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一般社団法人 Robo Co-op
会社概要

Robo Co-opが学校法人立命館が出資するインパクトファンドから、非営利組織として初となる1億円を調達

~売上連動型ファイナンスによる資金調達、日本では珍しい事例として注目~

一般社団法人 Robo Co-op

2024年5月、立命館大学訪問時の写真。(左から)Robo Co-op代表・金、ミャンマー・アフガニスタン・コンゴのメンバー、立命館大学の徳田氏。

RPA(Robotic Process Automation)等のデジタルトレーニングによって、難民のスキル習得機会の拡大に取り組んでいる一般社団法人Robo Co-op(代表理事:金 辰泰 以下、Robo Co-op)は、総額一億円の匿名組合Robo Co-op Empowerment Fund for Digital Inclusion (以下、Empowerment Fund)を組成し、立命館ソーシャルインパクトファンド投資事業有限責任組合(プラスソーシャルインベストメント株式会社、本社:京都府京都市、代表取締役社長:野池雅人 以下、RSIF)より出資を受けました。今回の調達は、社会起業家の持続可能な資金調達方法として、匿名組合型出資を取り入れており、この試みはRobo Co-op、RSIFの双方にとって初めての実績となります。社会的インパクトを持つ企業への新しい支援の形として、この匿名組合型出資による調達が今後広がり、社会起業家が描く未来をより実現しやすい社会が広がっていくことに、Robo Co-opもRSIFも期待を寄せています。  

◆RSIFについて  

RSIFは、立命館大学が立ち上げた、社会的価値と経済的価値の両方を追求する投資ファンドです。立命館起業・事業化推進室では、立命館学園の起業・事業化をワンストップでデザイン・推進するプラットフォームとして、RIMIX(Ritsumeikan Impact-Makers Inter X (Cross) Platform)を展開しています。2020年度に、新たな事業を通じた社会課題解決の挑戦を支援することを目的に、RSIFは設立されました。  

◆匿名組合ファンド(Empowerment Fund)の特徴  

一般社団法人は株式や債券の発行ができません。そこで、商法に規定されている匿名組合を用いたEmpowerment Fundを組成しました。Empowerment FundはRobo Co-opの売上金額に連動して分配金が支払われるため、資金調達の際の事業リスクが出資者であるRSIFに分散されます。 

Empowerment Fundは8年間のファンドですが、期中に分配は行われず最終年度に一括償還されます。そのためRobo Co-opにとっては、市場の変動や事業の成長段階に応じて、柔軟に運営戦略を調整できる余地が生まれます。  

また、Empowerment Fundは、資本性ローンの要件を満たしており、匿名組合は負債勘定に計上されますが、金融機関の融資審査においては、みなし自己資本と評価されます。このように資本性資金が供給されることで財務体質が強化され、今後の資金調達が円滑化する効果があります。  

さらに、分配金額に上限を設定しており、事業成長が計画より加速し、Robo Co-opとRSIFの双方が合意した累計の売上金額に達した場合に、8年を待たずに早期の償還が行われます。 このようにすることで、Robo Co-opはチャレンジしやすい環境で事業を行っていくことが可能です。一方、日本では社会起業家・インパクト投資ともにアクターが少なく市場も未成熟である為まだまだ事例が少ないのが現状です。 

今回の事例を機に、社会起業家が新たな選択肢としてEmpowerment Fundを知るきっかけとなれば幸いです。 

◆広がるRobo Co-opの輪:この春ミャンマー難民が日本で高度人材の在留資格を取得し、新生活をスタート 

今回の出資と合わせてRobo Co-opでも嬉しいニュースがありました。Robo Co-opで1年間トレーニングを受けたミャンマーの国内避難民の背景をもつメンバーが、この四月に日本に来日し、高度人材の在留資格(技術・人文知識・国際業務)を取得して仕事を開始しました。現在ミャンマーではクーデターによる戦闘が激化しており、多くの人々が国外脱出を試みざるを得ない状況となっています。このような厳しい国際情勢の中、Robo Co-opの教育プログラムを受けたメンバーが高度人材としての来日できたことは、難民に新たな希望と機会を提供した事例となります。 

【 マオマオさんコメント】 

Robo Co-opとの出会い以前、私はフリーランスの翻訳者として活動していました。しかし、その職業だけでは将来の安定性が保証されず、仕事も不安定でした。そんな時、友人からRobo Co-opを紹介され、ITについて学び、経験を積むことでスキルを向上させ、Robo Co-opに紹介された新たな仕事に就くことができました。 

日本に移住する前、私はミャンマーでRobo Co-opに紹介されたIT系の仕事を1年以上しました。その結果、自分だけでなく家族も支えることができ、さらには結婚することも可能になりました。 

ミャンマーの状況が次第に悪化してきたため、技人国ビザを取得し、日本にあるRobo Co-opで正社員として働くようになりました。ビザ申請や日本での生活に必要な様々なことで、Robo Co-opがサポートしてくれました。日本で働くことは私の夢の一つであり、その夢が叶ったことは大変喜ばしいことです。 

今後は、私と同じような難民の方々を支援するために、Robo Co-opと共に更なる努力を重ねていきたいと考えています。 

◆今回の調達の使途 

  • 新たなプロフェッショナル人材の活用 

  • メンバーの労働環境の整備(PC購入・Wi-Fi整備) 

  • 国内外の新たな拠点オフィス立ち上げ 

他、引き続き難民やシングルマザーの方々へのデジタルトレーニングによって教えあい、学びあい、稼ぎあいの輪を広げていくために有機的に活用いたします。 

◆今回の取り組みにあたって 

【プラスソーシャルインベストメント株式会社 代表取締役 野池雅人氏 コメント】 


本ファンドは学校法人立命館の学園ビジョン2030「挑戦をもっと自由に」の具現化の一つとして、新たな事業を通じた社会課題解決の挑戦を支援することを目的に、2020年度設立されました。 

本学卒業生である金さんが代表のRobo Co-op は、ワーカー同士が支え合うTech Co-opを目指すという高い理念をもち、難民の方々がDX推進人材として学び合い、稼ぎ合うことを可能にする仕組みを提供しております。まさに本ファンドの設置趣旨に合致したものであり、今回このような形で資金提供・事業連携ができますことを大変光栄なことと思っています。今後も学園が持つ資源を最大限に活用しながら、Robo Co-opが掲げるミッション達成に向け、共に力を尽くしたいと考えております。 

【一般社団法人Robo Co-op代表理事 金辰泰 コメント】 

難民やシングルマザーの背景を持つ人々が主体となり社会的事業を共におこなうRobo Co-opに、母校でもある立命館大学のインパクトファンドが多様な可能性を見出し投資くださったことを非常に意義深く感じています。今回の調達は、社会で機会を得ることができず埋もれてしまっている多くの方々に、「誰もがセカンドチャンスを得ることができる」ということを証明する希望の光です。おかげで、ミャンマーにいたメンバーが無事、日本へ移ることができました。ミャンマーでは今年2月から徴兵制が施行され、多くの若者が国外避難を試みては、自死を含む極端な選択を強いられている現実があります。文字通り、かけがえのないメンバーの命を繋ぐことができたのです。他の難民やシングルマザーの背景をもつメンバーも、今回の出資によって晴れて正規雇用できるようになります。多様な社会価値の創出に向けた深い理解に基づき、画期的なソーシャルファイナンスの仕組みで調達させていただけました。 

中長期的な事業基盤に向けた人的資本への投資が可能となり、多くのメンバーが更なる多様な人材のトレーニングや就労機会を繋げていきます。誰もが「Giver」となれる優しい日本を広げ、世界中の人々の命に光をもたらせるよう、引き続き尽力していきます。 

◆Robo Co-opとは 
 

Robo Co-opは、世界中の難民や日本のシングルマザーと共に「コープ」による社会的連帯の中でデジタルのリスキルとIT案件の就労、そして当事者による民主的な経営を行う共同体です。5人1組のチームを作り、グループ学習でモチベーションを高め合い、現場で求められるチームワークを磨きながら就労機会に繋げています。   

  

Robo Co-opのミッションは、DE&Iに向けて女性や外国人、特に深刻性を抱えるシングルマザーと難民へデジタルスキルを提供し、育児と両立しやすい柔軟な働き方をベースとした雇用機会を拡大することです。 

Robo Co-opのホームページ: https://roboco-op.org/jp 

◆Robo Co-opでは、あらゆる形でのご支援を募集します 

シングルマザー、難民をはじめとする多様な人材の業務委託によるプロジェクト推進や事業成長を通じた社会貢献に協力いただける企業を広く募集します。本取り組みにご関心のある方は、Robo Co-opまでお問い合わせください。 

  1. Robo Co-opへのアウトソース: RPA開発をRobo Co-opにアウトソースすることで、難民の背景を持つメンバーの就労機会に貢献できます。 

  2. Robo Co-opのメンバーによるリスキル: すでに難民の背景を持つ人々を雇用している場合、Robo Co-opのメンバーにリスキルの研修を依頼できます。 

  3. 私たちのストーリーの発信: Robo Co-opのメンバーは、難民による「デジタル・インクルージョン」を自分たちの手で広げようと努力しています。彼らのストーリーや取り組みを広めてくださるメディア・報道関係者の皆様のお力添えにも感謝します。 

■ RSIF概要(https://r-rimix.com/

名称:立命館ソーシャルインパクトファンド投資事業有限責任組合 
概要:立命館学園の学生、卒業生等が経営責任を負う企業等に投融資を行うことで、財務的なリターンと社会的なリターン(社会的インパクト)を追求する 

対象:非営利法人も含めた法人全般 

運営会社名:プラスソーシャルインベストメント株式会社 

所在地:京都市上京区河原町通丸太町上る出水町284番地 

代表者:代表取締役社長 野池雅人 

設立:2016年4月 

[本プレスリリースに関するお問い合わせ先] 

一般社団法人 Robo Co-op 担当 広報 info@roboco-op.org 

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種類
経営情報
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会社概要

一般社団法人 Robo Co-op

5フォロワー

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URL
https://roboco-op.org/
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
島根県浜田市
電話番号
-
代表者名
金辰泰
上場
未上場
資本金
-
設立
2021年09月
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