「物流の2024年問題」を解決する北海道内の共同輸送デジタルマッチング事業を受託
2月17日「北海道物流WEEK2025」で成果報告
株式会社traevo(東京都港区、代表取締役社長 鈴木 久夫、以下「 traevo(トラエボ)」)は、北海道道内のサプライチェーンにおける物流課題解決に向けた取り組みとして、「共同輸送データベース普及によるサプライチェーンにおけるエネルギー効率の向上実証事業」(※1)を受託しました。この成果について、代表の鈴木が「北海道物流WEEK2025」(主催:農林水産省北海道農政事務所、経済産業省北海道経済産業局、国⼟交通省北海道開発局・北海道運輸局、北海道)の「北海道地域物流シンポジウム~持続的な物流構想『フィジカルインターネット』に向けて~」で発表することをお知らせします。発表は2月17日(月)、北海道物流WEEK2025の開催期間は2025年2月17日(月)から2月21日(金)です。
なお、2月21日(金)に開催される物流・DX展⽰会(北海道経済センター8階 Bホール )では実証事業に使用した「デジタルマッチングシステム」とそのベースとなる「traevo Platform」の展示を行います。
本実証事業は、北海道経済産業局が音頭を取り、多業種が協力してこそ実現できる「地域フィジカルインターネット」の構築を目指しています。道内の物流課題として特に注目されているのは、往路は貨物を満載して運んでいるが、帰路は空荷が多い「片荷輸送」で、これにより積載効率を向上させることが難しい状態となっています。しかし、北海道においては、札幌への一極集中により、札幌と他地域間の輸送の割合が高く、同業種間(小売業、農業、製造業など)のみの連携では帰り荷がないため、やむを得ず片荷運行でも運ばざるを得ないという現実があります。本実証事業では、この課題を解決するため、「長距離便の帰り荷マッチング」が輸送効率向上とドライバー不足解消の最も効率的な対策であると仮定し、「業態を超えた」異業種間での共同輸送の仕組み構築の有効性を実証しています(※2)。
実証には、道内で消費財サプライチェーンを展開する企業として、イオン北海道、トライアルホールディングス、北雄ラッキー、明治ロジテック、西友、ムロオ、ホクレン、全日本食品等が参加しています。各企業が物流データを提供することで、北海道道内の物流データが集積・分析されデジタルマッチングにより従来付き合いがなかった相手(企業)でも効率的な共同輸送先を選定できるようになります。
■実証事業概要
・参加企業から提供された物流データを車両動態管理プラットフォーム「traevo Platform」に、輸送基本情報(発着市区町村、車種、車格毎の月間輸送台数、オプション条件等)としてExcel形式でアップロードすることにより、自社の輸送経路がデータベースに保存されると同時に共同輸送をする他の事業者からも閲覧可能となります。
・登録データは匿名化され、事業者間のマッチング協議が始まるまでお互いの情報は公開されないため、匿名性が担保された中でユーザーは自社の希望ルートにマッチした往路(混載)、復路(帰り便)の共同輸送のパートナーを自由に検索することができます。
なお、本実証事業は 1月末までとなりますが、参加企業を引き続き募集しています。
詳細はこちらをご覧ください。
traevoは、本実証事業を通じて皆様から寄せられたご意見を反映し機能を拡充した上で、2025年夏までに本システムを一般に向けて公開する準備を進めてまいります。
本プレスリリースに伴い、一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会のエンドースメントをご紹介します。
「本年4月に施行予定の物流の2024年問題解決に向けた新物流2法では、荷主、運送事業者等に配送の共同化、帰り荷(復荷)の確保等による積載効率の向上が求められます。この共同配送デジタルマッチング事業は、その実践に向けた先進的かつ具体的な取り組みとして、物流効率化、輸送力強化に大きく貢献することを期待しています」
一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会 代表理事 小島 薫氏
■イベント概要
イベント名:北海道物流WEEK2025 北海道地域物流シンポジウム~持続的な物流構想「フィジカルインターネット」に向けて~
日 時:2025年2月17日(月)14:00~16:30(13:30受付開始)
場 所:アスティ45 4階ホール(札幌市中央区北4条西5丁目)
配信方法:YouTube Live(予定)
対 象:製造・卸売・小売業等すべての荷主事業者、運送・倉庫業等の物流事業者 等
定 員:[会場]150名、[オンライン]定員なし(参加無料、先着順)
主 催:経済産業省北海道経済産業局
次 第(予定):
・新しい物流の仕組み「フィジカルインターネット」/経済産業省
・政策(令和6年度補正予算及び改正物流効率化法等)に関するご紹介/経済産業省
・北海道、そして各地の産業と生活の存続に向けて/北海商科大学 商学部商学科 教授 相浦 宣徳 氏
・北海道における物流実態及び課題について/株式会社北海道二十一世紀総合研究所
・道内の共同輸配送事例等について/株式会社マルコシ・シーガル
・共同輸配送デジタルマッチングの有効性/一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会(TDBC)
・名刺・情報交換等
詳細・お申し込み:https://www.hkd.meti.go.jp/hoksc/20250124/index.htm
■デジタルマッチングシステムとそのベースとなる「traevo Platform」の展示会場概要
イベント名:物流・DX展示会
日時:2025年2月21日(金) 10:00-16:00
場所:北海道経済センター8階Bホール(展示会)(札幌市中央区北1条西2丁目)
主催:札幌商工会議所 運輸・自動車部会、北海道物流人倶楽部
詳細・お申込み:https://www.sapporo-cci.or.jp/web/events/details/221dx_2.html
(※1)令和6年度経済産業省補助事業(国土交通省連携事業)、新技術活用サプライチェーン全体輸送効率化・非化石エネルギー転換推進事業
(※2)2024年2月20日北海道 地域フィジカルインターネット懇談会 講演資料「道内事業者の物流実態及び共同化の可能性分析」 https://www.hkd.meti.go.jp/hoksc/20240123/data01.pdf
■業界横断型車両動態管理プラットフォーム「traevo Platform」について
車両動態管理プラットフォーム「traevo Platform」は、トラックに搭載しているデジタルタコグラフや動態管理サービスなどから、車両の動態(車両の位置や荷役、荷待ちなどの作業ステータス)情報を車載機器メーカー、サービスを問わず一元的に集約・管理することにより、荷主・運送事業者・着荷主などステークホルダー内で情報を共有する仕組みです。
本プラットフォームは、日々発生している会社間の電話による問合せ、連絡等の物流現場のアナログ作業をデジタル化することに寄与するだけでなく、今年から施行される改正物流2法により製造業、小売・流通業などの荷主、着荷主に短縮が義務付けられるサプライチェーンにおける荷役、荷待ち時間等の把握を可能とすることで、改正物流2法対応を強力にサポートします。
■株式会社traevoについて
設立:2022年1月7日
所在地:東京都港区六本木三丁目2番1号
代表者:代表取締役社長 鈴木 久夫
事業内容:動態管理プラットフォームサービスの開発・運営
株主:ウイングアーク1st株式会社、鈴与株式会社、トランコム株式会社、株式会社トランストロン、矢崎エナジーシステム株式会社、株式会社首都圏ホールディングス、三興物流株式会社、茨城乳配株式会社、株式会社グローバルワイズ、株式会社データ・テック、物流企画サポート株式会社、一般社団法人運輸デジタルビジネス協議会
お問い合わせ先:https://traevo.jp/contact/
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