データによる都市開発の最適化を図るscheme verge、プレシリーズAラウンドで2.2億円を調達

採用を強化するとともに、松尾豊東京大学教授および大口敬東京大学教授のアドバイザーにより、スマートシティ領域への事業展開を加速

「都市の再発明」を目指すアーバンエンジニアリング企業であるscheme verge株式会社(本社:東京都文京区本郷、以下「scheme verge」)は、プレシリーズAラウンドで「環境エネルギー投資」「山口キャピタル」「サムライインキュベート」を引受先とした第三者割当増資による約2.2億円の資金調達を実施いたしました。

2020年のシードラウンドでは「サムライインキュベート」や「DEEPCORE」、高橋理志氏(旅行サービスVoyagin創業者)らより約5千万円の資金調達を実施しており、今回の資金調達をもって当社の累計調達額は約2.9億円となります。

また、今後のスマートシティ領域への展開を見据え、松尾豊氏(東京大学教授・人工知能学会理事)および大口敬氏(東京大学教授・次世代モビリティ研究センター長)をアドバイザーとして招聘し、最新の知見を取り入れた事業開発・プロダクト開発を推進する体制を整えたことを発表します。

 

 



■ 資金調達の背景
今回のラウンドのリード投資家は「環境エネルギー投資(EEI4号イノベーション&インパクト投資事業有限責任組合)」が務め、「山口キャピタル(UNICORNファンド投資事業有限責任組合)」も参画、そして「サムライインキュベート(Samurai Incubate Fund 6号投資事業有限責任組合)」は前回に続くフォローオンでの出資となります。
2019年に瀬戸内のアート巡りを海上モビリティの面から支援すべくリリースした「Horai」アプリは、アートファンや地元の方を中心に数千名に利用されるとともに、国土交通省の「新モビリティサービス推進事業」「日本版MaaS推進・支援事業」に採択されるなど、MaaSやスマートシティ構築、あるいは観光DXのソリューションとして採用されてきました。また、「Horai」の開発を通じて構築したシステムを展開することで、三重県伊勢市や神奈川県三浦半島、長崎県五島列島など様々な地域におけるMaaSの構築にも活用されており、「スーパーシティ」事業においても「連携事業者候補」に全国5つの自治体で採択されております。
今回の資金調達は、プロダクトの大幅な改良と組織体制の構築を進め、これまで参入してきたエリアでさらに事業の深度を下げていくとともに、新規エリアへの参入を進めてより多くの顧客・エリアの課題解決に貢献することを目的としております。エンドユーザーとローカル事業者を繋ぐプラットフォームとしてプロダクトを見直し、コロナ禍の長期化により更に期待が高まっているエリア経営の高度化・デジタル化に資するものにしていくことで、継続的な都市経営・エリアマネジメントの推進につなげてまいります。


■ 主な資金使途
今回調達した資金は、プロダクト開発体制の強化と、各地での事業開発を推進するための人材採用・体制強化を中心に投資する予定です。
具体的には、観光や飲食、小売などローカルビジネス向けに、複数業態・事業を跨いだワークフロー構築や顧客管理の電子化ができるサービス運営プラットフォーム「Horai for Biz」の開発を進めており、MaaSや観光DXを進めるうえでの課題解決に役立ててまいります。
また、「Horai」アプリにおいても、

・エンドユーザー(観光客)の使いやすさに寄り添ったUIUXの改善
・ローカルサービス(訪問先)の更なる掲載数増
・旅程作成アルゴリズムの大幅な精度向上

によって、大幅な改良に取り組みます(今冬リニューアル予定)
また、並行して全国の主要アートプロジェクトへの対応も進め、本アプリを活用いただける場をさらに広げてまいります。


■ 今後の「アーバンエンジニアリング」への展開
主な資金使途であるプロダクト開発とは別に、scheme vergeの核である「アーバンエンジニアリング」の確立に向け、建築情報スペシャリストやデータサイエンティストを含めたプロフェッショナルサービス体制への投資を進めております。東京大学杉山将研究室や建築情報学会、Agoopなど様々なバックグラウンドをもったメンバーを集めており、学生・社会人を問わず、関心の高さと実力をみて広く採用を進めております。
これら採用に加え、アドバイザーに就任した松尾豊氏と大口敬氏と連携して、データ利活用に戦略的に取り組み、AI・ディープラーニングの社会実装に関する知見と、交通・都市マネジメントに関わる知見を掛け合わせることで、「エリアマネジメント」や「不動産利活用」の最適化とノウハウ可視化に取り組みます。一部エリアにおいては、実際にビーコンやスマートロック、予約管理システムを用いることを前提とした施設の運営・プロデュースや、それらから収取されるデータを用いての複数施設の開発・運営計画の立案などが進展している状況となっております。
さらに、瀬戸内や大阪など、ビジネスの現場にブランチを形成し、各地のエリア課題を丁寧に調査しながら、解決のロードマップを設定してゆく体制もつくっております。これにより、昨今進展しているスマートシティ・スマート社会・スマート観光の領域において「様々なシステムを導入するだけでなく、地域(エリア)全体として既存・新規のデータ利活用に戦略的に取り組みたい」といった問題意識をもったお客様と共同でエリア課題の解決・新規価値創出に取り組んでまいります。


■引受先リード「環境エネルギー投資」からのコメント
弊社では、新しい事業の創造とイノベーションを通じた、持続可能な経済・環境・社会の実現をめざすべく、日本から世界にインパクトを与えるベンチャー企業への投資を行っております。
scheme verge株式会社の目指している、データ駆動型の街づくりにより、まさに持続可能な社会が実現するのではないかと共感し今回の出資を決定いたしました。
データ、特にモビリティデータの活用により、人やモノ、エネルギー、情報、お金の流れが可視化され、その街を活性化するために必要な手段も見えてくる中、活性化施策にまで落とし込み、社会実装、運用まで見据えた事業推進により、これまで以上の街、地域の価値向上にscheme verge社が貢献してくれるのではないかと期待しております。
株式会社 環境エネルギー投資 モビリティ事業創造室 室長 林 隆介


■アドバイザーのプロフィールとコメント
1.松尾豊
2002年東京大学大学院工学系研究科電子情報工学博士課程修了。博士(工学)。産業技術総合研究所研究員、スタンフォード大学客員研究員を経て、2007年より東京大学大学院工学系研究科准教授。2019年より同教授。専門分野は、人工知能、深層学習、ウェブマイニング。人工知能学会では、2012年から編集委員長、2014年から倫理委員長、2020年から理事。2017年より日本ディープラーニング協会理事長。2019年よりソフトバンクグループ社外取締役。

コメント
scheme verge株式会社は、これからの日本で必要不可欠となるMaaS(Movility as a Service)を中心とした社会インフラに関わるサービスを、高い技術力で実現しようとしているスタートアップです。
東京大学工学部都市工学科卒の嶂南社長の強いリーダーシップのもと、コロナ禍の状況でも着実に成長を続け、私の出身地の香川でも大きく注目されている企業のひとつです。その成長を大変楽しみにしています。

2.大口敬
1993年東京大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)。日産自動車(株),東京都立大学,首都大学東京を経て2011年より現職。工学系研究科社会基盤学専攻,情報学環,総合文化研究科附属国際環境学教育機構,モビリティ・イノベーション連携推進機構を兼務。専門は交通制御工学。交通信号制御,道路ネットワーク交通流マネジメント,自動運転を含めた総合交通システムデザイン,道路交通システムと道路/街路計画の階層的計画設計などを研究。産学官連携功労者表彰・国土交通大臣賞,米谷・佐々木賞研究部門,交通工学研究会論文賞などを受賞。内閣府SIP自動運転(システムとサービスの拡張)・サービス実装推進WG主査。

コメント
scheme verge株式会社は,活気に満ちたワクワクするような未来の暮らしや社会活動を支える都市や地域のプラットフォームを提供しようとしています。大学発のベンチャーとして,若者達が自らの未来を信じて思索と実践を繰り返し,そこから新たな地平が開けていく様には大きな希望を感じます。今回のステップアップが,さらなる飛躍に繋がることを期待して止みません。


■ scheme verge株式会社について ■
会社名:scheme verge株式会社
会社成立日:2018年7月24日
役員:嶂南達貴(代表取締役CEO)、田中和哉(取締役CSO)
所在地:東京都文京区本郷3丁目28−10 柏屋ビル 2 - 2階 / 3階(受付:3階)
業務内容:
都市・交通ソリューションの設計・開発・提供
上記の障壁となる技術課題、社会課題、政策課題、国際課題についての調査及び提言
上記にまつわる情報処理・情報通信・情報提供に関するサービスおよびソフトウェアの開発・販売・賃貸
URL: https://www.schemeverge.com/
プロダクトページ: https://horai.sv/
 
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