世界最高水準の電力密度を実現した高電圧双方向直流電源「biTRITON TRBCシリーズ」を発売
EV開発の高電圧化・急速充電対応ニーズに応える42kW/3Uモデル

ヘッドスプリング株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:星野 修、以下ヘッドスプリング)は、高電圧化が進む電気自動車(EV)や急速充電器の開発現場に最適な「双方向直流電源 biTRITON TRBCシリーズ」を発売しました。本シリーズは1,500V対応モデルと2,250V対応モデルの2機種を3U筐体で展開し、いずれも最大±42kWの大容量出力を実現。3Uサイズの双方向直流電源において、電力密度(kW/U, kW/kg)で世界最高水準を達成しました(2025年9月時点、当社調べ)。
開発背景:EV業界の高電圧化ニーズ
EV開発においては、航続距離の延長と充電時間の短縮が継続的な課題であり、その解決策としてバッテリーの高電圧化が進んでいます。近年は高級車や商用車で800Vクラスの採用が広がり、車両や充電器の開発・評価の現場では1,000V超の動作条件が求められるケースも増加しています。こうした背景から、1,000V超に対応し、双方向で回生も可能な直流電源へのニーズが急速に拡大しています。「biTRITON TRBCシリーズ」は、これらの要件に3Uのコンパクト筐体で応える新製品です。
製品特長:高電圧・高精度・高電力密度
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高電圧対応:直流側最大 1,500V / 2,250V、±65A、±42kW
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高精度制御:電圧確度 0.02%±0.02%F.S、電流確度 0.1%±0.1%F.S
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高電力密度:19インチラック 3Uサイズ、約42kgのコンパクト設計
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機能拡張:電力回生機能、並列接続(最大64台)、広い出力範囲
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オプション:PVシミュレータ、バッテリエミュレータ
従来比で大幅な小型化と高電力化を両立し、開発現場でのスペース効率・柔軟性を大きく改善します。
活用分野:EV以外にも幅広く対応
本製品はEV関連にとどまらず、多様な高電圧直流アプリケーションに適用可能です。
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大型蓄電システム(BESS)の開発・評価
双方向動作により実機バッテリの代替として活用可能です。
並列接続により容量を拡張して大容量コンバータ・PCSの評価にも対応します。 -
高電圧バッテリパックの充放電試験
任意のパターンで蓄電池や燃料電池の充放電試験を行うことが可能です。
当社製バッテリ評価システムを活用すれば計測・試験シーケンスの自動化も実現します。 -
AIサーバ用電源の評価試験
データセンターHVDC化に対応し、AIワークロード特有の急峻な負荷変動を再現できます。回生機能により、連続試験の消費電力と発熱を低減します。 -
パワー半導体・ヒューズ・ブレーカ等部品の高電圧試験
高耐圧部品の特性評価やストレス試験の直流源/吸収源として最適です。
主な製品スペック:1,500Vと2,250Vの2モデル

今後の展開
ヘッドスプリングは各種評価試験装置、EV充電器、電力融通システム、蓄電システム、バッテリリサイクル分野など、次世代インフラを支える製品ラインアップを順次拡大していきます。お客様からのフィードバックを活かし、性能向上と新機能開発を進めることで、カーボンニュートラル社会の実現に貢献してまいります。
【本件に関するお問い合わせ先】
ヘッドスプリング株式会社 広報部
東京都品川区東品川2-5-5 ハーバーワンビル3F TEL:03-5495-7957
https://headspring.co.jp/
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