チノーが高温高精度・高機能形の放射温度計を発売。測定値の±0.3%±2℃の高精度を実現。
周囲温度変化による指示変動が少なく熱処理プロセスでの品質が向上します。
株式会社チノー(東京都板橋区、代表取締役社長:豊田三喜男、東証プライム:6850)は、2025年7月30日(水)に「高温高精度・高機能形2色温度計 IR-CZV」を発売します。
IR-CZVは精度定格が測定値の±0.3%±2℃の高精度の放射温度計です。高温の熱処理においては管理精度を厳格化するプロセスが増え、高精度を求めるユーザーニーズが高まっています。そこで、精度を向上させたIR-CZVを発売しました。
放射温度計の精度定格の向上には放射温度計の能力に加え、放射温度計を校正する標準器や黒体炉の能力および校正作業における不確かさの評価が重要となります。IR-CZVは測定データの変化などの不確かさを突き詰めたハイスペックな放射温度計です。
±0.3%±2℃の高精度を有するIR-CZVは測定値の安定性により品質向上に貢献します。また、IR-CZVはSi/InGaAsの検出素子を使用した2色放射温度計のため、ガラス越しの測定が可能で、煙などの影響、視野欠けなど周囲温度変化による指示値への影響を抑えることができます。
<参考>測定対象2000℃での計測の場合

IR-CZV |
既存品IR-CZH |
|
精度定格 |
測定値の±0.3%±2℃ |
測定値の±0.6% |
【製品紹介ページ】
https://www.chino.co.jp/jp/serv/products/detail/?did=297

放射温度計は物体からの赤外線の強さで温度を求めます。IR-CZVは赤外線の強さから求める「単色測定モード」と赤外線の強さの比率温度を測定する「2色測定モード」をご用意しています。それぞれの測定モードにおいて有利・不利な計測があるため測定条件に合わせて選択ができるので最適な条件での測定をすることができます。
■特長
-
精度定格の向上
測定値の±0.3%±2℃を実現しました。
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周囲温度変化に対する指示変動の低減
不確かさを突き詰め実現したハイスペックな放射温度計です。
■一般仕様
温度測定範囲:900~2500℃
測定波長:単色 0.9μm、1.55μm
2色 0.9/1.55μm
精度定格:測定値の±0.3%±2℃
応答時間:2~15ms
分解能:1℃
光学系:可動焦点
アナログ出力:4~20mA
通信インターフェイス:RS-485
電源:24V DC
■用途
品質要求が高まっている熱処理プロセスの現場
・半導体分野:結晶成長装置
・材料分野:真空焼成装置
■価格
¥1,430,000(税込み)
■販売目標
2026年度末まで140台
株式会社チノーについて
株式会社チノーは1936年の創立以来「計測・制御・監視」の領域において事業を展開し、産業分野の発展に貢献してまいりました。温度を「正しく」計測、制御、監視することは、品質、性能を向上させるために重要な要素です。当社では、この計測・制御・監視の一連の流れを、さまざまな目的に合わせ「温度ループ」として製品に組み込むことでシステム化し、お客様を課題解決へ導く「ループソリューション」として提供しています。

【会社概要】
社名:株式会社チノー
本社所在地:東京都板橋区熊野町32-8
代表取締役社長:豊田三喜男
事業内容: 計測制御機器の製造・販売、計装工事
設立: 昭和11年(1936年)8月1日
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