国内ベンチャーキャピタル、国内株式市場をアウトパフォーム

PreqinとJVCA共同で国内VCパフォーマンスベンチマーク第3回調査の結果を公開

Preqin合同会社

Preqinは、2021年5月、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(以下JVCA)と共同で国内ベンチャーキャピタル
(VC)を対象とした第3回ベンチマーク調査を実施しました。第3回調査では、JVCA会員42社から、計120本分のファンドデータ提出があり、参加企業/ファンド数は前年比3社/19本の増加となった。カバレッジは、金額ベースで国内VC市場全体の6割と、引き続き高い水準を維持しています。

”The Home of Alternatives”をコンセプトに、オルタナティブ投資の包括的なデータを提供するPreqin合同会社(以下プレキン)は、一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(以下JVCA)と共同で、第3回パフォーマンスベンチマーク調査を実施しました。その結果を公開しましたので、お知らせいたします。 

調査の結果、国内ベンチャーキャピタルファンドは、2010年から2015年までのすべてのビンテージにおいて、ネットマルチプル中央値は1.5~4倍、ネットIRR中央値は14~30%と、近年のパフォーマンスを継続していることがわかりました。

新型コロナウイルスの流行により、国内VCによる新規ファンド組成は2020年に全体的に減速し、このベンチマークに参加しているファンドのキャピタルコールは前年比20%減の1,162億円となりました。一方、エグジット活動はIPO市場の好調を背景に加速し、分配金は前年比で約40%増加し、2020年には962億円に達しました。

ベンチャーキャピタル市場の透明性向上へ、さらなる一歩

日本ではVCの存在感が増し、機関投資家の参入も増えていることから、ファンドのパフォーマンスをより正確に評価・比較するために、透明性の高い包括的なデータが求められていました。そこでプレキンと日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)は、2019年から、日本に特化したVCファンドのパフォーマンスベンチマークを策定することで国内VCの透明性の向上に共同で取り組んでまいりました。

新たに追加された四分位ベンチマークは、構成ファンドの数が限られているにもかかわらず、2010年以前のビンテージファンドのリターンを把握することができ、投資家やファンドマネージャーが同業他社と比較し投資パフォーマンスを評価することができます。

また、投資家はプライベートファンドへの投資を、公開市場に相当するファンド(PME)と比較して評価することが多く、今回追加した PME ベンチマークは、最新の PME 手法であるダイレクトアルファを採用しており、日本の株式市場で最も広く使われている TOPIX に対する日本のベンチャーキャピタルファンドの超過収益率(アルファ)を投資家が評価するのに役立つとみています。
 
  • Preqin、VP Japan Data、 Vivian Goh氏のコメント

 「日本のベンチャーキャピタルは、投資家にユニークな機会を提供し、日本の経済成長を支える重要な役割を果たすでしょう。JCVAとのパートナーシップのおかげで、私たちは投資家の投資の道のりをサポートし、市場に透明性をもたらすことができました。」

 

  • 一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会、会長、赤浦徹氏・中野慎三氏のコメント
「市場に必要な透明性をもたらすためのプレキンの努力を称えるため、2021年JVCA賞を授与しました。プレキン社とのパートナーシップは、日本のベンチャーキャピタルのエコシステムの発展に貢献しており、今後も協力していくことを楽しみにしています」
 
  •  報告書のダウンロード(無料)はこちら 
https://go.preqin.com/preqin-jvca-performance-benchmark-2021-jp
 
  •  調査方法
プレキンは2021年5月、JVCAと共同で第3回国内VCパフォーマンスベンチマーク調査を実施しました。

本調査では、JVCA会員企業の2000年以降に設立されたVCファンドの内、純投資目的で第三者資金を運用するファンドを調査対象とし、参加企業から2020年12月末時点のファンドデータ(対LPキャッシュフローやファンド純資産の時価評価額データ)を収集しました。
ファンド純資産の時価評価は国際基準に準拠した公正価値データを最優先とし、それが難しい場合は、国内VCの時価評価慣習に従ったデータを採用しています。また、通常評価益を計上していないファンドは180日以内のエクイティファイナンスに利用された直近ファイナンス価額でポートフォリオを再評価しています。 

※必ずしも国際基準での公正価値評価に準拠したパフォーマンス指標ではないため、本ベンチマークは国際比較には適していません。 
 
  • ​ 参加企業一覧(42社)

アーキタイプベンチャーズ株式会社
i-nest capital株式会社
株式会社アコード・ベンチャーズ
朝日メディアラボベンチャーズ株式会社
株式会社ANOBAKA
Abies Ventures株式会社
ANRI
伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社
インキュベイトファンド
Eight Roads Ventures Japan
SBIインベストメント株式会社
株式会社環境エネルギー投資
株式会社グロービス・キャピタル・パートナーズ
株式会社慶應イノベーション・イニシアティブ
Coral Capital
株式会社サムライインキュベート
株式会社ジェネシア・ベンチャーズ
ジャフコ グループ株式会社
STRIVE株式会社
スパークス・アセット・マネジメント株式会社
Spiral Capital株式会社
栖峰投資ワークス株式会社
大和企業投資株式会社
株式会社TNPオンザロード
D4V合同会社
株式会社ディープコア
DIMENSION株式会社
株式会社東京大学エッジキャピタルパートナーズ(UTEC)
株式会社ドーガン・ベータ
DRONE FUND株式会社

日本ベンチャーキャピタル株式会社
B Dash Ventures株式会社

Beyond Next Ventures 株式会社
株式会社ファストトラックイニシアティブ
株式会社 FINOLAB
フェムトパートナーズ株式会社
ベンチャーユナイテッド株式会社
Bonds Investment Group株式会社
モバイル・インターネットキャピタル株式会社
株式会社UB Ventures
ユニバーサル マテリアルズ インキュベーター株式会社
リアルテックホールディングス株式会社
(社名五十音順)

  •  調査結果の詳細はこちら 
https://go.preqin.com/preqin-jvca-performance-benchmark-2021-jp
 
  • 一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会(JVCA)について
当協会は、2002年11月の発足以来、VC業界における相互連携とベンチャー企業育成の役割を一層強固にするという目的に向かって活動して参りました。VCおよびCVCが加盟する当協会の正会員数は直近4年で倍増して205社となり、政府系・大学系投資家ならびに業界支援各社による賛助会員も含めると、274社という規模となっております。
詳細はウェブサイトをご確認ください。https://jvca.jp
 
  • Preqin(プレキン)について
Preqinは”Home of Alternatives”をコンセプトに、オルタナティブ投資業界で最も包括的なデータ・分析・インサイトを提供しています。
2003年にロンドンで設立され、2019年には東京オフィスを開設し、現在では、世界中に11拠点オフィスをかまえ、世界中で31,000社、11万名の方々にサービスをご利用いただいています。
綿密なデータ収集方法の開拓から革新的なプラットフォームの開発に至るまで、約20年にわたりオルタナティブ投資への理解を深めることに尽力してきました。
クライアント企業との緊密なパートナーシップを通じて、お客さまが日々最善の意思決定を行えるよう、新たなツールやインテリジェンスの提供に継続的に取り組んでいます。
 
  • お問い合わせ・ご質問・取材のお申し込み
Preqinでは、メディアの方々向けに記事に必要なデータ等を無料でご提供しております。ご入用の際は下記のメールアドレスまでご連絡ください。

Preqin合同会社 マーケティング 冨岡
メール: asiapress@preqin.com
ウェブサイト:  https://www.preqin.com/jp

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ビジネスカテゴリ
経営・コンサルティング
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会社概要

URL
https://www.preqin.com/jp
業種
金融・保険業
本社所在地
東京都千代田区大手町1-2-1 大手町ワンタワー6階
電話番号
03-4580-9700
代表者名
Christoph Knaack
上場
未上場
資本金
-
設立
2019年11月