【読書環境に関するアンケート調査】
もっと本を読みたい人のために本屋は何ができる? 約70%が読書の時間を増やしたいと回答 読書家が欲しいのは快適な環境(空間)と誰にも邪魔されない時間
調査のサマリー ・1ヶ月あたりの読書冊数は、2〜3冊が41%で最も多く、4〜5冊が22%、1冊以下14%、6〜10冊13%と続く。 ・読書をする場所については、91%以上の方が自宅と回答、続いて電車などの乗り物の中で62%。 ・1週間あたりの読書時間は、2〜3時間が35%で、4〜5時間が21%、1時間以下19%で読書冊数とほぼ比例。 ・積読があると答えた人は79%で、「他に優先する本が増えた」「本を読む時間がない」が主な理由。 ただし、“読みたい時のため”に本を購入しているケースもあり、必ずしも積読を解消したい訳ではない。 ・読書の時間を増やしたい人は70%で、「快適な環境(空間)」「誰にも邪魔されない時間」を求めている。 |
読書環境に関するアンケート調査 概要 ・調査方法:お客様アンケート(本を購入頂いた方のレシートにQRコードを記載し任意で回答) 全国の丸善、ジュンク堂書店の40店舗で実施 ・調査期間:2019年6月15日(土)〜 6月23日(日) ・モニター:N=2,104(男性:1135 、女性:919 、回答なし:19) 職業:高校生、大学生、専門学生、会社員、公務員、自営業、パート、主婦、その他 年代:10代、20代、30代、40代、50代、60代、70代以上 |
■あなたの読書をする目的はなんですか?(複数選択可)
目的として最も回答が多かったのが「娯楽(趣味)として」という回答で81%、続いて「知識習得のため」で73%でした。その他の回答では、「自分自身を高めるため」「知的欲求を満たすため」「自分自身を見失わないため」といった回答が見られました。
■あなたの読書をする場所について教えてください?(複数選択可)
読書をする場所について、91%以上の方が「自宅」と回答し、続いて「電車などの乗り物の中」が62%。本を読むための時間をつくっている人、待ち時間や移動など合間の時間を読書に当てている人といらっしゃいますが、時間をつくっている人の中には、「カフェなどの飲食店」「図書館など、屋内公共施設」「公園など、屋外」と心地よく本を読むための環境を選んでいる人が一定数いることが分かりました。その他において、「本を読むための場所を複数決めている」という回答もありました。
■1か月あたりの読書冊数を教えてください(ジャンルを問わず、冊数でお答えください。)
また、1週間で読書の時間はどのくらいですか?※通勤通学時間含めて
上記、2つの結果を見ると1週間の読書時間と読書冊数は、ほぼ比例していることが分かります。丸善ジュンク堂書店で本を購入された方を対象とした調査でありますが、2時間〜3時間が35%、4時間〜5時間が21%という結果で、半分以上の方が、読書のために一定の時間を持てていることが分かりました。また、6時間〜8時間、8時間以上の方も合わせて23%以上という結果になりました。
■積読になっている本がありますか?また、どのくらいの冊数ありますか?
積読がありますかという質問に対して「ある」と答えた人は79%。また、6冊以上積読があると答えた人は、66%で、なかでも31冊以上を積読がある人が23%いることも明らかになりました。
■積読になっている理由を教えてください?(複数選択可)
積読になっている理由について「他に優先して読む本が増えた」が最も多く、「本を読む時間がない」と続きますが、「意図して積読にしている」「手に入れた時から、招待的に読む予定にしている」など、積読にする前提で本を購入している回答も合わせて36%ありました。その他についても「その日の気分によって読みたい本が変わる」「その本を読む気分を待っている」など、気分が乗らないという理由や「読みたいと思った時に読めるように」などタイミングに関する回答が多く見られました。この結果から、積読になってしまっている方だけでなく、あえて積読にしている方、解消しようと考えていない方も多数いることが分かりました。
調査に対する分析と見解 ㈱丸善ジュンク堂書店 経営企画部部長 工藤淳也 今回、“もっと本を読みたい”と思っている人のために書店として何ができるか考えたいと思い調査を実施しました。当初は、本を買ったけど、読まないまま積まれていく本「積読」がある人が多くいるのではないか、また、皆さん積読を解消したいのではと思っていました。しかし、実際に調査を進めていくと積読を解消したいと思う方はもちろんいらっしゃいますが、一方で読みたい時に読めるよう積読にすること前提で本を買われている方も多くいらっしゃることが分かりました。積読の冊数が31冊以上の方が23%いるということは、興味深い結果でした。 また、「本を読む時間を増やしたい」と回答した方が70%という結果に対して、物理的な時間を生み出すことは出来ませんが、“充実した読書生活のために欲しいもの”で回答の多かった「快適な環境(空間)」「誰にも邪魔されない時間」「自分に合ったおすすめの本の情報」がひとつの示唆になると考えます。 本を読む目的においても、多くの方が「娯楽(趣味)として」「知識習得」と回答されており、この時間の体験価値を上げること、本をもっと読みたいと思う方のためにどうすれば読書時間の質を上げていくことができるか、当社として貢献できることを検討していきたいと思います。 今後は、本アンケート調査の結果も参考にしながら、本が好きな方のために書店としての新しい価値提供に取り組んでまいります。 |
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