味の素株式会社「アミノインデックス®がんリスクスクリーニング」「がんと就労」をテーマに講演会を開催
健康保険組合58団体67名が参加、企業におけるがん対策の必要性の認識高まる
味の素株式会社(社長:西井孝明 本社:東京都中央区)は2016年8月8日(月)、健康保険組合を対象に「がんと就労」をテーマに、企業のがん検診への取り組みに関する講演会を実施しました。国民の2人に1人ががんに罹患し、3人に1人が命を落とすといわれているなか、企業が従業員のがんの早期診断、早期発見に向けて取り組みを強化することが急務であると言われています。講演会では、一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン理事長である天野 慎介様、足利工業大学看護学部学部長 山門 實先生を講師にお招きし、がんの早期発見の重要性や企業のがん検診における取り組みについてご講演をいただきました。
■がん患者の生存率向上に伴い、求められているのは“がんとともに生きていく社会”の実現
天野様には、「がんと就労」をテーマにご講演いただき、ご自身ががんに罹患された経験を交え、職場の理解を得ることの難しさや企業のサポートの重要性についてお話いただきました。天野様はご自身が27歳のときに、悪性リンパ腫の発症を告知されました。当時、「職場にはどのように伝えるべきなのか」「会社に迷惑をかけてしまうのではないか」と様々な悩みを抱えられたそうです。また、がん治療を受けた後に続く倦怠感について、職場の理解が得られず、「退院しているのにどうして周りと同じように仕事ができないのか」、「甘えているのではないか」と指摘されるなど、「退院=すぐにフルタイムで職場に復帰できる」と考える企業側と相互理解を図ることの難しさを痛感されました。
退院後のがん患者にとって、ソーシャルワーカーや相談員の存在は不可欠です。しかし、その存在自体が十分に知られておらず、今後企業側が患者に対して積極的に情報提供をしていくことが重要である旨も述べられました。
■健康診断の費用は、健康という「財産」への投資
山門先生には、「企業におけるがん検診~健康経営の一環として~」をテーマに、がんの早期受診、早期発見の重要性についてご講演いただきました。がんは、まだ働くことのできる年代のうちに発症する可能性がおおいにあること、また、がん治療のために仕事や家事ができないことによる労働損失は年間1兆8,300億円と言われており、がんは医療政策において非常に重要な課題であることについて触れられました。また、がんの早期発見が肝要であることは認識されていても、実際のがん検診受診率は男女ともに30%以下に留まっています。厚生労働省が実施した国民生活基礎調査によると、検診を受けない理由として、「時間が取れないから」「面倒だから」というものが一番多く挙げられています。このような状況を打開するため、一度に複数のがんの可能性を調べることができる、簡便な検査が長年求められてきました。その解決策として、山門先生は採血のみで、現在がんに罹患しているリスクを測定することができるAICS®への期待について言及されました。
<山門先生ご講演スライドより>
人の身体は約60%が水分で、約20%がタンパク質でできています。人の身体を構成しているタンパク質は、20種類のアミノ酸から作られているため、体に何か異常があった際は血中のアミノ酸濃度にも変化が現れます。また、山門先生にはAICS®の仕組みについて、他の検査方法と比較しながら解説していただきました。
山門先生は、「一度の採血でがんの種類や組織型に左右されずに複数のがんのリスクを同時に検査できることは、早期がんの発見につながる。AICS®は従来になかった革新的なスクリーニング検査であると言える」と述べられました。また、企業のがん対策について、「健康診断への費用は、健康という財産への投資である」と捉え、がん検診の受診率を高めるように企業が一丸となって努力を進めるべきであると提言されました。
健康保険組合参加者を対象に実施したアンケートでは、企業としてがん対策への取り組みの重要性の認識に関する感想が寄せられました。
今回の講演会を通し、企業のがん患者の方への支援、およびがん検診への取り組み率の向上が必要であることが改めて示されました。今後も味の素株式会社はAICS®を通して、がんの早期発見およびがん検診の受診率向上に向けて取り組んでまいります。
■がん患者の生存率向上に伴い、求められているのは“がんとともに生きていく社会”の実現
<写真>一般社団法人グループ・ネクサス・ジャパン理事長 天野慎介様
天野様には、「がんと就労」をテーマにご講演いただき、ご自身ががんに罹患された経験を交え、職場の理解を得ることの難しさや企業のサポートの重要性についてお話いただきました。天野様はご自身が27歳のときに、悪性リンパ腫の発症を告知されました。当時、「職場にはどのように伝えるべきなのか」「会社に迷惑をかけてしまうのではないか」と様々な悩みを抱えられたそうです。また、がん治療を受けた後に続く倦怠感について、職場の理解が得られず、「退院しているのにどうして周りと同じように仕事ができないのか」、「甘えているのではないか」と指摘されるなど、「退院=すぐにフルタイムで職場に復帰できる」と考える企業側と相互理解を図ることの難しさを痛感されました。
退院後のがん患者にとって、ソーシャルワーカーや相談員の存在は不可欠です。しかし、その存在自体が十分に知られておらず、今後企業側が患者に対して積極的に情報提供をしていくことが重要である旨も述べられました。
<天野様ご講演スライドより>
がん医療は年々進歩しており、より多くの人ががんを克服できるようになったと言われています。天野様は「がん患者の生存率が上がったということは、同時に、“がんとともに生きていく社会”の実現が求められている」と提言されました。がんに罹患された方だけではなく、がん治療から復帰された方への職場での支援を実現するため、企業側の早急なアクションが求められていると言えるでしょう。
■健康診断の費用は、健康という「財産」への投資
<写真>足利工業大学看護学部学部長・三井記念病院総合健診センター特任顧問 山門實先生
山門先生には、「企業におけるがん検診~健康経営の一環として~」をテーマに、がんの早期受診、早期発見の重要性についてご講演いただきました。がんは、まだ働くことのできる年代のうちに発症する可能性がおおいにあること、また、がん治療のために仕事や家事ができないことによる労働損失は年間1兆8,300億円と言われており、がんは医療政策において非常に重要な課題であることについて触れられました。また、がんの早期発見が肝要であることは認識されていても、実際のがん検診受診率は男女ともに30%以下に留まっています。厚生労働省が実施した国民生活基礎調査によると、検診を受けない理由として、「時間が取れないから」「面倒だから」というものが一番多く挙げられています。このような状況を打開するため、一度に複数のがんの可能性を調べることができる、簡便な検査が長年求められてきました。その解決策として、山門先生は採血のみで、現在がんに罹患しているリスクを測定することができるAICS®への期待について言及されました。
<山門先生ご講演スライドより>
人の身体は約60%が水分で、約20%がタンパク質でできています。人の身体を構成しているタンパク質は、20種類のアミノ酸から作られているため、体に何か異常があった際は血中のアミノ酸濃度にも変化が現れます。また、山門先生にはAICS®の仕組みについて、他の検査方法と比較しながら解説していただきました。
山門先生は、「一度の採血でがんの種類や組織型に左右されずに複数のがんのリスクを同時に検査できることは、早期がんの発見につながる。AICS®は従来になかった革新的なスクリーニング検査であると言える」と述べられました。また、企業のがん対策について、「健康診断への費用は、健康という財産への投資である」と捉え、がん検診の受診率を高めるように企業が一丸となって努力を進めるべきであると提言されました。
健康保険組合参加者を対象に実施したアンケートでは、企業としてがん対策への取り組みの重要性の認識に関する感想が寄せられました。
- 「実際にがんに罹患された方のお話を聴くことができ、説得力があった。自分ががんを発症した際に、就労状況はどのように変化するのか再認識させられた。」
- 「がんと診断され、治療していく際にどのような気持ちになり、どんなことを企業側に理解してほしいと感じるのか良く理解できた。今後職場でのサポートの際に参考にしたい。」
- 「企業側もがんやがん治療にたいする知識が必要だと感じた。」
- 「がん検診の受診率向上は企業にとっても重要な課題である。早期発見のためにも、AICS®のような少量の血液のみでがんのリスクを調べることのできる検査をより広めていくべきだと感じた。」
<講演会の様子>
今回の講演会を通し、企業のがん患者の方への支援、およびがん検診への取り組み率の向上が必要であることが改めて示されました。今後も味の素株式会社はAICS®を通して、がんの早期発見およびがん検診の受診率向上に向けて取り組んでまいります。
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