福岡市能古島で“収穫・つくる・いただく”を体験!ピエトロが公立小学校で【収穫体験×食育×キャリア教育】特別授業を実施

「畑から食卓へ、そして“これからの自分”へ」――のこベジファーム×ピエトロ×能古小学校をSPOT TEACHERがつなぐ。地域農場と食品づくりのリアルを届ける、学びの連続性をもったSDGs授業。

共育パレット株式会社

共育パレット株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役:松下ゆか理)が運営する、学校と企業をつなぐマッチングプラットフォーム「SPOT TEACHER(スポットティーチャー)」は、企業や団体の専門家が学校のニーズに応じて出前授業を提供するサービスです。
このたびSPOT TEACHERは、「ドレッシングでおなじみ」の福岡発祥の食品ブランド・株式会社ピエトロ(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:高橋 泰行)と連携し、福岡市立能古小学校5年生を対象とした特別授業を実施しました。

本授業では、能古島のピエトロ農場「のこベジファーム」での野菜収穫体験、収穫した野菜を使った調理実習(食育活動)、そしてピエトロ代表取締役社長・高橋泰行氏によるキャリア教育を実施。

地域農場と学校、そして企業をつなぎ、“収穫する・つくる・いただく・働く”までを一連で学ぶプログラムとなりました。

 授業の背景

のこベジファームは、ピエトロ創業者・村田邦彦氏の想いを受け継ぐ能古島の農場で、能古小・中学校では毎年ここで収穫体験が行われてきました。一方、SPOTTEACHER代表・松下は、食べ物の“向こう側”にいる生産者まで想像しながら学んでほしいという思いを、教員時代から大切にしてきました。

以前からピエトロの食育活動を知っていたこともあり、「収穫から調理、さらにキャリア教育までを一本の線でつなぐ特別授業」を提案したところ、学校からも「収穫と調理を合わせて学べるなら嬉しい」と賛同をいただき、企画が本格的に動き始めました。

また、ピエトロ・高橋泰行社長とは、「子どもたちにキャリアの話を届けたい」という対話を重ねており、その思いが能古島という特別な場所で実現する形となりました。

“野菜を育てる人” “その会社を率いる人” “日々その食を口にする子どもたち”が出会い、学びがつながる場をつくること——それが今回の授業の出発点でした。

 授業の内容

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■ 授業の内容①
のこベジファームで学ぶ“火”と“収穫”――育てる人と出会う体験

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【焚火の授業からスタート!】

午前中の舞台は、能古島の「のこベジファーム」。
スタッフの中西さんが講師となり、

・焚火は許可された場所で行うこと

・直火にしないこと

・火を完全に消してから帰ること

・必ず大人と一緒に行うこと

といった4つのルールを、手描きのスケッチとともに分かりやすく伝えてくれました。

冬は特に山火事が起こりやすいこと、小さな火のうちなら水で消せることなど「火の怖さ」と「扱い方」を学んだ子どもたちは、中枝探しへ。両腕いっぱいに枝を抱えて戻り、声をかけ合いながら焚火へくべていきました。

続いて、焼き芋づくり。
さつまいもを洗い、新聞紙とアルミホイルで丁寧に包んだ後は、いよいよ収穫体験です。

【大根・深ネギ・さつまいもを収穫】

・大根
スタッフの斎藤さんの実演に続き、スポッと抜ける感触に「おおー!」と歓声があがりました。

・深ネギ
スタッフの鯉川さんから「野菜には時間が必要」「育ててくれた人を思い出して食べてほしい」という言葉が添えられ、子どもたちも真剣に耳を傾けていました。

・さつまいも
スタッフの米田さんに教わりながら慎重に掘り進め、大きな芋が見つかるたびに笑顔が広がりました。

収穫にはピエトロの新入社員も多数参加し、子どもたちと一緒に土を掘る姿が印象的でした。

【特別な焼き芋で締めくくる午前の学び】

収穫後は、焚火で焼いた焼き芋をみんなで試食。
「ねっとり!」「ホクホク系!」と笑顔があふれ、午前中の学びが温かい時間で締めくくられました。

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■ 授業の内容②
家庭科室での豚汁づくり――“栄養”と“レシピ”でつながる食育授業

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午後は家庭科室へ移動し、のこベジファームの野菜を使った豚汁づくりに挑戦しました。

【栄養クイズから調理動画へ】

食育授業を担当したのは、ピエトロSDGs推進室の長坂さん・松田さん。
三大栄養素や三色食品群をクイズ形式で学び、教室は明るい雰囲気に包まれました。


続いて、今日のために収録された小森シェフの特別動画を視聴。
包丁の扱い方、いちょう切り、ネギの切り方、灰汁の取り方、味噌を加えるタイミングなど、調理のポイントをプロが分かりやすく伝えました。

【いよいよ調理開始】

調理が始まると、
「ピーラーってこうかな?」
「灰汁は取ったほうがいい?」
と自然な声が飛び交い、一つの鍋を完成させていきます。

出来上がった豚汁は、のこベジファームの皆さんと一緒にいただきました。
自分で収穫し、学び、作った一椀は格別で、みんなの表情がさらにほころびました。

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■ 授業の内容③
ピエトロ・高橋社長のキャリア授業
――“どんな仕事に就くか”より“どんな人になりたいか”

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後日行われたキャリア授業では、高橋泰行社長が能古小学校を訪問。
「焼き芋、美味しかった?」の問いかけに、子どもたちから元気な声が返り、教室にはすぐに柔らかい空気が広がりました。

社長は、自身の“子どもの頃の夢の変化”から、
「迷いながら進んでいい」「なりたいものに近づくために今できることを考える」
と語り、大谷翔平選手の“目標達成シート”や、アンパンマンマーチの深い歌詞の話を交えながら、
「どんな仕事に就くかより、どんな人になりたいか」
という大切なメッセージを伝えました。

質問タイムでは手が次々に上がり、
「ドレッシングはどう作られている?」
「社長になって大変だったことは?」
など興味の尽きないやり取りが続きました。

授業の最後には記念撮影を行い、子どもたちは社長に駆け寄って「ありがとうございます!」と握手を求めました。
「もう今日手洗えん…!」と友だち同士で話す姿に、教室中が温かい笑いに包まれました。

帰り際には、教室の入口まで出てきた子どもたちが大きく手を振り、「ありがとうございました!」と元気な声でお見送りしてくれました。

 授業後アンケート結果(回答者数:16名)

・100%の児童が「おもしろかった」と回答

・91%の児童が「将来の仕事について考えたくなった」と回答

・100%の児童が「ふだんの勉強や生活にも役立つと思う」と回答

総合的な学習の時間を軸に、食育とキャリア教育をつなぐ授業として、子どもたちの興味関心と学びの意欲を高める結果となりました。

 特別授業の感想

【講師感想】

株式会社ピエトロ・代表取締役社長 高橋 泰行氏

「小学生に向けて話すのは初めてでしたが、自分が5年生だった頃を思い出しながら、『大切な10代を実り多く過ごしてほしい』という思いで臨みました。失敗を恐れず、さまざまな人や本に触れながら“どんな人になりたいか”を考えてほしいという少し難しい話にも、真剣に耳を傾けてもらい嬉しかったです。“おいしさで世の中をしあわせにしたい”という私たちの理念にも共感してもらい、感激しました。子どもたちに夢や希望を届けるお手伝いが、少しでもできていたら幸いです。」

合同会社 のこベジファーム・中西 美紀子氏

「のこベジファームでは、能古小・中学校の皆さんと毎年体験学習をご一緒しています。今年は松下さんに仲介いただき、『なんとなく知っていることをリアルに体験する』特別プログラムを実施することができました。子どもたちの驚きや真剣なまなざしに、私たちもワクワクしながら関わることができました。収穫体験が“特別な経験”になりつつある今だからこそ、子ども時代の体験や記憶が宝物になってほしいと願っています。これからも、野菜を好きになってもらうための食育活動を続けていきたいと思います。」

【5学年担任感想】

「毎年の収穫体験が“パワーアップ”し、野菜の育ち方や収穫方法だけでなく、焚火・焼き芋づくりなど普段なかなかできない体験まで広がりました。午後の調理実習では、シェフの動画を見ながら楽しく学び、自分たちが収穫した野菜で調理したことが“食”をより身近に感じるきっかけになったと思います。

そして後日の社長のお話を通して、子どもたちは“今何を頑張るか”“これからどう生きたいか”を考える姿が見られました。子どもたちの成長がますます楽しみになりました。」

【児童感想】

「今回は、僕たちのために特別プログラムを組んでくださり、野菜の収穫体験や焼きいも体験をさせていただき、ありがとうございました。特に野菜の収穫体験が心に残りました。今日収穫した野菜はいろいろな料理にして食べたいです。また、のこベジファームに行く機会があったら、野菜についてもっと知りたいと思いました。」

「豚汁の作り方を教えてくださって、ありがとうございました。大根を切るときに手伝ってくださったり、ミニドレッシングやレシピ、シールまでいただいて、とてもうれしかったです。みんなで作った豚汁はすごくおいしくて、家でも作りたいと思いました。具ざいもたくさん用意してくださり、ありがとうございました。」

「先日はお忙しい中、人生のお話やピエトロのことについて教えてくださり、ありがとうございました。僕が一番心に残ったのは、ピエトロドレッシングの人気の秘密です。すべて機械で作っていると思っていたので、人の手でていねいに作られていると知って、とてもおどろきました。お話を聞いて、これからは挨拶と本を読むことをもっと頑張りたいと思いました。これからもドレッシングを大切に使っていきたいです。」

「先日は社長のお話を聞かせてくださり、ありがとうございました。私も本を読むことが好きなので、お話に出てきた本の紹介が印象に残りました。もっとたくさんの本を読んでみたいと思いました。また、『夢をあきらめなかったらかなう』という言葉を聞いて、続けていることは無駄ではないと気づきました。これからも夢をかなえるために、少しずつ頑張っていこうと思います。」

【体験編】のこベジファームで広がる“食の学び”レポート 

【キャリア編】高橋社長と考える“これからの自分”

 SDGsへの取り組み

今回の授業は、以下のSDGsの目標につながる学びとなりました。

目標4:質の高い教育をみんなに

収穫・焚火・調理・キャリア教育をつなげた一連の体験を通して、「生産・調理・食・働くこと」の関係を総合的に理解しました。生産者や社長との対話から、教科書だけでは得られないリアルな気づきが生まれました。

目標8:働きがいも経済成長も

「仲間の得意を生かし合うこと」「働くとは誰かを幸せにすること」というメッセージを受け取り、多様な働き方やチームで働く意義を学びました。仕事を“社会への貢献”として捉える視点も育ちました。

目標12:つくる責任 つかう責任

野菜の生育や収穫の手間を知り、自ら調理して味わう体験を通して、食材の価値や「残さずいただく」意識が高まりました。のこベジファームの野菜が商品づくりに活かされていることを知り、食の背景に目を向ける姿勢も育まれました。

目標15:陸の豊かさも守ろう

自然豊かなのこベジファームでの体験を通じて、土づくりや野菜の育ち方、多様な生態系への理解が深まりました。焚火体験では火の扱い方や自然との共生についても学びました。

目標17:パートナーシップで目標を達成しよう

学校・のこベジファーム・ピエトロ・SPOT TEACHERが協働し、「収穫 → 調理 → キャリア教育」という学びの連続性を設計。地域農場・企業・学校が一体となる、新たなパートナーシップの形が実現しました。

 今後の展望

子どもたちや先生方からは、収穫から調理まで一連の体験を通して学びが深まったことや、社長の話をきっかけに自分の将来や今の過ごし方について考える姿が見られた、という声が寄せられました。

SPOTTEACHERでは、今後も全国の学校と企業をつなぎ、子どもたちの学びの幅を広げる機会を提供してまいります。これまで、エネルギー・食・福祉・建設・伝統文化など、幅広い業界の専門家が公立学校で授業を行い、社会のリアルを子どもたちに届けてきました。

外部の人が入りづらいとされる公立学校において、先生方のニーズに沿ったマッチングと丁寧な調整により、安心して授業を実施できる環境を整えてきたことが、SPOTTEACHERの強みです。

企業にとっても、社会貢献や次世代教育への参画に加え、社員の新たな気づきや自社の魅力を見直す機会となっており、SPOT TEACHERは今後も学校と社会をつなぐ“共育のプラットフォーム”として、地域と産業の未来を支える取り組みを続けてまいります。

 ピエトロの会社概要

社名:株式会社ピエトロ

所在地:福岡県福岡市中央区天神三丁目4番5号
設立:1985年7月29日
代表者:代表取締役社長 高橋 泰行
事業内容:ドレッシング、ソース等の製造販売、パスタ料理をメインとしたレストランの経営
HP:https://www.pietro.co.jp/

 SPOT TEACHER(スポットティーチャー)について

SPOT TEACHERは、共育パレット株式会社が運営する学校と企業をつなぐマッチングプラットフォームです。企業や団体の専門家が、学校のニーズに応じて出前授業を提供します。
元教員がコーディネーターとなり、学校のカリキュラムに合わせた授業がスムーズに実施できるよう調整・連携し、教員の負担軽減と多様な学びの提供を目指しています。

企業にとっては、自社の専門知識を学校現場に活かすことで、社会貢献や社員の意識向上、次世代人材の育成につながります。SPOT TEACHERの強力な教員ネットワークを活用することで、これまで外部の人が入りづらかった公立学校にも、安心して教育プログラムを届けることが可能になります。

代表取締役 松下 ゆか理

【代表コメント】

学校と社会をもっと自由につなぎ、子どもたちが“本物の人”と出会える場を増やしたいと考えています。
元教員として、教室の中だけでは見せてあげられなかった世界を、もっと子どもたちに届けたいという思いがずっとありました。
専門性の高い方も、地域で活動する方も、企業の方も、誰もが学校に関わることで、子どもたちの世界は大きく広がります。
これからも先生方の負担を支えながら、多様な業界の皆さまが学校に参加しやすくなる仕組みづくりを進め、新しい学びのかたちを広げていきたいと思っています。

 授業数実績

開催授業:125回

紹介企業数:72社

紹介職種(一部抜粋):起業家、林業、漁業、農業、医療、建設、伝統芸能、芸術、交通、国際関係、観光、報道、音楽、製造、システムエンジニア(SE)、コピーライター、インフルエンサー

これまでにSPOT TEACHER授業を受けた児童・生徒数:5,720人(2025年12月時点)

📚 授業レポート一覧はこちら
https://note.com/yukari_neko2/m/m475fb32d5505

これまでに80本以上の授業レポートを公開しており、全国の学校と企業の協働実践を記録・発信しています。現場の授業風景や子どもたちの声も多数掲載しています。

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 会社概要

社名:共育パレット株式会社

代表者:代表取締役 松下 ゆか理
所在地:福岡県福岡市中央区大名1丁目3−41 プリオ大名ビル2F
設立:2024年4月1日
HP :https://spot-teacher.jp/
事業内容:教育関連事業/学校と企業・団体との連携を通じた教育プログラムの提供/教育コンテンツの制作および販売業務

問い合わせ:info@spot-teacher.jp

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URL
https://spot-teacher.jp/
業種
教育・学習支援業
本社所在地
福岡県福岡市中央区大名 1-3-41プリオ大名2F
電話番号
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代表者名
松下 ゆか理
上場
未上場
資本金
-
設立
2024年04月