【太陽光発電の運用・保守(O&M)サービス国内最大手のスマートエナジー社、業界上位のアドラーソーラーワークス社をグループ会社化】FIT終了による売電価格低下を見据え、再エネ業界再編を推進

株式会社スマートエナジー

太陽光発電のO&M(Operation & Maintenance:発電所の運営・保守業務)事業において国内トップシェアの株式会社スマートエナジー(東京都港区 代表取締役 大串卓矢、以下スマートエナジー)は、同じくO&M業界上位のアドラーソーラーワークス株式会社(神奈川県横浜市 代表取締役 平野規紀、以下アドラーソーラーワークス)の株式を取得し、10月31日(火)にグループ会社化しました。
今後、本件に限らずO&M業界の水平統合、他業種の垂直統合を進め、再生可能エネルギーの業界再編を進めてまいります。

  • 再エネ普及に向け、業界が抱える課題

再エネの補助制度であるFIT導入から10年以上が経過し、再エネ賦課金による国民負担は増大してきました。FIT終了により、これまで固定だった再エネの売価は市場連動になり、発電量計画値との乖離に対しインバランス(※)が課せられるなど、発電事業者には利益獲得のためより高度な事業運営が求められています。

現在、発電事業者に必要なのは効率的な発電による、発電量の最大化。それを支えるO&M事業者には、既存の運用・保守業務だけでなく発電量向上提案を含めた多角的なサービス提供が求められています。

スマートエナジーは、発電事業者に対して今まで以上に高品質なサービスを提供するべく、O&M業界の競合であるアドラーソーラーワークスのグループ会社化を決定いたしました。

※インバランス…発電事業者が掲げた計画と実績の同時同量を達成できず、供給する電力に過不足が生じた場合、その調整の対価として支払う料金。


  • 本件が業界に与える影響

・アドラーソーラーワークスの強みとシナジー

アドラーソーラーワークスがグループに参画することで、グループ全体の契約電力量は約4GWまで拡大します(国内の業界他社は1GW台)。

アドラーソーラーワークスが持つ直流側(DC)、EL検査(PVテストカー)に関する深い知見や、TDD(テクニカル・デューデリジェンス)における高い技術と対応力。そして、弊社が持つ地域ごとの膨大な発電所データやO&Mノウハウを掛け合わせることで、発電量最大化ソリューションの提供や、太陽光発電の課題「天候による電力量変動」対策となる予測技術開発やバランシングビジネスなど、提案型のサービスが可能になります。


・今後スマートエナジーが目指すポジション

日本の太陽光発電導入量は中国、アメリカに続いて世界第3位ですが、国内太陽光O&M業界は欧米の主要事業者と比べ小規模多数の企業で構成されており、グローバルな競争激化を戦い抜くため業界再編が必要だと考えています。O&M日本国内最大手の当社は、再エネの普及に向けて同業他社との水平統合や、O&Mに関わる他業種の垂直統合も進め、再エネ発電事業者を多面的に支えるプラットフォーマーを目指してまいります。


  • 株式会社スマートエナジー 代表取締役 大串卓矢 コメント

太陽光発電は、主力電源としての一定の地位を日本で獲得しましたが、脱炭素を進めるには再生可能エネルギーを今後さらに増やしていく必要があります。しかし、増やすために克服すべき課題は山積みです。発電コストを下げること、自然まかせの不安定な電源、設備の安全性を高めることなどがあり、克服するには運用管理面が大変重要になります。つまり、O&Mにはより一層高度なサービスレベルが求められ、知識や技術レベルについて世界トップ水準に伍していかなくてはならないのです。一方、世界の主要O&Mプレーヤーは当社管理ボリュームの数倍もの規模で事業を実施しています。スマートエナジーとしても、知識・技術レベルの向上、コスト競争力を高める努力をしていき、世界に通用するO&Mプレーヤーとなることを目指します。


  • アドラーソーラーワークス株式会社 代表取締役 平野規紀氏 コメント

スマートエナジーグループに参画できることをうれしく思います。当社はドイツ企業に技術の源流を持ち、DC(直流側)、EL検査、TDD(テクニカル・デューデリジェンス)について国内ではトップクラスの知見と高い技術力を培ってまいりました。スマートエナジーは国内最大の太陽光O&M企業であり、日本各地に構える多くの拠点や、数多くの電気主任技術者を抱える等、当社にはない強みがあります。両社の規模と技術力を生かし、協働することで日本の太陽光O&Mサービスの最適化、革新を進めてまいります。そして何よりも、日本の再生エネルギーインフラと緑豊かな環境を次世代に確実に受け渡すため、これからもスマートエナジーグループの一員として、引き続き努力してまいります。

※平野氏は、アドラーソーラーワークス代表取締役を継続。また、スマートエナジーの取締役に就任し、太陽光O&Mサービスの高度化、当社グループ全体の戦略推進に貢献いただきます。


  • 株式会社スマートエナジーについて

2006年創業。「美しい地球をつなぐ」をミッションに、ビジネスを通して脱炭素社会の実現を目指すプロフェッショナル集団。再生可能エネルギーにおける運用・保守(O&M)、新電力事業サポート、アセットマネジメント事業、再生可能エネルギー市民ファンド組成事業、環境コンサルティング事業などを通じ、地球環境問題解決のためのソリューションを提供している。

HP: https://www.smart-energy.jp/

Instagram: https://www.instagram.com/chikyunomikata_smartenergy/


  • アドラーソーラーワークス株式会社について

2015年設立。IECスタンダードに準拠した、日本国内で最も経験と規模を重ねたO&Mサービスプロバイダーとて評価されている。直流側(DC)、EL検査(PVテストカー)については国内屈指の知見を有し、TDD(テクニカル・デューデリジェンス)の分野においても高い技術水準と、顧客ニーズに対応するスピード、提案力を誇る。

HP: https://adlersolarworks.co.jp/

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会社概要

株式会社スマートエナジー

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URL
https://www.smart-energy.jp/
業種
サービス業
本社所在地
東京都港区西新橋1丁目18-17 明産西新橋ビル3F
電話番号
03-6262-1472
代表者名
大串卓矢
上場
未上場
資本金
49億円
設立
2007年04月