総合大学でおこなう「アカデミックビブリオバトル」!
~異分野への誘い 神戸女子大学「図書館総合演習」~
本の紹介とディスカッションを通じて「どの本を一番読みたくなったか?」を競う「ビブリオバトル」(知的書評合戦)は、今や全国各地で開催されるようになり、図書館用語辞典などで定義されるまでに至っています。
神戸女子大学ではこの「ビブリオバトル」を、2022年から司書課程科目「図書館総合演習」において実施しています。
それぞれの学部学科で学問を修める受講生が、各自の分野に関係する書籍を平明で面白く5分で紹介したあと、オーディエンスとの間での質問回答というトークタイムに臨みます。受講生全員が実践したあとで、一番読みたくなった、つまり他者の研究分野に興味関心を抱いた本に投票しチャンプ本を決めます。
一般的におこなわれている「発表者が読んで面白いと思った本を紹介する」ビブリオバトルを、大学の授業用としてカスタマイズした、言わば「アカデミックビブリオバトル」です。
この取り組みは総合大学という学術機関ならではの特色が生かされており、読書活動の推進を超えて、学術へのリスペクト、異分野への関心などを促すことにつながっています。
▼本取り組みのポイント
司書課程科目「図書館総合演習」において実施。
各自の研究分野に関係する書籍を平明で面白く5分で紹介。
読書活動の推進を超えて、学術へのリスペクト、異分野への関心などを促すことにつながっている。
▼次回予定
7月12日(水)3限 13:25~15:10
◎紹介予定書籍
・森鴎外 『高瀬舟』
・高橋典幸,五味文彦編 『中世史講義 ─院政期から戦国時代まで』 筑摩書房
・パメラ・ホーン著、子安雅博訳 『ヴィクトリアン・サーヴァント : 階下の世界』 英宝社
・久米博 『キリスト教 : その思想と歴史 (ワードマップ)』 新曜社
ほか
◎場所
神戸女子大学 須磨キャンパス https://www.yg.kobe-wu.ac.jp/wu/
<ビブリオバトルとは>
参加者同士で自分の気に入った本を持ち寄り,その本の魅力を紹介し合う書評ゲーム。発表参加者が一人5分間で1冊の本を紹介し,それを聞いた参加者(聴衆)とディスカッションを行う。
全ての発表が終わった後、どの本が読みたくなったかを基準に、参加者全員で投票を行って勝者を決める。最多票を得た本を「チャンプ本」と呼ぶ。
2007(平成19)年に当時京都大学の研究員であった谷口忠大(1978- )らによって考案され,その後全国に広まった。(図書館情報学用語辞典 第5版 より)
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