メカノクロス、後進のためのCSR活動

大分上野丘高校様へのメカノクロスの研究開発紹介

株式会社メカノクロス

メカノクロス、大分上野丘高等学校の校外学習を受け入れ

― SDGsと探究学習を軸に、次世代人材育成と持続可能な社会づくりに貢献 ―  

 株式会社メカノクロス(本社:北海道札幌市、代表取締役社長:齋藤智久)は、CSR活動の一環として、大分県立大分上野丘高等学校の校外学習(探究学習)の研修先として、生徒の皆さまを受け入れました。本取り組みは、次世代を担う若い世代に、科学技術が社会課題の解決にどのように貢献しているのかを実体験として学んでもらうことを目的としたものであり、SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた教育支援の一環として実施しました。

◼️探究学習を通じた「考える力」と「社会との接点」

 当日は、大分上野丘高等学校の生徒の皆さんを当社にお迎えし、午前中には生徒の皆さんによる探究学習の発表を行っていただきました。
発表では、それぞれが設定したテーマについて、自ら課題を見つけ、調査・考察を重ねた成果が発表され、主体的に学び、問いを深めていく姿勢が強く感じられました。

当社からは、研究開発や事業の現場において「問い」をどのように立て、社会実装につなげていくのかといった視点で講評を行い、探究学習と実社会の研究・産業活動とのつながりについて意見交換を行いました。
生徒の皆さんの真剣な姿勢に触れ、当社社員にとっても大きな刺激となる貴重な時間となりました。

 

◼️SDGsと結びつく最先端化学技術の紹介

 午後には、研究開発拠点でのラボツアーを実施し、当社のコア技術であるメカノケミカル有機合成技術を紹介しました。
本技術は、有機溶媒の使用量を大幅に削減できる反応手法であり、環境負荷低減や資源循環といったSDGsの目標(特に「12:つくる責任 つかう責任」「13:気候変動に具体的な対策を」)に資する技術です。

実際の装置や研究環境を前に、生徒の皆さんからは多くの質問が寄せられ、化学が環境問題や産業構造の変革に直結する技術であることを、具体的に感じ取っていただけたのではないかと考えています。

■ 教育支援を通じた社会的責任の実践

 メカノクロスでは、最先端技術の開発・社会実装に取り組む企業として、教育機関との連携や次世代人材育成への貢献も重要な社会的責任(CSR)であると位置づけています。
科学技術の持つ可能性や魅力を、実際の研究・事業の現場を通じて伝えることで、未来の研究者や技術者、そして社会課題に主体的に向き合う人材の育成につながることを目指しています。

今後もメカノクロスは、SDGsの理念に基づき、教育支援や地域・社会との連携を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

 

■株式会社メカノクロス Tech. Fellow 佐々木 郁雄 コメント

今回は他県からお越しいただきましたが、北海道発のベンチャー企業として、今後は北海道内の高等学校の皆さんにも広くご参加いただき、教育支援の一環として学びの機会を提供していきたいと考えています。
本活動を通じて、化学や研究開発の現場を身近に感じていただくとともに、次世代を担う若い世代が科学技術や化学産業に興味を持ち、自らの進路を考えるきっかけとなることを期待しています。

■株式会社メカノクロス 代表取締役CEO 齋藤 智久 コメント

今回の佐々木が企画した取り組みは、社会貢献や次世代人材の育成にとどまらず、北海道を起点に、化学や科学技術に関心を持つ若い世代が集い、挑戦できるエコシステムを育てていくことを目的としています。
北海道内の学生の皆さんはもちろん、道外からもメカノクロスの技術や事業に興味を持っていただき、学びや研究、将来的なキャリアの選択肢として北海道を選んでもらえる流れをつくっていきたいと考えています。
こうした活動を継続することで、教育・産業・地域が循環する持続可能な仕組みを築き、化学産業の未来を担う人材育成に貢献していきたいと考えています。

■メカノクロスについて

 メカノクロスは現在、メカノケミカル有機合成技術の社会実装を目指し、国内外の製薬・化学メーカーと連携して技術導入の実証を進めています。本格的な市場参入は2026年以降を予定しており、すでに多くの企業から高い関心と引き合いをいただいています。

 本技術は、有機溶媒をほとんど使用せずに有機合成を行えるため、脱炭素対策やコスト削減の面で従来プロセスより優位性を持ち、高い反応性と環境適応性を兼ね備えています。また、溶媒を使用しないことにより、従来は合成が難しかった不溶性・難溶性化合物にも対応でき、半導体・ディスプレイ・電池材料など先進素材の性能向上にも貢献が期待されます。

 この技術は、2018年に北海道大学・伊藤研究室で開始された研究に端を発します。伊藤肇卓越教授と久保田浩司准教授が中心となり、7年かけて技術を磨き上げ、溶媒を使わない有機合成という革新的手法を世界トップレベルにまで高めました。

 現在、メカノクロスは北海道大学との連携に加え、複数の企業と共同研究・協業を進めています。今後は、メカノケミカル有機合成の量産化技術を確立し、企業によるプロセス導入を本格的に支援してまいります。

 

■メカノケミカル有機合成反応について

 メカノケミカル有機合成は、反応工程に必要な石油由来の有機溶媒を大幅に削減し、環境負荷を軽減できる技術です。従来の有機合成では、原料の100倍以上の溶媒を使う場合もあり、反応後にそれらを燃焼または廃棄処理する必要がありました。

 弊社は、メカノケミカル有機合成技術の社会実装を通じて、化学プロセスの脱炭素化とグリーンな化学の実現を目指しています。この技術は、有機溶媒をほとんど使用せずに反応を進めることができる、環境負荷の低い革新的な合成手法です。

 従来の有機合成は、100年以上にわたり大量の有機溶媒を前提とした手法が“当たり前”とされてきました。これに対し、弊社技術は機械的刺激による攪拌を用い、極めて少量の溶媒で従来と同等の反応を再現可能にします。

 さらに、本技術は幅広い有機合成反応に適用でき、北海道大学工学研究院・伊藤研究室(伊藤肇教授〈弊社取締役〉)を中心に、多様な反応系での実証が進められてきました。これまでに数百件に及ぶ反応・化合物の合成実績があり、特に今回の協業で焦点を当てる不溶性/難溶性化合物の合成では、豊富な知見と成果を有しています。

■メカノケミカル有機合成の訴求効果について

メカノケミカル有機合成は、医薬品や化学材料の合成で広く用いられるカップリング反応において、従来の溶液反応に比べて多くの利点を持つ技術です。具体的には、二酸化炭素や廃棄物の排出削減、不溶性化合物を利用した新規化合物合成の可能性拡大、高い生産性などが挙げられます。これらの特長から、学術的にも高い関心を集めています。

※下記図中の数字は、弊社開発実績および顧客の声を反映した数字

■メカノケミカル有機合成実装研究会

― 学術と産業をつなぐ“実装型”メカノケミストリー・プラットフォーム ―

「メカノケミカル有機合成実装研究会」は、株式会社メカノクロスが主催し、北海道大学をはじめとする学術機関・企業との連携のもと、メカノケミカル有機合成技術の社会実装と産業応用を加速するために設立された研究会です。参加企業・研究者が最新の知見を共有し、共同で実用化課題の解決を図るためのオープンプラットフォームとして運営しています。

研究会の目的

最新研究動向の共有と理解促進
 メカノケミストリーの基礎理論から応用事例まで、国内外の最新成果を迅速に共有。実装・事業化に向けた知見交換
 企業・大学・研究機関間での実践的な議論を通じ、製造プロセスや新材料開発への展開を支援。学術 × 産業の連携促進
 共同研究・PoC(概念実証)・技術移転のきっかけを創出。

提供サービス一覧

① チュートリアル講演会(年2回開催)

国内外の第一線研究者による講演(例:北海道大学 伊藤肇教授、久保田浩司准教授ほか)メカノクロスの技術開発進捗や装置実装例の紹介会員同士のネットワーキング・交流会を同時開催

② 研究動向・論文サマリー配信

メカノケミカル有機合成関連の最新論文50報以上を日本語で要約・解説商用・学術両面のトレンドを分かりやすく整理し、月次または四半期レポートとして配信会員専用サイトにアーカイブ蓄積(過去講演資料も閲覧可)

③ 個別コンサルテーション・技術相談

メカノクロス研究チームによる個別技術相談・実装支援を実施(年数回)メカノケミカル合成条件、装置選定、スケールアップ検討などをサポートご希望に応じてPoC受託・共同検討も可能

④ ネットワーキング・マッチング支援

会員間および大学・研究機関とのマッチング機会を提供新規材料開発、プロセス共創、装置共同開発などの産学連携を促進研究会後の懇親会・交流イベントを通じた人的ネットワーク構築

⑤ 技術アーカイブ/会員専用データベース

メカノクロスが蓄積した600件以上の反応実績・化合物データを体系化カップリング・還元・フッ素化などの主要反応条件を参照可能今後、会員限定で順次公開予定

 

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<メカノクロス 会社概要>
企業名:株式会社メカノクロス

本社所在地:北海道札幌市中央区宮の森三条7丁目4−21

研究拠点:①北海道札幌市北区北 21 条西 12丁目2

       北大ビジネス・スプリング311

      ②北海道札幌市北区北 21 条西 10 丁目
                  国立大学法人北海道大学内 北海道大学化学反応創成研究拠点(WPI-ICReDD)  

代表者名:齋藤 智久

設立:2023年11月 

URL:https://mechanocross.com

事業概要: 

溶液有機合成反応のメカノケミカル化技術の開発・提供不溶性高機能材料の開発・提供上記の製造プロセス導入の実証検証、および、製造装置提供メカノケミカル有機合成関連情報発信


<本件に対するお問い合わせ>

弊社でご一緒に働いてみたい方、また、メカノケミカル実装研究会、弊社との協業にご興味のある方は、以下からお気軽にご連絡ください。

 

問い合わせフォーム:https://mechanocross.com/contact/

メールアドレス:haruka.kazetani@mechanocross.com

採用フォーム:https://mechanocross.com/recruit/

Linkedin : https://www.linkedin.com/company/mechanocross/

instagram : https://www.instagram.com/mechanocross/

Facebook : https://www.facebook.com/mechanocross

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化学医薬・製薬
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会社概要

株式会社メカノクロス

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URL
https://mechanocross.com
業種
製造業
本社所在地
北海道札幌市中央区北五条西29丁目2−33 THE TERRACE宮の森B号
電話番号
080-5088-0649
代表者名
齋藤 智久
上場
未上場
資本金
300万円
設立
2023年11月