalxetfs.co.jp/
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