BULLのスペースデブリ低減に向けた実証用装置、Space BDが提供するH3ロケット相乗り打上げサービスを通じた初の軌道上実証の実施が決定
2025年度に打上げを予定
"地球内外の惑星間の行き来を「当たり前」に" することをビジョンに掲げ、天体への(再)突入技術を活かした宇宙利用サービスの提供を目指す株式会社BULL(本社:栃木県宇都宮市、代表取締役社長/CEO:宇藤恭士、以下「BULL」)は、「スペースデブリ低減に必要な技術開発」を通じて社会課題の解決を目指す「スペースデブリ拡散防止装置」(以下「PMD装置」※)について、Space BD株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:永崎将利、以下「Space BD」)が提供する「ロケット相乗り超小型衛星打上げ機会の提供事業」を利用した、H3ロケット30形態試験機での打上げによる軌道上実証が決定したことをお知らせいたします。
BULLは本実証を通じ、文部科学省の中小企業イノベーション創出事業(SBIRフェーズ3)のもとで研究開発を進める「PMD装置」の社会実装をより加速させます。
※PMD装置:予め宇宙機に搭載をすることで、ミッション終了後の宇宙機の軌道離脱を早め軌道滞在時間を短縮させる装置
BULLの装置について
BULLは現在、2023年9月に文部科学省の令和4年度補正予算「中小企業イノベーション創出推進事業(文部科学省分)」の採択を受けて、スペースデブリ低減に必要な技術の開発を行っています。H3ロケット打上げにより軌道上実証される予定の今回のPMD装置は、膜面の進展構造を有し、大気抵抗を増大させることで迅速な軌道降下の実現を目指すものです。本実証により、軌道降下性能に必要な要素技術の検証を着実に進めることを目的としています。
Space BDによるH3ロケットでの打上げ機会の提供事業について
Space BDは、JAXAにより「H-IIA及びH3ロケット相乗りによる超小型衛星打上げ機会の提供事業」の民間事業者として選定されています。今回、Space BDの同事業に基づき、JAXAより調達したH3ロケット打上げ枠を利用して、民間サービスとしての初めて打上げ機会の提供事業が実施されます。今回の打上げ機会は、H3ロケットを利用して民間事業者によって行われる初の事業であり、BULLはその最初の顧客となります。
BULLは、Space BDの協力のもと、実証用装置のミッションサクセスに向けた工夫を重ねております。文部科学省の推進事業に採択され、また注目領域であるスペースデブリ低減に向けた注目技術であるスペースデブリ低減に向けた技術開発を無事に成し遂げるのみならず、Space BDによる民間相乗り事業が成功を収めるよう、ともに走り抜けてまいります。
|Space BD株式会社について
Space BDは、日本の宇宙ビジネスを、世界を代表する産業に発展させることを目指す「宇宙商社®」です。2017年の創業以来、宇宙への豊富な輸送手段の提供とともに国際宇宙ステーション(ISS)を初めとする宇宙空間の利活用において、ビジネスプランの検討からエンジニアリング部門による技術的な運用支援までをワンストップで提供しています。技術力に立脚した営業力・事業開発力を礎に、多様なキャリアバックグラウンドを持ったメンバーが、宇宙を活用した官民の事業化支援・事業変革、教育分野などに事業を展開しています。2024年8月現在、衛星取扱い件数約80件を含め、約450件以上の宇宙空間への輸送実績を重ねています。
社名 Space BD株式会社
本社 東京都中央区日本橋室町二丁目1番1号 日本橋三井タワー7階
代表者 代表取締役社長 永崎将利
設立 2017年9月1日
事業内容 宇宙における各種サービス事業・教育事業
|株式会社BULLについて
BULLは「地球内外の惑星間の行き来を『当たり前』に」をビジョンに掲げ、「天体への(再)突入技術を活かし宇宙利用サービスを安価・簡潔に提供」することを目指すスタートアップ企業です。栃木県宇都宮市を拠点とした産学官金連携による事業を推進しています。宇宙デブリの発生を防止する装置開発、軌道利活用のための微小重力実験衛星・装置の開発を進め、新たな時代の宇宙開発におけるSDGsに貢献します。2024年6月には、JAXAとJ-SPARCの枠組みを活用し、スペースデブリ拡散防止装置のイプシロンSロケットへの搭載に向けた共創活動を開始しました。
社名 株式会社BULL(ブル)
本社住所 栃木県宇都宮市中央三丁目1-4
代表者 代表取締役 / CEO 宇藤恭士
設立 2022年11月7日
事業内容 宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業
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