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「水戯庵」の食・茶・酒・ライブ・空間に関する全てを統括するのは、世界的に活躍するアーティストでもあるオーナー木村英智(きむらひでとも)です。木村が自らが創始した「アートアクアリウム」の世界を追求する中で出会った和の文化を更に学び形にするためにこの廬を結びました。それがこの「水戯庵」です。「水戯庵」のある場所は、幕末にペリーが黒船で来航した際に横浜で一行をもてなし、多くの文人墨客が愛したことでも有名な幻の料亭「百川(ももかわ)」の跡地です。
「水戯庵」のコンセプトは「日本の季節で文化を遊ぶ」。季節の移ろいや楽しみを日本の伝統文化と共に粋に愉しみ、癒され、時に鼓舞される体験をお届けします。“二十四節気七十二候”ごとの食事、飲み物、空間、そして、水戯庵の象徴とも言える能舞台で上演される日本伝統芸能のライブなどの詳細をご案内いたします。
■店舗情報
店名: 英遊斎 水戯庵
業態: レストラン&バー
住所: 〒103-0022 東京都中央区日本橋室町2丁目5−10 B1F
電話番号: 03-6262-0826
営業時間: 火~土曜 11:00~23:00(L.O.フードコース/20:00、アラカルト22:00、ドリンク/22:30)
日曜祝日 11:00~21:00(L.O.フードコース/19:00、アラカルト20:00、ドリンク/20:30)
※火曜日のランチコースは予約のみ、日曜祝日はコースの予約のみ19:30まで可能です。
HP:
https://suigian.jp/heritage/
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「水戯庵」の食・茶・酒・サービス・空間・ライブに関する全てを統括するのは、世界的に活躍するアーティストであり、オーナーでもある木村英智。自らが創始した「アートアクアリウム」の世界を追求する中で出会った和の文化を更に学び形にするためにこの廬を結びました。それがこの「水戯庵」です。日本の伝統芸能の魅力・楽しみ方を持続可能性を高めながら継承できる取り組みを常に続けており、「水戯庵」の中に能舞台や茶室を設けたのもその一環です。コロナ禍以降も1年の2/3を海外で過ごし、日本への来訪・文化体験の期待をリアルに耳にしてきた経験も活かし、インバウンドに関するサービスもいち早く始めることとなりました。
- 食事 ※記載している金額は税込金額です。別途サービス税10%をいただきます。
季節ごとの新鮮な食材と和食の基本となる出汁にこだわり抜いた、何度来ても愉しめる和食をご用意しております。四季折々のはしり・旬・名残の美味しさを余すことなく味わえるメインコースには、能を大成した室町時代の能楽師・世阿弥が記した「風姿花伝」をメニュー名に冠しました。また、先付と御膳、デザートの付いた、二十四節気七十二候の旬が詰まったライトコースもご用意しております。稲荷寿司入りの御膳となっており、ボリューム感も感じられます。「花鏡」も世阿弥の言葉によるものです。「風姿花伝(ふうしかでん)」、「花鏡(かきょう)」ともに能のリズム「序破急(じょはきゅう)」で最旬の料理を提供します。能のリズムで料理が提供される様は、まさにエンターテイメントです。
料理やお酒の提供に江戸、明治、大正時代の器や酒器が使われるなど、水戯庵のふとした体験のそばに伝統文化がひそんでいます。なお、「水戯庵」では普段はテーブル席には使わない、膳を多々使用していますが、これは現代の生活様式が西洋化し、使い道が無くなってしまった美しい膳を今の時代に汎用するためです。これらの膳や器の多くは、長崎で350年以上の歴史を誇り伊藤博文や坂本龍馬、後藤象二郎、岩崎弥太郎、グラバーなどが通い詰めていた名店「富貴楼(ふうきろう)」が2017年に幕を閉じた際に譲り受けたものです。
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茶釜で沸かした湯で丁寧に淹れたお茶をお出しします。抹茶、玉露、緑茶、ほうじ茶、和紅茶やフレーバーティなどバラエティも豊かです。極上の季節ごとのお茶を料理に合わせてペアリングで愉しんだり、ティータイムにはスイーツとお茶でゆったりとしたひとときを過ごしたり。腕利きのバーテンダーによる季節ごとに変わるカクテルや、お酒は選りすぐりの日本酒をはじめ、焼酎、自然派ワイン、ウィスキー、シャンパン、ビールなどを取り揃えています。
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江戸時代の高級料亭は多くの文化人のサークルが形成され、江戸文化の発展に大きく貢献したと言えますが、「水戯庵」はそのような現代の文化サロンの役割を担います。能の演目にちなんだ振舞(ふるまい)、猩猩(しょうじょう)、そして福徳神社にちなんだ芽吹(めふき)といったストーリー性あふれるオリジナルカクテルや“二十四節気七十二候”ごとに内容が変わるカクテルをお愉しみいただけます。そしてまた世界中の人が集い語らい、新しいアイデアやストーリーを生むインキュベーションの役割も持っています。
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「水戯庵」には、能舞台の形式にならい、老松を描いた鏡板を背景にした3間4方の舞台が設置されています。この鏡板は、もともと京都室町夷川にあった観世流能楽師・片山家、京舞・井上家ゆかりの舞台のもので、老松の絵は狩野派の絵師によるものです。当時は、京都・二条城にもあったと言われる鏡板を、ご縁があって移築することができました。由緒正しいこの老松を背景に、夜毎、芸納言※による日本舞踊を披露します。また、能や狂言、日本舞踊、雅楽など流派を超えた伝統芸能の企画も不定期で上演予定です。日本の伝統芸能を“宴”として間近で身近に愉しめるのは、水戯庵ならではの贅沢な体験の一つです。
※芸納言とは女流の日本舞踊、長唄、箏曲、尺八演奏家などにより、一流の芸を伝えるものとして木村氏により命
名された女流芸術家たちのことを指します。
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「水戯庵」では、お茶会とお食事会をセットで楽しめる環境を整えております。茶道で締める食事会は皆様の思い出にも残る体験となること間違いありません。プライベートのお茶会を開催することも可能です。そんなことを実現できるのも、店内に茶室を備える「水戯庵」だからです。
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能舞台、茶室、そして「水戯庵」を彩る世界屈指のインテリアや照明、日本伝統を受け継ぐ器や膳、織物、そして浮世絵などのアートの数々。和と洋が、そして、伝統と革新が融合した唯一無二の空間はアーティスト・木村英智ならではの世界観です。佐賀藩の御用品として保護され、歴代藩主から愛された「鍋島段通」と「ミッソーニ」によりデザインされたソファによるラウンジ席や、2017年に惜しまれながら約60年の歴史に幕を閉じた大阪能楽会館より、能人形の製作を手掛けて80年あまりの歴史を誇る、二条人形工房作の能面(ミニチュア)八十四面を引き継ぎ、展示しています。
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「水戯庵」は日本酒の人気酒蔵ブランドとコラボレーションを行い、酒・食・伝統芸能を愉しめるイベントを行います。コラボレーションを実施するのは、浦霞(宮城県塩釜市)、出羽桜(山形県天童市)、天狗舞(石川県白山市)、梵(福井県鯖江市)、櫻正宗(兵庫県神戸市東灘区)の5ブランドです。イベント当日のディナータイムは、コラボレーションの日本酒と日本酒の産地に縁のある食材を使った料理のペアリング、そして、能をはじめとする伝統芸能のライブを堪能できます。酒蔵コラボレーションイベントの皮切りは天狗舞です。天狗舞は7月12日(火)から17日(日)の期間、続いて、梵は7月26日(火)から31日(日)にイベントを実施します。