海老名市・海老名市医師会・海老名総合病院が「AI受診相談システム」の活用を開始。地域医療圏でのニューノーマルな「医療のかかり方」実現へ

Ubie開発の「AI受診相談ユビー」を活用し、市民の適切な受診行動をサポート

Ubie株式会社

Ubie株式会社は、神奈川県海老名市において、海老名市・海老名市医師会・海老名総合病院が2020年12月9日より活用する「AI受診相談システム」を開発・提供しました。

弊社が提供する「AI問診ユビー」「AI受診相談ユビー」の問診エンジンを活用し、体調に不安のある市民がスマートフォンやパソコン等から入力した内容に応じて、市内の適切な受診先等を提示します。ガイドラインに基づく発熱等の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の疑い症状がある場合は、海老名市医師会が協力している海老名市の特設コールセンターに案内。新型コロナウイルス感染症の疑い症状がない場合は、症状に適した診療科や回答者の位置情報に鑑み、近隣のかかりつけ医などへ案内します。これにより、感染拡大防止・医療機関の負担軽減・「受診控え」による重症化リスク低減に貢献します。

■システム概要
体調に不安を抱える海老名市民が、スマートフォンやパソコン等から同市ホームページ上の本システムでAIが個別に繰り出す20問程度の質問に回答すると、症状と位置情報に基づき、近隣の受診先などを表示します。新型コロナウイルス感染症に関連する発熱等の症状があった場合は、医療機関を受診する前の振り分け機能として市が特設するコールセンターにお繋ぎします。新型コロナウイルス感染疑い患者が突然来院することによる医療機関の負担を軽減しながら、市民の健康への不安を和らげ、「受診控え」による重症化を防ぐ効果が期待できます。

なお、本システムは無料で利用でき、個人情報の登録も不要です。そのため市民は体調が不安な際はいつでも、何度でも利用できます。

■システム提供の背景
  • コロナ禍における適切な受診行動選択の難しさ

新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い情報が錯綜し、生活者一人ひとりが適切な受診行動を選択することは困難を極めています。発熱があった際に感染を疑って事前の電話相談も無しに、医療機関に押し寄せてしまったり、一方で、本来であれば速やかに医療機関に受診すべき人が院内感染を恐れて「受診控え」をするために重症化してしまったりするケースが見受けられます。

 

  • 医療機関の負担増による院内感染のリスク

感染リスクのある患者が事前の電話相談も無く、医療機関に急きょ訪れてしまうと、受け入れ側も動線や診察室を分離するといった対応ができず、院内感染によるクラスターを引き起こすリスクが発生します。ただ、こうした状況を恐れて過度に受診を控えると、患者の重症化につながるばかりか、地域の医療機関の経営状況も悪化してしまいます。適切な受診行動促進による医療現場の負担減は喫緊の課題です。 

 

  • 新型コロナウイルスに加えたインフルエンザ流行に対する先行対策
新型コロナウイルス感染症が国内で本格的に流行して初めての冬を迎え、インフルエンザも同時に流行する懸念があります。必要な人的リソースを確保しつつこれらの同時流行に対応するには、テクノロジーよる負担軽減やサポートが必要です。

こうした状況をふまえ、海老名総合病院・海老名メディカルプラザが導入していた「AI問診ユビー」の「COVID-19トリアージ支援システム」をベースに、地域医療体制および新しい医療のかかり方をサポートするシステムを開発・提供できないかと、海老名市・海老名市医師会・海老名総合病院・弊社の四者で解決策を模索してまいりました。

■今後の展望
  • 市内の医療機関との連携強化

まずは海老名市医師会と海老名総合病院のもとで本システムを展開しますが、今後はさらに多くの市内医療機関との連携を強化。市民に最適な医療機関を案内できる仕組みを整えます。より適切な患者の案内に向けて、より緊密に連携をとれるよう協議を進めています。新しい医療のかかり方を浸透し、市全体の保健医療向上に寄与します。

 

  • デジタル化による地域医療連携の推進

さらには地域医療連携の推進に役立てます。市民が持続的に適切な医療を受けられるためには、地域内で医療機関同士が自らの役割などに応じて医療機能の分担と専門化を進めることが不可欠です。より専門的な検査・治療が必要な際のかかりつけ医から病院への紹介だけでなく、症状が軽快・安定した際の病院からかかりつけ医への返送・逆紹介も含め、問診データをハブとしたさらに緊密かつスムーズな連携をおこないます。

 

  • 海老名市での取り組みをモデルケースとして他地域へ展開
この度の海老名市での取り組みが機能し、新たな「医療のかかり方」モデルケースが構築できた暁には、本システムを他地域にも展開していく予定です。地域医療圏単位での事例を増やし、全国で有益なシステムの構築を目指します。

【生活者向け「AI受診相談ユビー」について】
「AI受診相談ユビ―」は症状から適切な医療への案内をサポートするサービスです。生活者は自宅等で症状等を入力することで、適切な受診先・タイミングを調べることができます。かかりつけ医等地域の医療機関や、#7119等の救急車対応、厚生労働省等の公的な電話相談窓口への適切な受診行動を支援します。
日本版URL:https://ubie.app/
シンガポール版URL:https://sg.ubie.app

【医療機関向け「AI問診ユビー」について】
「AI問診ユビー」は医療機関の紙の問診票のかわりにタブレットを活用した問診サービスです。医療機関にて患者様はタブレットを使って症状を入力することで、医師等の診察前の待ち時間を活用し、事前に詳しい症状の内容を伝えることができます。医師は文章に翻訳された問診内容と病名辞書の結果を活用することにより、電子カルテに記載を行う事務作業が大幅に削減され、より患者様に向き合い診察に集中できるようになります。全国200以上の急性期総合病院で導入されており、2020年10月に「第3回日本サービス大賞」にて「厚生労働大臣賞」「審査員特別賞」を受賞しました。
日本URL:https://intro.dr-ubie.com/
シンガポールURL:https://ubie.life/en

【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、医療現場の業務効率化を図るAI問診サービス「AI問診ユビー」と、生活者の適切な受診行動をサポートする事前問診サービス「AI受診相談ユビー」を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。

所在地  :〒103-0022  東京都中央区日本橋室町1-5-3 福島ビル6階
設立   :2017年5月
代表者  :共同代表取締役 阿部 吉倫・久保 恒太
URL       :https://ubie.life

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会社概要

Ubie株式会社

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URL
https://ubie.life/
業種
情報通信
本社所在地
東京都中央区日本橋本町三丁目8番4号 日本橋ライフサイエンスビルディング4 5F
電話番号
03-6778-4016
代表者名
阿部吉倫・久保恒太
上場
未上場
資本金
-
設立
2017年05月