自販機にうなぎ!? うなぎ風かまぼこ 金沢で無人販売開始 元祖カニカマメーカーが設置 スギヨ
実験的なメニュー提案 第1弾は「うな蒲ちゃんわっぱ飯」
4月25日の「春の土用の丑の日」を前に、カニカマの生みの親である株式会社スギヨ(石川県七尾市)は、うなぎ風かまぼこ「うな蒲ちゃん」の自動販売機を設置しました。
- 自販機設置の経緯
1972年に世界で初めてカニカマを開発した石川県の水産加工会社「スギヨ」。すり身からカニの代替品を作り上げた技術を発展させ、2015年に発売した「うな蒲ちゃん」はその見た目、食感、味で食べた人を驚かせた。しかし、知名度は「うなぎ上り」とはいかず、一部の人にしか知られないまま8年が過ぎた。「完成度の高さは食べてもらえたらわかるのに…」。これまでスーパーでパックのまま売られていたうな蒲ちゃんを、どんな食べ方で紹介したら受け入れられるのか、実験の場に選んだのが自販機だった。
自販機での販売はスーパーなどでの販売に比べ、商品の入れ替えが容易なことから、今後試験的な商品を導入しながら「うな蒲ちゃん」の需要を掘り起こす実験の場としていく。
現在は「うな蒲ちゃんわっぱ飯」など6種類を販売。より多くの人の目にとまるよう金沢の中心部、兼六園からほど近い尾張町に設置した。
- うな蒲ちゃんとは
2013年に試験販売。その後さらに改良を重ね2015年に本格発売。スーパーでは鮮魚コーナーで本物のうなぎの隣に並べられるなど、本物志向の商品として登場した。現在では鮮魚売り場に加え、練り物売り場にも置かれている。
◆特長
こんにゃくゼリーを使い、うなぎのトロッとした食感を再現。小骨のような食感も企業秘密の技で生み出した。タレや焼く温度、時間にこだわり、蒲焼きの独特の風味を作っている。
◆開発背景
うなぎは1950年代後半以降減少を続け、2014年にはニホンウナギが国際自然保護連合(IUCN)の定める「絶滅危惧種IB類(レッドリスト)」に掲載された。日本での年間消費量は約5万トンとされ、世界でもトップクラス。水産資源を守りながら、うなぎを食べる文化を途絶えさせないため、すり身からうなぎ風かまぼこ「うな蒲ちゃん」を開発した。
- 自販機詳細
<商品>
うな蒲ちゃんわっぱ飯(600円)
香り箱の炊き込みご飯(600円)
大人のカニカマ(カニスギ~ヨ!付)(600円)
※カニスギ~ヨ!:カニの脚をイメージした専用ピック
ほか
販売形態:冷凍
食べ方:電子レンジで温める
本体の色:うなぎをイメージし、金沢の街並みにも溶け込むような茶色を採用
住所:〒920-0902 石川県金沢市尾張町1丁目6-20
設置:2023年3月27日
設置数:1台
- 反響と今後の展開
告知前にも関わらず当初の予想を上回る販売数量となり、SNSでも「うな蒲ちゃん自販機発見」など投稿があった。売れ行きがよい商品は今後、成功事例として全国のお弁当業界等に提案していく。
- 株式会社スギヨ
- お問合せ
TEL:0767-53-8404
E-mail:kouhou@sugiyo.co.jp
- 企業情報
〒926-0835 石川県七尾市西三階町10号4-1
TEL:0767-53-0180(代表)
https://www.sugiyo.co.jp/
【事業内容】水産練製品・加工品製造販売、冷凍魚塩干魚等の販売、惣菜類の製造販売、菓子製造販売、
水産練製品・加工品及び水産物の輸出入、食品の冷凍冷蔵業
【従業員】750名
【営業拠点】東京、名古屋、大阪、北陸、札幌、仙台、長野、広島、福岡
【工場】商業団地・北陸(石川)、関東(茨城)、北海道、下関流通加工センター
【グループ会社】SUGIYO U.S.A.,INC. 株式会社高浜、株式会社能登半島、マルタスギヨ株式会社
美野里デリカ株式会社、株式会社山崎水産
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