MICE業界5団体が連携!「モルック大会」を開催 — スポーツとワークショップで人材育成、次世代交流、人脈作りを強化

一般社団法人日本コンベンション協会(JCMA)は、日本イベント産業振興協会(JACE)、日本展示会協会、MPI Japan Chapter、日本イベント協会と共同で、2025年8月4日(月)、フィンランド発祥のスポーツ「モルック」を通じた合同交流会「モルック大会」を開催しました。

昨年に続き2年連続での開催となった本イベントには80名超が参加し、「モルック」とワークショップを組み合わせたプログラムにより、世代・団体を超えた人材育成・次世代交流、人脈づくりの機会を創出しました。

業界の垣根を越え、笑顔で集うMICE関係者
チーム対抗のモルック大会
「価値観カード」をつかったワークショップ

【開催概要】

イベント名:MICE業界5団体 合同交流会「モルック大会」

日   時:8月4日(月)14:00~20:00(懇親会18:00~)

場   所:御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター sola city Hall

      〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4丁目6

主   催:一般社団法人日本コンベンション協会(JCMA)人材育成委員会・次世代委員会

協   力:一般社団法人日本イベント産業振興協会(JACE)、

      一般社団法人日本展示会協会、MPI Japan Chapter、一般社団法人日本イベント協会

プログラム:14:00~16:00 モルック大会

      16:00~18:00 「価値観カード」をつかったグループワーク・発表

      18:00~20:00 懇親会

■モルックとは?

モルックとは、フィンランドの伝統的なキイッカ(kyykkä)というゲームを元にLahden Paikka社が1996年に開発したスポーツです。木製の「モルック棒」を、木製のピン「スキットル」に向かって投げ、その倒れ方によって得点が決まります。得点を加算していき、先に50点ピッタリになるまで得点した方が勝ち。とても簡単なルールで老若男女問わず楽しめることから、チームビルディングにも適しています。

今回のモルック大会では、1組あたり6-7人の計12チームが、6つのコートに分かれて6試合ずつ行いました。それぞれが所属する団体の垣根を超えてチームメンバーが構成され、初対面同士の参加者も多い中、会場内には歓声や悔しさの声が響き渡りました。各チームが優勝という共通の目標に向かって一致団結し、熱気あふれる盛り上がりを見せました。

木製の「モルック棒」を木製のピン「スキットル」に向かって投げる
自然と生まれる笑顔とハイタッチ、広がる結束

モルックで打ち解け合ったあとは、「仕事における悩みや課題」をテーマにしたグループディスカッションを行い、より交流を深めました。

モルック大会の後には、「価値観カード」を用いたグループディスカッションを実施しました。価値観カードとは、自分自身の価値観を言語化・可視化するためのカード型ツールで、参加者はこれを活用しながら、自分の価値観を見つめ直すとともに、他者との違いを理解し、多様な価値観に基づく対話を深めました。

さらに、その対話を踏まえ、各チームは「今後のMICE業界に必要だと考える価値観」について意見を出し合い、

•どのような価値観が生まれたのか

•それらにどのような結びつきがあるのか

をホワイトボードにまとめました。その後、全体に向けて各チームが発表し、参加者全員にそれぞれの価値観を共有しました。モルックを通じた一体感に加え、MICE業界の未来を見据えた価値観を議論・共有することで、交流の場はさらなる広がりを見せました。

普段は別の会社に勤める参加者同士が、同じ業界で働く仲間として共通の課題を共有し、互いへの理解と仲間意識が深まりました。活発なディスカッションは懇親会にもつながり、和やかな雰囲気で語り合う場となりました。

「価値観カード」を通じて、お互いの理解を深める
各チームのプレゼンテーション
和やかな雰囲気で意見交換
見事優勝したチームには、モルックセットとギフトカードを贈呈

■MICE産業の認知度向上と人材確保

対面を前提としてきたMICEは、コロナ禍で中止や延期が相次ぐなど、大きな打撃を受けましたが、ハイブリッド形式の併用など新たなテクノロジーも活用しながら着実に回復に向かっています。その中で、MICE関連事業者として、対面で開催するMICEの意義を実感するとともに、社会において産業として認知されることの重要性を改めて強く認識しました。

一方で、MICE開催回復とともに生じる問題の一つが、人材不足です。今後、社会にMICEとその重要性がさらに認知され、学生や求職者に一層の魅力を感じてもらうためには、MICE関係団体が連携した発信力の強化が不可欠です。

■JCMAの人材・次世代育成企画の新たな展開

JCMAでは、人材育成委員会と次世代委員会が協力し、若手メンバーが参加しやすい交流・育成企画を行っています。これまでに、「モルック大会」をはじめ、最先端テクノロジーを活用した「ARスポーツ大会」、LEGOブロックを使用してコンベンション業界の課題や未来を表現する「レゴ®シリアスプレイ®」のワークショップなどを実施。彼らが業界で働くことの楽しさや素晴らしさを改めて感じつつ、さらに優れたスペシャリストになれるようサポートしています。今回の企画は、他の業界団体との連携により、その活動をさらに広げる意味を持っています。

「レゴ®シリアスプレイ®」ワークショップ(2023年8月)
MICE産業4団体の合同交流会「ARスポーツ大会」(2024年2月)

■5団体連携の目的

MICE産業に従事する事業者(企画・運営、印刷・デザイン、映像・音響・照明機器レンタル、ケータリング、人材サービス、通訳・翻訳、ディスプレイ、ホテル、輸送、施設、コンベンションビューロー等)が、より一層の情報共有、協力、交流を促進すること。そして、インバウンドの復活とともに本格的な回復をみせているMICEをさらに盛り上げ、産業全体で社会への発信力を強化することです。

また、次世代を担う人材がスポーツを通じて楽しみながら、業界の他の企業や団体の同世代と交流できるネットワーキングの場を提供することで、MICEの仕事の魅力や将来の可能性を新たに発見、または再認識する機会を生み出します。


社会に不可欠な「MICE産業」とは?

■MICEの意義

MICEとは、Meeting(企業系会議・研修)、Incentive travel(企業の報奨旅行)、Convention(国際会議・学会)、Exhibition/Event(展示会・イベント)の総称です。

観光庁は、その意義として、(1)高い経済効果、(2)ビジネス機会等の創出、(3)都市ブランド・競争力向上、(4)交流人口の平準化、(5)レガシー効果 などをあげています。

■経済波及効果 は1兆590億円

MICE産業は、上記の意義を実現化する産業です。

会議開催、宿泊、飲食、観光などの経済・消費活動の裾野が広く、一般的な観光以上に周辺地域への経済効果を生み出すことが期待されます。

観光庁が2018年に発表した、2016年の国際MICEによる経済波及効果は1兆590億円。また、外国人のMICE参加者の1人当たりの平均消費額は33.7万円で、一般観光での訪日外国人1人当たりの平均消費額の15.6万円よりも、約18万円も多いという調査結果が公表されています。

■5団体の概要

<一般社団法人日本コンベンション協会(JCMA)>

JCMAは2015年の発足以来、我が国のMICE推進における中核としての役割を担い、コンベンションをはじめとするMICEにおける日本有数の団体として、MICEの国際競争力の強化に向け、MICEの意義に関する発信・啓発や政策提言、MICEの経済波及効果算出への参画、人材育成・人材交流、国際交流、サステナビリティに向けた活動などに取り組んでいる。

・会員数:289会員(2025年10月31日現在)

・代表理事:武内 紀子(株式会社コングレ 代表取締役社長)

・URL:https://jp-cma.org/

<一般社団法人 日本イベント産業振興協会(JACE)>

JACEは、イベント産業の振興とそれに伴う豊かな社会の実現を目指し、1989年に設立。イベントの企画制作から実施運営まで、幅広い分野にわたる企業や団体で構成される社団であり、多くの関係者のご協力のもと、イベントやイベント産業に関する調査研究、情報提供、普及啓発、人材育成、内外関係団体との交流、会員交流等の事業活動を行っている。

・会員数:97社・団体(正会員・準会員・賛助会員)(2025年6月現在)

・会長:石井 直(株式会社 電通 相談役)

・URL:https://www.jace.or.jp/

<一般社団法人 日本展示会協会>

⽇本展⽰会協会(⽇展協)は、1967年に「晴海協議会」として発⾜し、2013年に⼀般社団 法⼈格を取得。主催者、展⽰会場、⽀援企業の三者で構成される⽇本最⼤級の展⽰会業界団体。

・会員数:279 社・団体(2025年9月1日現在)

・会⻑:堀 正⼈(株式会社イノベント 取締役代表執⾏役社⻑)

・URL:https://www.nittenkyo.ne.jp/

<MPI Japan Chapter>

MPI Japan Chapterは、MICEのグローバルコミュニティであるMPIの日本支部として1995年に創立され、ミーティング・ビジネス(MICE)業界で活躍する会員が多数所属している。年間の活動として、専門家の講演会や教育セミナー、専門性向上のための勉強会などのほか、会員同士の交流やネットワーキングの機会も数多く提供している。

・会員数:約80人

・会長:坂本 和也(森ビル株式会社)

・URL:https://www.mpi.org/chapters/japan

<一般社団法人日本イベント協会>

一般社団法人日本イベント協会は、1986年にイベント業界において、 関わるさまざまな職種の人々が結集して誕生。 設立から38年、北海道から九州と全国ネットワークを結び、 連携・協働した取組みを行っている。当協会は、時流にあわせたイベントのあり方を研究・科学し、さらなるイベント業界の地位向上に努めている。

・会員数:約60社・団体(法人・団体・特別会員)

・会長:松平 輝夫(株式会社縁エンタープライズ)

・URL:https://jeva.or.jp/index.html

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会社概要

URL
-
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
東京都千代田区霞が関1-4-2 大同生命霞が関ビル18階
電話番号
03-3508-1286
代表者名
武内 紀子
上場
未上場
資本金
-
設立
2015年04月