芝浦機械とKEBA、K 2025で次世代油圧式射出成形機技術を発表

KEBA Japan株式会社

2025年9月26日 17時00分

2025年9月 – 工作機械・各種成形機・ロボット・精密機器などを製造する総合機械メーカー芝浦機械株式会社（本社：東京）と、オーストリアで自動化ソリューションに特化する KEBA Industrial Automation GmbH は、2025年10月にドイツ・デュッセルドルフで開催される世界最大規模のプラスチック・ゴム産業展「K 2025」において、芝浦機械の最新の油圧式射出成形機シリーズ「S-GenXt」に搭載される新しい制御ソリューションを共同で発表いたします。

本協業により、芝浦機械が培ってきた確かな機械技術と、KEBAの40年以上にわたる自動化・制御分野での専門知識が融合。次世代の成形機における生産性向上と高効率化を実現し、プラスチック産業のさらなる進化に貢献します。

グローバル展開を加速させるスマート制御

今回の協業は、芝浦機械が輸出向け製品ラインアップの強化と、グローバル市場での競争力向上を目指したことを契機に始まりました。

芝浦機械株式会社常務執行役員 Dr. Georg Holzinger氏は次のように述べています。

「新しい制御パートナーには、主要市場と各国規制（EU Cyber Resilience Actなど）への理解に加え、妥協なき品質と精密な制御技術で世界的に認知されていることが求められました。KEBAは、射出成形の自動化における数十年の経験とグローバル市場への深い知見を兼ね備え、まさに最適なパートナーでした。」

K 2025で「S-GenXt」シリーズを実演

K 2025の会場では、新型油圧式射出成形機「S-GenXt 180-7A」が実際に稼働する様子をご覧いただけます。本機には、KEBAの KePlast i3018 制御プラットフォームが搭載されており、ハードウェア・ソフトウェアともに顧客ニーズに最適化されています。また、芝浦機械独自の machiNetCloud IIoT プラットフォームとシームレスに連携されています。

先進技術とシームレスな統合

KEBA Industrial Automation オートメーション部門責任者 Günther Weilguny氏は「KePlast i3018は強力なCP 056コントローラをベースに、直感的に操作できる18インチ・マルチタッチHMIを搭載し、従来の芝浦機械製品のユーザーインターフェースを継承しています。」と述べています。

さらに、EUROMAP 77 および OPC-UA に対応しており、IT/OT統合を円滑に実現します。加えて、芝浦機械独自の技術 ― AIによる予知保全を可能にする「Virtual Machine Expert」、一体型乾燥システム、周辺機器のリアルタイム制御 ― により、生産性の最大化、安定した品質の確保を実現します。

今後の展望

「このパートナーシップは始まりにすぎません。更なる生産性向上、高効率化を実現する商品の展開をすでに計画しています。」とWeilguny氏は語ります。

「エンドユーザーにとって、未来の課題に対応するスマートで信頼性の高いソリューションとなるでしょう。」

K 2025 出展情報

芝浦機械の最新技術をぜひ会場でご覧ください。

会場：Hall 15, Booth B21

KEBAのエキスパートがブースにて、制御システムの実演またご相談に対応いたします。

芝浦機械株式会社について

芝浦機械は、精密射出成形機、工作機械、ダイカストマシン、産業用ロボット、押出成形機の分野における世界有数のメーカーです。同社のエンジニアリングの歴史は、1875年に日本で設立された芝浦製作所にまで遡ります。1938年に創業された芝浦機械は、1961年から2020年まで東芝機械のブランド名で事業を展開してきました。

長年にわたり、芝浦機械は常に進化を続け、課題に挑戦し、イノベーションを取り入れることで、先進的かつ精密で高信頼性を誇る機械を提供するグローバルメーカーとして確固たる地位を築いてきました。

同社は、世界に先駆けてメカトロニクスを志向した生産システムを導入し、また、1998年には業界に先駆けてオール電動射出成形機を市場投入するなど、数々の革新を実現してきました。現在、芝浦機械はアジア、米州、欧州において事業を展開し、世界6か所の最先端生産拠点と約70拠点のネットワークを有しています。従業員数は全世界で約3,000名です。

詳細は公式ウェブサイトをご覧ください：http://www.shibaura-machine.co.jp

KEBA Industrial Automationについて

KEBAは1968年に設立され、本社をオーストリア・リンツに置き、世界各国に拠点を展開しています。事業領域は「産業オートメーション」「ハンドオーバーオートメーション」「エネルギーオートメーション」の3分野にわたり、従業員数は約2,000名です。製品ポートフォリオには、産業機械やロボット向けの制御・安全技術や駆動技術、ATMや宅配・搬送機器、電気自動車用充電ステーションや暖房制御システムなど、多岐にわたるソリューションが含まれています。

産業オートメーション分野においては、企業理念である「Automation by innovation（イノベーションによる自動化）」のもと、一般産業機械や工作機械をはじめ、イントラロジスティクス、ロボティクス、プラスチック、風力発電、ターボシステム、板金加工などの幅広い産業向けに革新的かつ高品質なオートメーションソリューションを開発・製造しています。ハードウェアからソフトウェア、個別コンポーネントから包括的なシステムソリューションまで、オーストリア発のテクノロジー企業として、あらゆる産業ニーズに対応する強力でモジュール型、かつ安全性の高いソリューションを提供しています。

詳細は公式ウェブサイトをご覧ください：https://www.keba.com/industrial-automation