EQUES、京都大学と医療領域で因果推論およびLLMに関して共同研究を開始
ヘルスケア領域にインパクトをもたらす因果推論とLLMの融合を模索
東大松尾研発AIスタートアップ・株式会社EQUES(本社:東京都文京区、代表取締役:岸尚希、以下「EQUES」)は、京都大学大学院医学研究科ビッグデータ医科学分野(奥野研究室)(所在地:京都府京都市、総長:湊 長博)と共同研究契約を締結し、因果推論とLLMを融合する研究を推進します。

■ 京都大学大学院医学研究科 ビッグデータ医科学分野(奥野研究室)について
近年、実験科学、理論科学とならぶ新たな潮流として、第三の科学である「シミュレーション科学」と第四の科学である「データ科学(data centric science)」が、世界的な注目をあびています。当研究室では、京都大学医学部附属病院の実臨床データを用いた医療ビッグデータ解析・医療シミュレーションや、スーパーコンピュータ「京」を用いた創薬シミュレーション・ビッグデータ創薬の新たな方法論開発に取り組み、医療応用と創薬応用を目的としたシミュレーション科学とデータ科学の開拓を目指しています。
研究室HP:https://clinfo.med.kyoto-u.ac.jp
■ EQUESの役割
EQUESは経済産業省GENIAC事業への参画をはじめとし、ドメイン特化LLM開発にまつわるノウハウの蓄積をしてきました。今回、創薬と医療分野におけるデータサイエンス研究で著名な奥野研究室と伴走で、双方の有する知見・技術や取り組んできた領域の融合に向けて共同研究を開始する運びとなりました。特に、既存の統計的因果推論技術を代替するような革新的な技術開発を目指して研究に取り組んでまいります。
■ 京都大学大学院医学研究科 ビッグデータ医科学分野 奥野恭史 教授 よりコメント
「ヘルスケア領域のビッグデータ解析では、データ間の因果構造の理解と探索が極めて重要です。近年注目される大規模言語モデル(LLM)は、言語空間の深い構造を事前学習によって獲得しており、従来手法を補うポテンシャルを秘めています。現在、EQUES社との共同研究を通じて、新たな解析手法の創出に取り組んでいます。」
■ 京都大学大学院医学研究科 ビッグデータ医科学分野 内野 詠一郎 特定准教授 よりコメント
「AIによる個別化予防・医療には質の高い因果モデルが不可欠です。本共同研究では、これまで知識された膨大の量の知識とデータ駆動型の因果探索をどう組み合わせるかという重要な課題に、双方の強みを活かし挑戦したいと考えています。」
■ 株式会社EQUES 取締役 CTO 助田一晟 よりコメント
「今回医療ビッグデータ分野で著名な奥野教授の研究室と共同研究という有難い機会を頂戴しました。 ドメインの課題に根差しながらEQUESが培ってきたLLMの知見を活用することを意識し、当該業界における大きなインパクトを目指し本研究に挑戦します。」
■ 株式会社EQUESについて
株式会社EQUESは、東大松尾研発のAIスタートアップです。『最先端の機械学習技術をあやつり社会の発展を加速する』という理念の下、GenerativeAIや数理最適化に焦点を当て研究開発を行なっています。現役東京大学院生の創業者らを中心としてメンバーそれぞれの専門性を結集し、企業の課題に向き合いながらAI・機械学習分野を中心とした最先端技術を社会に実装してまいります。
社名:株式会社EQUES(エクエス)
代表取締役:岸尚希
設立:2022年2月
本社所在地:東京都文京区本郷3-30-10
事業内容:AIソリューション開発
事業URL:https://www.eques.co.jp
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