[開催レポート&2020年度に向けたお知らせ]2010年代最後のアツい夏の思い出!KORGシンセサイザーを学んだイベント!
KORG特別協力!NPO法人ミュージックプランツタイアップイベント「クリエイターシンポジウム開催」を年末年始に総レビュー!
作曲・DTMに情熱を注ぐNPO法人ミュージックプランツにとって、暑い夏が特にヒートアップした、8月に行われたKORG社訪問レポートを2019年のレビューとしてお送りします。年末年始の読み物としてお楽しみください。また、レポートの最後に、今後のイベントに関するお知らせを掲載しております。
こんにちは!
ミュージックプランツ正会員の、のい(筆名CiphleX)と申します。
私は暑い夏が苦手なのですが、そんな気分が完全に吹っ飛んだイベントレポートを2019年の締めくくりとしてレビューします。
大手シンセサイザーメーカーであるKORG様の本社に、2019年夏、ミュージックプランツ会員として訪問してきました。
内容がとても充実していたので、会員のみの思い出にしておくのはもったいないと思い、ここで公開レポートいたします。
【シンセサイザーを学んだイベントの概要】
KORG様とのタイアップ企画では、シンセサイザー等の開発をしている若手エンジニアのお二人によって、アナログシンセの魅力を存分に堪能させて頂きました。その後、当NPOの北田理事長とTatsh講師を交えた、質問対談セッションを行いました。
【アナログシンセを存分に体験!】
ミュージックプランツでは日頃、DAWであるLogicに付属しているES1、ES2そしてEXS24といったソフトシンセにて、サウンドを楽しんでいます。
しかし、ハードシンセとなると、なかなか触る機会がないのが現状です。
このイベントでは、アナログシンセとソフトシンセの出音の違いを可視化し、目と耳の両方で把握することを体験しました。
耳のみで体験することは、一般の楽器店でもできますが、目で波形の違いを確認する機会なかなかないだけに、貴重でした。
ソフトシンセのみ使っているだけでは、理解が不十分と思われる点を、KORGエンジニアお二方のレクチャーによって、深い理解を得る事ができたのが何よりもの収穫でした。
【アナログシンセは「生楽器」】
ソフトシンセとは完全に別物の、アナログシンセは「生楽器」である。
そのことを痛感した次第です。
アナログシンセにはダイオード、コンデンサ、オペアンプなど様々な電子部品が入っています。
アナログシンセはこの各種電子部品の電気的特性を用いて、波形を生成し、増幅合成などなどにより、音として出力しています。
そのため、アナログシンセの波形はソフトシンセのようなクリーンな波形にはなかなかなり得ません。
その辺りに、「生楽器」的な魅力が潜んでいるのでしょう。
実際のデモンストレーションにて、オシロスコープにて、
フリーハンドで書かれたかのような正弦波や、最大振幅の部分にギザギザノイズがのっかり、ピッチを下げるほど、たるむようにカーブを描いていくのこぎり波などを実際に目と耳で確かめながら学習を進めました。
アナログシンセによる音の出力を、映し出されたスクリーンで確認することで、自分の頭と耳で捉える力とのギャップを痛感しました。
【アナログシンセは育て、愛でるガジェットである】
アナログシンセの、計算不確実性に拍車をかける要素が、一つ一つの部品の個体差です。
電子部品それぞれが、電流を流すことのみで動いているので、例えば、静電容量などの増幅率等が変化します。
すべての個体が完全一致、というのはありえないので、同じ型のシンセでありながらも、僅かに出音が違うこともあるようですね。
アナログシンセは、それだけ繊細な機械だ、というわけです。
アナログシンセは自分で育てていく、というスタンスが、本来の触り方であり、購入した段階では、あくまで初期設定のままでしかありません。
レクチャーが進むにつれ、エンジニアの方から驚きの一言が飛び出してきました。
「機械は、買ったら電源入れる前にまずバラします」
モノ作りの現場のエンジニアならではの一言だ、と衝撃を受けました。
モノを設計開発し、自由自在に求める音を追求していく、という点において、機械の構造を詳細に把握することは、避けては通れない事なのでしょう。
シンセ作りへの情熱をひしひしと感じた次第です。
【シンセへの愛は、音楽の理解へと通じる】
エンジニアの方にお話を伺っていくにつれて、特に感じた事があります。
それは「ものをいかに多面的に見ているか」という点です。
例えば、新しいシンセサイザーを開発する上で、インスピレーション元となっているのは、釣り具のリールや、バイクのモーター等、一見シンセサイザーからだいぶかけ離れたものがヒントとなるそうです。
「楽器のみをヒントにして新しいプロダクトを作ろうとすると、プロダクトの幅が広がりませんよね。楽器以外のモノにこそ、ヒントがあるのです」
とのこと。
モノ作りの奥の深さを痛感しました。
私は音楽制作をしているクリエイターですが、以上のような話から、普段の曲作りについても、そのプロセスをもう一度見直してみよう、そんな風に思いました。
【視野を広く、視座を高く】
「新しいモノ作る」ために持つべき視点とは何なのだろうか?
そもそも「新しい」とは何を指すのか。
シンセサイザーの仕組みのレクチャーを通じて、参加者それぞれがいろんな学びを得た事と思います。
【2020年に向けて】
2019年のアツい夏は、KORG様のご厚意により、我々、音楽制作を志すNPO法人ミュージックプランツ会員達にとって、向学心をさらに加速させるとても実りあるイベントを開催する事ができました。
さて、2020年が始まります。
これからの1年も、音楽制作にとって実りあるイベントをNPO法人ミュージックプランツでは企画していきます。
音楽制作、DTMに興味のある方は、ぜひ我々の公式Webサイトをご参照の上、アクションを起こしてみてください。
特定非営利活動法人ミュージックプランツ公式サイト
https://musicplanz.org/
改めまして、KORG様にはイベント開催を快諾して頂いた事に、感謝をお伝えしたいと思います。
このレビューをお読みの皆さんも、KORG様の奥が深い世界に勇気を持って足を踏み入れてみてはいかがでしょうか!
2020年もよろしくお願い致します。
(KORG様の製品紹介等はコチラから)
https://www.korg.com/jp/
「音楽関連企業の皆様に向けたご案内」
2020年度4月以降に当NPO法人とタイアップイベントを企画して下さる企業様を募集いたします。
特定非営利活動法人ミュージックプランツでは、音楽を創る喜びを世の中の多くの方へ広める活動を行なっております。
この度、2020年4月以降のタイアップイベントを企画して下さる企業様を募集開始致しました。
各企業様と当NPO法人の双方にシナジーを生む企画を募集いたします。
お問い合わせは、お電話またはメールにて事務局 加藤宛にお願い致します。
ミュージックプランツ正会員の、のい(筆名CiphleX)と申します。
私は暑い夏が苦手なのですが、そんな気分が完全に吹っ飛んだイベントレポートを2019年の締めくくりとしてレビューします。
大手シンセサイザーメーカーであるKORG様の本社に、2019年夏、ミュージックプランツ会員として訪問してきました。
内容がとても充実していたので、会員のみの思い出にしておくのはもったいないと思い、ここで公開レポートいたします。
【シンセサイザーを学んだイベントの概要】
KORG様とのタイアップ企画では、シンセサイザー等の開発をしている若手エンジニアのお二人によって、アナログシンセの魅力を存分に堪能させて頂きました。その後、当NPOの北田理事長とTatsh講師を交えた、質問対談セッションを行いました。
【アナログシンセを存分に体験!】
ミュージックプランツでは日頃、DAWであるLogicに付属しているES1、ES2そしてEXS24といったソフトシンセにて、サウンドを楽しんでいます。
しかし、ハードシンセとなると、なかなか触る機会がないのが現状です。
このイベントでは、アナログシンセとソフトシンセの出音の違いを可視化し、目と耳の両方で把握することを体験しました。
耳のみで体験することは、一般の楽器店でもできますが、目で波形の違いを確認する機会なかなかないだけに、貴重でした。
ソフトシンセのみ使っているだけでは、理解が不十分と思われる点を、KORGエンジニアお二方のレクチャーによって、深い理解を得る事ができたのが何よりもの収穫でした。
【アナログシンセは「生楽器」】
ソフトシンセとは完全に別物の、アナログシンセは「生楽器」である。
そのことを痛感した次第です。
アナログシンセにはダイオード、コンデンサ、オペアンプなど様々な電子部品が入っています。
アナログシンセはこの各種電子部品の電気的特性を用いて、波形を生成し、増幅合成などなどにより、音として出力しています。
そのため、アナログシンセの波形はソフトシンセのようなクリーンな波形にはなかなかなり得ません。
その辺りに、「生楽器」的な魅力が潜んでいるのでしょう。
実際のデモンストレーションにて、オシロスコープにて、
フリーハンドで書かれたかのような正弦波や、最大振幅の部分にギザギザノイズがのっかり、ピッチを下げるほど、たるむようにカーブを描いていくのこぎり波などを実際に目と耳で確かめながら学習を進めました。
アナログシンセによる音の出力を、映し出されたスクリーンで確認することで、自分の頭と耳で捉える力とのギャップを痛感しました。
【アナログシンセは育て、愛でるガジェットである】
アナログシンセの、計算不確実性に拍車をかける要素が、一つ一つの部品の個体差です。
電子部品それぞれが、電流を流すことのみで動いているので、例えば、静電容量などの増幅率等が変化します。
すべての個体が完全一致、というのはありえないので、同じ型のシンセでありながらも、僅かに出音が違うこともあるようですね。
アナログシンセは、それだけ繊細な機械だ、というわけです。
アナログシンセは自分で育てていく、というスタンスが、本来の触り方であり、購入した段階では、あくまで初期設定のままでしかありません。
レクチャーが進むにつれ、エンジニアの方から驚きの一言が飛び出してきました。
「機械は、買ったら電源入れる前にまずバラします」
モノ作りの現場のエンジニアならではの一言だ、と衝撃を受けました。
モノを設計開発し、自由自在に求める音を追求していく、という点において、機械の構造を詳細に把握することは、避けては通れない事なのでしょう。
シンセ作りへの情熱をひしひしと感じた次第です。
【シンセへの愛は、音楽の理解へと通じる】
エンジニアの方にお話を伺っていくにつれて、特に感じた事があります。
それは「ものをいかに多面的に見ているか」という点です。
例えば、新しいシンセサイザーを開発する上で、インスピレーション元となっているのは、釣り具のリールや、バイクのモーター等、一見シンセサイザーからだいぶかけ離れたものがヒントとなるそうです。
「楽器のみをヒントにして新しいプロダクトを作ろうとすると、プロダクトの幅が広がりませんよね。楽器以外のモノにこそ、ヒントがあるのです」
とのこと。
モノ作りの奥の深さを痛感しました。
私は音楽制作をしているクリエイターですが、以上のような話から、普段の曲作りについても、そのプロセスをもう一度見直してみよう、そんな風に思いました。
【視野を広く、視座を高く】
「新しいモノ作る」ために持つべき視点とは何なのだろうか?
そもそも「新しい」とは何を指すのか。
シンセサイザーの仕組みのレクチャーを通じて、参加者それぞれがいろんな学びを得た事と思います。
【2020年に向けて】
2019年のアツい夏は、KORG様のご厚意により、我々、音楽制作を志すNPO法人ミュージックプランツ会員達にとって、向学心をさらに加速させるとても実りあるイベントを開催する事ができました。
さて、2020年が始まります。
これからの1年も、音楽制作にとって実りあるイベントをNPO法人ミュージックプランツでは企画していきます。
音楽制作、DTMに興味のある方は、ぜひ我々の公式Webサイトをご参照の上、アクションを起こしてみてください。
特定非営利活動法人ミュージックプランツ公式サイト
https://musicplanz.org/
改めまして、KORG様にはイベント開催を快諾して頂いた事に、感謝をお伝えしたいと思います。
このレビューをお読みの皆さんも、KORG様の奥が深い世界に勇気を持って足を踏み入れてみてはいかがでしょうか!
2020年もよろしくお願い致します。
(KORG様の製品紹介等はコチラから)
https://www.korg.com/jp/
「音楽関連企業の皆様に向けたご案内」
2020年度4月以降に当NPO法人とタイアップイベントを企画して下さる企業様を募集いたします。
特定非営利活動法人ミュージックプランツでは、音楽を創る喜びを世の中の多くの方へ広める活動を行なっております。
この度、2020年4月以降のタイアップイベントを企画して下さる企業様を募集開始致しました。
各企業様と当NPO法人の双方にシナジーを生む企画を募集いたします。
お問い合わせは、お電話またはメールにて事務局 加藤宛にお願い致します。
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