Sayari、Snowflake上でデータベースを再構築10年超にわたるディープウェブデータのAI活用が実現へ
経済安全保障対策におけるソブリンAIの本格提供に向け前進
世界中のサプライチェーンリスク可視化と貿易コンプライアンス対応を支援するSayari Japan株式会社(本社:東京都中央区 代表取締役:草羽宏和 URL: https://sayari.com/jp/ 以下、Sayari)は、自社のデータベース「Commercial World Model」を統合的かつAI対応の基盤へ再構築するため、AIデータクラウド企業であるSnowflake Inc.(本社:米国 カリフォルニア州 CEO:Sridhar Ramaswamy URL:https://www.snowflake.com/en/ 以下、Snowflake)を採用したことをお知らせします。
これにより、世界中の企業やその背後にいる人物、企業間の取引関係がより高度に可視化されます。なお、本契約はSayariの米国本社であるSayari Labs, Inc. において締結されました。
今回のデータベースの再構築により、250の国と地域、715の情報源から収集した120億件のデータを含む、10年分以上の一次データが、Sayariのすべての製品を支える統合的なAI対応のデータベースへと生まれ変わります。
■データベース再構築の背景
Sayariは企業の登記情報、官報などの公的情報、貿易記録などの原文を約10億件保有しています。Sayariは10年以上にわたり、これらの一次情報から企業や人物と、その関係性を解析・抽出するためのデータパイプラインをデータベースとして構築してきました。このデータベースにより、サプライチェーンや貿易取引に潜むリスク検知を可能にしてきた一方で、それぞれの一次情報は多様なフォーマットであるため、定形的なルールでの抽出手法には限界もありました。この課題を解決するため、Snowflake上でデータベースを再構築することで、一次情報の文書を一件ずつ処理する手法から、アーカイブ全体に対してAIを駆使しながらデータにアクセス・分析する方法への移行が可能となります。その結果、リスク分析をさらに深く、迅速に、かつ大規模に実施できるようになり、従来は検知が難しかった新たな種類のリスクインテリジェンスを導き出すことも可能になります。
Sayariのエンジニアリングチームは、移行作業を加速するために、SnowflakeのAIコーディングアシスタント「CoCo」※1を活用しています。
※1 https://www.snowflake.com/en/product/snowflake-coco/
■日本市場・経済安全保障対策における意義
今回の「Commercial World Model」をSnowflake上で再構築することは、SayariのAIプラットフォームである「Superconductor AI」をはじめとした、次世代の経済安全保障向けAIサービスを支えるデータ基盤を整備する意味もあります。
これは特に日本のように、政府や企業がAIモデルやデータ、運用環境を自ら管理できる「ソブリンAI」への関心を高めている市場で重要な意味を持ちます。すなわち、管理されたAI環境に、Sayariが独自に蓄積してきた企業情報、所有関係、貿易データを組み合わせることで、組織は信頼できる一次情報を確認しながら、高度なAIを国家安全保障や経済安全保障の分野で活用できるようになります。
■今回の取り組みに関するコメント
「Fortune 100企業や各国の情報機関は、重大な影響を伴う意思決定においてSayariを活用しています」と、SayariのChief Product Officer(最高製品責任者)であるJessie Abelは述べています。「過去10年間で、私たちは他にはない独自の記録アーカイブを構築してきましたが、その多くは真価を完全には引き出しきれていませんでした。Commercial World ModelをSnowflake上で再構築することにより、これらすべての情報をグローバル規模で読み解くことが可能になります。今年後半には、この基盤を活用し、顧客が根拠を辿り、検証し、説明責任を果たすことのできる完成された回答を提供する新製品を発表する予定です」
「世界中のあらゆる企業がAI企業になろうとしています。しかしSayariは、それを実際に実現しつつあります。なぜなら、学習だけでは手に入れることのできないもの、すなわちオープンインターネットには存在しなかった10年分の一次情報記録を保有しているからです」と、SnowflakeのVice president, US Public Sector(米国公共部門担当 副責任者)であるJennifer Chronisは述べています。「世界最大規模の組織が、ある企業を実際に所有しているのは誰なのか、あるいはサプライチェーンが実際にはどこまでつながっているのかを把握する必要があるとき、その答えはこの独自データの中にあります。私たちは、このデータを支える基盤を提供できることを光栄に思います」
■独自の分析ノウハウをAIモデルへ統合
複雑な文書から情報を抽出することは、課題の一部にすぎません。Sayariのアナリストは、どの情報源が信頼できるか、国や地域によって情報開示要件がどのように異なるか、また制裁対象者やその他の高リスク主体が、検知を逃れるためにどのように所有関係を隠蔽しているかを調査しています。Sayariは、こうした専門的な分析ノウハウを自社のモデルに組み込むことで、一次情報を評価済みのインテリジェンスへと変換しています。つまり、顧客が根拠まで遡り、検証し、証拠に基づいて説明できる分析結果を提供しています。
貿易摩擦、制裁、地政学的緊張によって、グローバルサプライチェーンと企業・政府を取り巻くリスクは急速に変化し、政治や経済、国家安全保障上の目的を達成するため、貿易ネットワークや金融ネットワークをこれまで以上に活用されています。こうした状況に対応するためには、組織が取引するあらゆる相手について、その背後にある所有・支配関係の全体像を把握する必要があります。再構築された「Commercial World Model」は、そのための基盤となるものであり、Sayariが今年後半に発表予定の新製品を支える基盤でもあります。
Sayariは今後も、変化の著しいグローバル標準のリスク対策に対応し、技術力の向上と情報提供に努め、企業や政府機関における透明性の高いリスク分析と経済安全保障への対応を支援してまいります。
■Sayariについて
Sayariは、2015年に米国ワシントンD.C.で設立された、企業間取引や株式保有構造などのネットワークを可視化し、経済安全保障をはじめとした多様なリスク分析を支援するソリューションを提供する企業です。独自に収集・構築した120億件の企業・貿易データを基盤に、安全保障貿易管理(輸出管理)・サプライチェーンリスク管理・経済安全保障インテリジェンスといった目的で各国の政府機関や多国籍企業に続々と導入されています。サプライチェーンおよび物流分野におけるソフトウェア・テクノロジー系スタートアップを対象とした「Supply & Demand Chain Executive: Top Tech Start-Up Award」を受賞したほか、最も革新的かつ成長している北米企業を選出する「Deloitte Technology Fast 500」にも4年連続で選出されており、米国を代表するテクノロジー企業として急成長しています。
2025年に日本法人を設立し、リスク分析におけるパートナーとして日本企業の支援を本格的に開始しています。
Sayari Labs, Inc.
米国本社
1152 15th Street Northwest, Washington DC 20005
Sayari Japan株式会社
東京オフィス
東京都中央区京橋3丁目1-1 14階
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