"フラワーロス"母の日カーネーション2万本救出プロジェクト始まる!SNSで広がる「フラワーロス」共感の輪:フラワーライフ振興協議会にAyaが協力
フラワーロス救出プロジェクト第二弾 #savetheflowers_project 特設サイト【https://japanflower.stores.jp】
■プロジェクト実施の背景と経緯
毎年、5月の第2日曜日の母の日に向けて大量に生産された花が、この日に一極集中して大量に販売・流通され、そして消費されます。家庭における花きの消費額は5月の母の日シーズンが年間で最も大きくなり(農林水産省調査(注1))年間生産本数のおよそ1/4がこの日に照準を合わせて生産され一斉に出荷されています。しかし、たった一日にピークが偏って集中するため、様々な場面で負担やひずみが生じています。
「節分」の恵方巻が、翌日大量に廃棄される「フードロス」(食料廃棄)問題と同じく、「母の日」を一日過ぎた途端に、多くの花は在庫となって価値を失い、相場が下落し、大量に余剰となって廃棄される「フラワーロス」が毎年起きています。
さらに、昨年に引き続いて母の日直前に発令された緊急事態宣言により、大型ショッピングセンターや百貨店等の休業要請、相次ぐイベントの中止やキャンセルのため、母の日の大量の需要に応えるために用意された花たちが母の日直前に行き先を失うという状況が、今年も発生しました。
このことを知った株式会社mavie 代表のAyaさんが【#savetheflowers_project 】と銘打ち、自身のSNSにて呼びかけを行ない5月6日(木)に24時間限定臨時サイトを開設した結果、若い世代のインフルエンサーの方々を中心に共感の輪が拡がり、わずか一日ながら予定数を完売。
アクセス総数20万件合計2万896本を救出することが出来ました。
(第一弾 母の日フラワーロス救出プロジェクト)
加えて今年は、昨年のコロナショックの影響による作付け減、天候の影響により母の日シーズンより早く開花し出荷ピークがずれた事、輸入量減といった背景から、母の日需要に対し供給量が少ない状況であったため、前半は堅調な値動きだったものの、緊急事態宣言の延長のため首都圏での店舗の営業やイベントの実施が難しいことを受けて、母の日直前となる最終競りでは買い控えが起こり、多くの花が市場で滞留しています。
当プロジェクトは、5月7日、第一弾の発送作業のために市場へ出かけたAyaさんが、競りにかけられたものの行き先の決まらないまま大量に留め置かれている花を目にしたことをきっかけとして「母の日フラワーロス救出プロジェクト」(#savetheflowers_project ) の第二弾として急遽企画されました。
首都圏に多くの取引先をもつ花市場に残された行き場のない花たちを救うため、フラワーライフ振興協議会は、Ayaさんと協力して第二弾母の日フラワーロス救出プロジェクトを実施し二万本のフラワーロスの救出を目指します。
■「第二弾母の日フラワーロス救出プロジェクト」概要
・販売開始:2021年5月9日(日)
・特設サイトURL:https://japanflower.stores.jp
・販売価格:3,900円(税込)(送料別)
・販売商品
① カーネーション(赤)30本+〈おまけ10本*〉→合計40本
② バラ(mix)20本+〈おまけ10本*〉→合計30本
③ ガーベラ(mix)40本+〈*おまけ10本*〉→合計50本
※〈おまけ10本*〉:訳あり色お任せカーネーション10本を全てのご注文に同梱致します。少し短い、少し曲がっているなどの理由で「規格外」となる花を特別に買い取りました。品質には問題なく生産者支援となります。
※できる限り多くのフラワーロスを救出し迅速な発送を可能にする為、箱入り簡易包装にてお届けいたします。
※ラッピングは +1,000円にて承ります。
※お日にちのご指定、メッセージ添付など個別の対応はお受け致しかねます。
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■インタビュー
フラワーライフ振興協議会:今回はフラワーロスの救出に名乗りを上げていただきありがとうございます!
Aya:昨年度は、表参道と新宿伊勢丹で開催したMAVIMOONの二度のポップアップに、フラワーライフ振興協議会さんのご協賛をいただきありがとうございます。ロスフラワーを会場の装花と来場者の方々へのノベルティとして活用させていただきました。その時、私が思う以上のポジティブなご共感をたくさん頂戴しました。花の力ってすごいなと感じる経験でした。何か恩返しができたらなと思っていたので嬉しいです。
「フラワーロス」の問題をSNSを使って広く呼びかけたのは今回が初めてでした。
協議会:先日のフラワーロス救出プロジェクト第一弾では一日限定の特設サイトで2万本超が完売しました。とりわけプロジェクト開始1時間で600件の注文は、6秒に1件のペースとなります。これほど多くの反響をいただけた理由は何だと思われますか?
Aya:フォロワーの方々が私の想いに共感してくださって、投稿をたくさんシェアしてくださった事が大きかったと思うので、本当に感謝しています。また、生産者の方、消費者の方、事業者の方、携わってくださる方全てが「Win-Win」になるような活動でしたから、これだけの共感を生む事ができたのかもしれないです。自分の買い物がエシカルな事に繋がれば、嬉しいですよね。
協議会:今回、発送のため出荷梱包の作業をしてみてどうでしたか?
Aya:すごく大変でした!今日私が直接発送作業をしたのは注文の一部350箱分だったのですが、母の日に間に合わせるために、こんなに沢山の人たちがこんなに大変な作業をしているんだ!と知って驚きました。今回は企画とサイト運営、お問い合わせを一人でしていたので徹夜になることもあったのですが、私以上にお花業界の現場の方々は、毎年皆さん忙しく大変な思いをしているんだと思うと頑張れました。
注文と発送が「母の日」に集中するがゆえに、需給バランスが崩れてロスが出たり、人員不足で働く人に負担が掛かったり、輸送を圧迫したりと、課題が多いことも知れました。
協議会:体験して初めて見えて来る事も多いですね。
日本花き振興協議会では、今月いっぱいを「母の月」として、母の日一日のみに限らず、感謝を伝える事を提案したりしています。フラワーライフ振興協議会では、今回のような取り組みや発信を通して、花の極端な消費流通のあり方を見直したり、フラワーロスという社会課題を多くの方に知っていただくことで、廃棄される花のない世界を目指し、その持続可能な解決を願って活動をしています。他にはどんな事を学ばれましたか?
Aya:生産者の方々は需給バランスの乱れに応じた価格の乱高下に振り回されてしまって、安定的な収入の確保が難しく、持続可能な生産と経営が困難となるなど様々な課題を抱えていて、特に昨年のコロナショック以降厳しい窮状に陥っている事を知りました。例えば、市場での価格が下落すると、輸送費や梱包にかかる人件費で採算割れしてしまうため、農家さんは出荷したくてもすることが出来ない。「生産調整」という名前で、自ら大切に育てた花を廃棄せざるを得ないと知ってとてもショックを受けました。
それから、流通量が減ることで出荷のタイミングを逃して咲きすぎてしまったり、茎が曲がっていたり、葉の枚数が規定より多かったり。それらは「規格外」として出荷前に廃棄されてしまうというお話にも驚きました。
協議会:はい。これも「フラワーロス」の一つで、生産本数全体の15%〜20%にも及ぶとされています。
Aya:そんなにあるんですね!!年間の切り花生産額がざっと2,000億円(注1)だとすると、一年に300億円分もの花が規格外として廃棄されているという事になりますね。衝撃的です。。
この企画に多くの方にご参加いただくことで、私が目にした廃棄の運命にあるフラワーロスを救うという事のみならず、たくさんの方が花を買い支えることにより流通量を維持し廃棄されてしまう花を減らしてゆくことにつなげたいと思います。市場価格の下落を防ぐことで、生産者さんの手取りを増やし厳しい状況にある生産者さんのサポートをしたいです。
協議会:はい。国内の花生産者さんは高齢化の一途をたどり年々減少していて、経営が難しく廃業する方も増えています。何年か後には輸入の花ばかりという状況になってしまうかも知れません。
Aya:悲しいです。今回、私の目の前にある行き場を失った花の山を見て、人知れず廃棄されてゆく花の多さと、その現状がほとんど知られていないことにショックを受けました。私の役割として、私なりの言葉で今回学んだこと知った事を発信し、こうしたプロジェクト等の形で行動する姿をお見せしてゆく事で、少しでもお花を救えたら嬉しいですし、若い世代の人たちに、もっと社会活動に興味を持ってもらう、その「きっかけ」になったらと願っています。
協議会:ありがとうございます。お花の購入金額は1997年以降、全体的に減少傾向にあるのですが、年齢別で見ると、実は白倉さんのような若い世代の方ほど購入金額が低いというデータがあります。(注1)これについてどんな事を考えていらっしゃいますか?
Aya:はい。私のフォロワーはティーンから二十代前半の方が多いのでまさにその世代ですね。私が日々暮らしの中でお花を楽しむ姿を発信する事が、お花を手に取る習慣があまりない方々にとって、ライフスタイルを豊かにする素敵な提案となると考えています!花が身近にあるってすごく元気づけられます。例えば男の子の部屋にも花が飾ってあったりしたらときめきますよね。そして、母の日に限らず、大事な人にいつも感謝を言葉にして伝えるとか、花に想いを込めて贈るとか、そういう素敵なことが当たり前の文化になるように伝えてゆきたいと思います。
それから、今回一部「規格外」の花も農家さんより直接買い取り入れる事にしました。ほんの少し茎が曲がっていたり、花が小さかったりするかもしれません。せっかく咲いた花なので、私はそういう存在も知っていただきたいと思ってます。
協議会:どんな花も命ある存在ですものね。一つ一つの命を個性として受け入れて楽しんで愛でてもらいたい。花がそばにあるだけで心がどれ程癒されるか。私たち人間に笑顔や喜びを与えてくれる花たちに対し、勝手に決めた美の基準(規格)を問い直すきっかけにもなったら嬉しいですね。
Aya:はい。美しく咲いたその花を廃棄することなく、最後までその命を全うさせるためにも、適量作って、適量売って、適量買うという無理のないサイクルを、生産者も事業者も消費者もみんなで作っていけたらいいなと思います。
協議会:そうですね。
「私たちが買うもの、つまり私たちの投じた票が、この先の自分たちが進む道を決めていく。」これは世界的な霊長類学者であるジェーン・グドールさんの言葉なのですが(注3)一人一人の消費行動が、エシカルなものとなって選択され「SDGs(持続可能な開発目標)」12「つくる責任 つかう責任」に基づき、「命の経済」(注4)の一部となれるような活動ができたらという事をフラワーライフ振興協議会では考えています。フラワーロスの向こう側にある「ポジティブソサエティ」へ。花を愛でる事を通じて命の循環を感じて頂けたら幸せです。
Ayaさんは社会的な活動への関心はいつ頃からお持ちなのですか?
Aya:高校生の頃から海外派遣事業に携わっていたり、海外でボランティアをさせていただいたり、大学でも国際協力を専攻していました。コロナ禍でも自分ができる社会貢献を模索していたところだったので、私にとっても良い機会になりました。大学ではBOPビジネスという事業を研究していて、新たな市場の開拓と世界にはびこる格差および貧困問題を解決するためのビジネスについて勉強しています。
協議会:高校生の時から関心をお持ちで、現在も会社を運営されながら、勉強されているのですね!
Aya:はい。第一弾の発送では、フラワーライフ振興協議会さんにご提案いただき、母の日のギフトラッピングの包装紙として、伊藤忠商事さんの環境負荷の少ない日本初の新素材PAPTIC(パプティック)を採用させていただきました。海外では既に有名ブランドや百貨店のショッパーとして採用されているのを知っていたので、包装紙としても利用できるのではないかと思い、先着300名様分の花束をこれに包んでお送りしました。企業のSDGsへの取り組みに注目しているのでこうした素材がもっと広まるといいなと思います。
協議会:他にはどんな取り組みをしましたか?
Aya:1年前のコロナ禍に、自社アパレルブランドのルームウェアで「stayhome」を呼びかけた事がありその売り上げを全額、医療従事者への方へ寄付させていただく取り組みを行いました。私は医療関係者でもなく、直接的にコロナ感染の拡大防止に携わる事ができません。不甲斐ない思いをしていたので、医療従事者へ感謝の意味も込めて寄付させていただきました。
協議会:そうでしたか。間接的にでも医療従事者への方々へ貢献したいという意思が素敵ですね。
協議会:今回の企画ではどのような形での発送になりますか?
Aya:第二弾では、目の前にあるフラワーロスを出来るだけ多くかつ迅速に救出するため、出荷の手間を減らす工夫としてラッピング無しの箱入り簡易包装でお送りする事にしました。「規格外」のフラワーロスも買い取って増量し本数を多めに、かなりお値打ちにご用意しました。多くの方にフラワーロスの問題を知っていただきオーダーいただけたら嬉しいです。
協議会:ありがとうございました。
(出典)
注1:農林水産省「花きの現状について」https://www.maff.go.jp/j/seisan/kaki/flower/
注2:日本花き振興協議会 https://nippon-fc.jp/hahanotsuki/
注3:書籍『ジェーン・グドールの健やかな食卓』ジェーン・グドール(日経BP社)
注4:書籍『命の経済~パンデミック後、新しい世界が始まる』ジャック・アタリ(プレジデント社)
■フラワーライフ振興協議会
「フラワーライフ振興協議会」は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴い社会課題となった大量の花の廃棄問題(フラワーロス)の解決や花きの国内消費の回復を図ることを目的に、広域推進協議会として全国の 花市場・生花関連業者 8 社で構成され 2020年9月に設立されました。農林水産省「公共施設等における花きの活用拡大 支援事業」の事業者として採択を受け活動を展開しています。花のある新たな生活スタイルの定着に伴う国内需要の喚起、持続可能な生産者支援、花による賑わいの回復、地域・産地と連携した花による地域振興、地域活性をムーブメントとして起こす主体として、花文化を広く発信してゆくことで、花の魅力を伝え花を通じた新たな生活様式(フラワーライフ)を創出することを目指しています。
HP:https://flower-life.org
Twitter:https://twitter.com/flower_life_org
Instagram:https://www.instagram.com/flower_life_org/
■Ayaプロフィール
Aya(1997年3月8日 - )は青山学院大学在学中に2万人が参加していたとされるオーディションのグランプリを獲得し、可愛すぎるスタバ店員として話題になり、芸能事務所プラチナムプロダクションへ所属。女優、モデルとして芸能界を引退後、「株式会社mavie」を設立し、学生起業家として活動している。自身の展開するブランド「MAVIMOON」ではデザインやディレクションを担当している。
Aya Instagram:
https://instagram.com/shirakur_a
MAVIMOON nstagram:
https://instagram.com/mavimoon_official
【本プレスリリースに関するお問い合わせ先】
■フラワーライフ振興協議会
事務局長 谷川廣城
Tel:080-7898-1234
e-mail: info@flower-life.org
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