京都和束町の空域を活用した実証実験
― 災害時の空域活用と地域活性化の可能性を探る 観光防災力向上事業―

2025年12月19日(金)、京都府和束町において、「和束町の空域を活用した実証実験」を実施しました。本実証は、地域の防災力向上、空域利活用の可能性検証、ならびにヘリコプターを活用した観光受け入れ体制の検証を目的としています。
実証実験の目的
実証実験:ヘリコプター搭乗体験
京都和束町の場外離発着場で、ヘリコプターの活用方法、場外離発着場の運用方法、
ヘリコプターを使った観光客の受けいれ、送迎手順等の検証を和束町役場、地域住民、産業・観光事業者と行う。
実施概要
実施日:2025年12月19日(金)9:00〜12:00
場所:京都和束場外離発着場
使用機体:R44(4名乗り、パイロット1名含む)


■ 来賓あいさつ
京都府商工労働観光部の野口様からは、「本日の実験が和束町、ひいては京都府全体のより良い未来につながることを期待しています。 和束町は豊かな自然と文化を有する地域であり、観光面でも防災面でも大きな可能性を秘めています。 今回の実証実験を通じて、空域の新たな活用方法が見いだされ、地域の皆さまとともに持続可能な発展につながる取り組みが進むことを願っています」 とのご挨拶をいただきました。
■ 搭乗体験(実証内容)
実証実験には、和束町役場職員および関係者を中心とした住民有志が参加しました。
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実際の搭乗を通じて、送迎手順・場外離発着場の運用方法・観光受け入れの流れを検証
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機内からの撮影も可能とし、利用者視点での体験価値も確認


■ 意見交換会
会議室にて意見交換会を開催しました。
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ヘリを観光資源(富裕層向け)として活用する可能性
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災害対応としてのヘリコプター活用
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着陸場所(ヘリポート)の要件・運用面
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運航条件・制約
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住民対応・運営体制
その後、参加者との質疑応答が行われました。
意見交換会では、参加者から
「災害時の孤立地域への支援手段として期待できる」
「茶畑の景観は観光資源として魅力がある」
といった前向きな意見が寄せられました。
一方で、 「着陸時の安全性や事前周知の仕組みを整えてほしい」 といった具体的な提案もあり、今後の運用に向けた重要な示唆となりました。
最後に、和束町まちづくり応援課の草水様より、 「和束町と町民の皆様と力を合わせて未来を考えてまいりましょう」 とのメッセージをいただき、閉会となりました。
実施結果と今後の展望
本実証実験では、地域住民が実際にヘリコプターに搭乗することで、災害時の空輸手段に対する理解と安心感が深まりました。特に、参加者21名の多数が初めてヘリコプターに乗る経験となり、搭乗方法や移動の流れを体感することで、災害時にスムーズな手続きが可能となることを実感いただけました。
今回の訓練が、「みんなで使える空」をどう活用していくかを考えるきっかけとなり、地域の防災力向上と空域活用の可能性を広げる一歩となれば幸いです。
今後は、災害対応に加え、観光・地域イベントなど平時における空域活用の可能性についても、地域と連携しながら調査・検討を進めてまいります。
「一般財団法人国際災害対策支援機構」について
◆一般財団法人国際災害対策支援機構
公式Webサイト https://www.unglobal.org/
実施事業の詳細 https://www.fidc.pro/
災害対策立案から組織運営に係る知識の啓蒙や普及を行い、災害対策に関わる知恵の共有を図っています。
【 取材・お問合せ先】
一般財団法人国際災害対策支援機構 事務局
MAIL:document@unglobal.org
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