SCSKのAIネイティブな次世代型ERP「PROACTIVE」とクラウド経営管理システムのログラスが連携

～管理会計領域のオファリングサービスを強化し、スピーディーな経営判断を支援～

SCSK株式会社

2025年6月25日 11時00分

SCSK株式会社（本社：東京都江東区、代表取締役執行役員社長：當麻隆昭、以下 SCSK）と株式会社ログラス（本社：東京都港区、代表：布川友也、以下ログラス）は、管理会計領域におけるパートナー契約を締結しました。SCSKのERP「PROACTIVE(プロアクティブ)」とログラスのクラウド経営管理システム「Loglass(ログラス)」を連携させることで、実績データと計画データの一元化を実現し、企業の迅速かつ的確な経営判断を支援します。

１．背景

多くの企業では、いまだに表計算ソフトに依存した予算策定や予実管理が行われており、その中でもデータの収集・集計・加工に多大な工数が発生し、属人化や入力ミス、確認作業の煩雑化といった課題を抱えています(図３)※。加えて、予算策定に必要な経営情報が各部門やシステムに分散しており、データ収集、意思決定、部門別・サービス別といった多角的な分析に時間がかかり、情報鮮度が落ち、市場環境の変化に迅速に対応できないという課題も生じています。実際、予算策定や予実管理を扱う経営企画業務担当者の77.2％が現状の経営企画業務に不満を感じており、そのうちの3割の企業では月次予実管理に10営業日以上を要しています（図１、図２）。

こうした課題を解決するため、SCSKは管理会計分野に強みを持つログラスとパートナー契約を締結しました。

「PROACTIVE」と「Loglass」が連携することで、特に管理会計領域において、AI活用による経営情報の見える化が可能となります。お客様に対して迅速な意思決定、任意フォーマットでの予算データ取り込みによる煩雑なExcel管理からの脱却、部門横断での高度な予実分析を支援します。

※ 株式会社ログラス経営企画実態調査2023より（インターネット調査、回答:80件、調査対象：CFO/経営企画/社長室所属の方）

２．SCSKとログラスが提供する価値

各部門が持つ予算データとPROACTIVEに蓄積されている会計実績データやマスタ情報を「Loglass」に統合することで、経営管理-会計のシームレスな連携を実現し、経営判断の高度化を実現します。

・リアルタイムで把握できる経営状況（意思決定の迅速化）

一元化したデータをもとに、部門別・サービス別・プロジェクト別など多様な視点での予実差異を迅速に分析し、迅速な経営判断を支援します。例えば、売上が計画を下回った際に、原因を即座に特定し、タイムリーな対策を講じることが可能になります。

・実績と計画データのシームレスな連携（業務効率化と精度の向上）

ERPの実績データとLoglass上の計画データの連携により、データの二重入力をなくし、常に最新データに基づいた精度の高い経営判断を支援します。煩雑なExcel業務の削減と予実データの一元管理を実現することで予算策定や予実管理の効率化と精度向上に貢献します。

・業界別のベストプラクティスを共有(成功事例の活用)

SCSKがLoglassを活用して得た知見を元に、IT･クラウド業界向けにナレッジを提供します。他社の成功事例を参考に、自社の経営管理業務を最適化できます。

３．今後の展開

SCSKとログラスは、企業の経営判断の高度化の実現に向け、会計実績データに加えて販売実績や人事のデータなどの取り込みを検討しており、仕訳明細の実績、非会計データをもとにした自由な分析を可能とするためサービス連携の強化を進めております。さらに、各業界の経営管理に対応した予算・見込み管理、分析、報告に関するナレッジの提供を予定しています。今後、イベントやウェビナー開催など共同マーケティング活動の実施も検討しており、さまざまな面で連携を深めてまいります。また、SCSKの親会社であり、ログラスの出資者でもある住友商事とも連携し、さらなる提供価値の向上に取り組みます。

株式会社ログラス取締役　坂本龍太氏のコメント

この度のSCSK様とのパートナーシップ締結を大変喜ばしく思います。

企業が複雑化する経営環境に対応するために、より高度な経営管理の実現のニーズが一層高まっていると感じます。

こうした課題に対し、SCSK様の「PROACTIVE」と弊社の「Loglass」が連携することで、実績データと計画データのシームレスな活用が実現し、企業はより迅速かつ精度の高い経営判断を下すことができるようになります。また、両社が培ってきたノウハウを共有し、シナジーを発揮することで、より一層お客様の経営課題解決に貢献してまいります。

SCSK株式会社執行役員 PROACTIVE事業本部長菊地真之のコメント

変化の激しい時代において、企業が迅速かつ的確な意思決定を行うためには、管理会計の果たす役割がかつてないほど重要になっています。これは、経営を支える戦略的手段として位置付けられるべきものです。

SCSKでは、ERPソリューション「PROACTIVE」を基盤とし、リアルタイムに経営情報を活用しながら、現場と経営層をつなぐ仕組みの強化に継続的に取り組んできました。

今回PROACTIVEとログラスが連携することで、従来分断されがちだった「業務システム」と「経営管理基盤」を有機的に結びつけ、経営判断を支援する新たな価値を提供します。

今後もSCSKはパートナーと共に、経営の高度化と業務の効率化を強く支援していきます。

PROACTIVEについて

PROACTIVEは、SCSKグループのさまざまな知財や業務ノウハウを組み合わせて提供するデジタルオファリングサービスです。AIネイティブな次世代型ERPを中核におき、会計、人事給与、販売・生産管理まで、各領域の業務課題に解決策を提供する「業務特化型オファリング」と、卸・商社、製造、建設、サービス業向けのベストプラクティスと組み合わせ、各業界が抱える特有の経営課題に対してワンストップで解決策を提供する「業界特化型オファリング」により、「業務効率化・自動化」や「高度な経営判断」を実現します。導入企業数は7,300社を超え、多くのお客様にご利用いただいています。

https://proactive.jp/

SCSK株式会社について

SCSK株式会社は、コンサルティングから、システム開発、検証サービス、ITインフラ構築、ITマネジメント、ITハード・ソフト販売、BPO（ビジネス・プロセス・アウトソーシング）まで、ビジネスに必要なすべてのITサービスをフルラインアップで提供しています。また、ITを軸としたお客様や社会との共創による、さまざまな業種・業界や社会の課題解決にむけた新たな挑戦に取り組んでいます。

https://www.scsk.jp/

株式会社ログラスについて

「良い景気を作ろう。」をミッションとして掲げ、新しいデータ経営の在り方を生み出すDXサービスを提供しています。主なサービスとして、「Loglass 経営管理」「Loglass IT投資管理」「Loglass 販売計画」「Loglass 人員計画」「Loglass サクセスパートナー」を提供しています。

https://www.loglass.co.jp/