SideとRazer、AIを活用した世界初のハイブリッドプレイテスト+ QAソリューションを発表
Razer Cortex: Playtest Program - Powered by Sideによって、10万人以上のプレイヤーによるプレイテストが可能に
ドイツ、ケルン – 8月21日 – 本日、受賞歴のあるゲームサービス企業Sideと、ゲーマー向けライフスタイルブランドとして世界をリードするRazerが、業界に変革をもたらすプレイテストツールを発表しました。Side独自のAIテクノロジーを活用し、プレイテストデータを品質保証(QA)にも同時に使用することで、QAの精度向上が可能になりました。これは業界初の取り組みです。主要なプレイテストプロバイダーとコストを比較すると、条件によってはプレイテストのコストを80%削減できる可能性があります。
「Razer Cortex: Playtest Program - Powered by Side」は、従来のプレイテスト機能とQAを大規模に組み合わせたもので、開発者が定性・技術の両面でフィードバックを得られる初のオールインワンテストソリューションとなっています。この新しいツールは、世界中で5,500万人以上のユーザーを抱えるRazerのPCゲームランチャー、Razer Cortex内で起動するものです。実際のプレイヤーを対象にした大規模かつターゲットを絞ったプレイテストが実行可能になります。
参加基準を満たすゲーマーは、Razer Cortexを通じて直接プレイテストに参加できます。ゲーマーはランチャー上でNDAに署名し、対象となるゲームビルドの固有ダウンロードキーを受け取ることで、安全で機密性の高いアクセスが保証されます。ゲームプレイ中、Cortexはプレイ時間とパフォーマンスデータをトラッキングします。一定の条件を満たしたプレイヤーは定性的なアンケートを通じてフィードバックを送信することで、ゲームや周辺アイテムと引き換えることができるRazer Silver報酬を獲得できます。これが参加を後押しする魅力的なインセンティブとなります。
ゲームプレイやユーザーの反応に関するデータは、Side独自のAIを用いて分析され、重複データが削除されます。最終的にSideの専門QAチームがレポートを考察・検証することで、コストを抑えつつ実用的なインサイトの提供を可能にしています。
■ Side CEO Deborah Kirkham のコメント
「ゲーム業界におけるイノベーションは常にヒトから始まります。お客様にとって良いことは、スタッフにとっても良いことであり、両者は密接につながっています。私たちはRazerとのパートナーシップにより、『Razer Cortex: Playtest Program - Powered by Side』 を通じて、このトレンドをさらに加速させていきます。Sideの使命はお客様の物語を世界に届けることであり、そのための最良のフィードバック源は熱心なゲーマーたちなのです。
ビジネスとして物語を届けるなら、プレイテスターは株主のような存在です。Sideの独自ソリューションは、最も熱心な支援者が意思決定に関与できる機会を作り出すもので、IPへの初期投資を育成しながら、最終的にはリリース時の売上につなげることが可能です。同時に、プレイテスト中に収集されたデータをSideの世界クラスのAIで分析することで、お客様のタイトルのQAも向上させることができます。これはプレイヤー、開発者、そして私たちSideにとって三方よしの仕組みです」
プレイテストの新時代:
プレイテストは、最も重要でありながら、膨大なリソースを必要とする工程です。従来の方法では、手動で募集した小規模なグループと長時間の調査に頼るため、得られるインサイトは限られ、コストも高くなりがちです。
「Razer Cortex: Playtest Program - Powered By Side」では、Razerの大規模なグローバルコミュニティと、ゲームランチャーとしてのCortexの組み込み機能を活用して、プレイヤーのゲームへの関わり方、興味、プロフィールに基づいてプレイテスターを事前に審査できます。これにより、開発者は従来の募集の課題を解消し、より効率的に多様で適切なテスター層へのアクセスが可能になります。
■ Razerソフトウェア担当VP Quyen Quachのコメント
「『Razer Cortex: Playtest Program - Powered by Side』は、ゲームランチャー内の新しい機能で、開発者がコストを抑えながら大規模なプレイテストを実施できるようにします。SideのソリューションをRazer Cortexに統合することで、ビルド配布を簡素化し、ターゲットを絞ったプレイヤーの選定を可能にして、データ収集も体系的に行うことができます。今回のコラボレーションにより、開発者は熱心なプレイヤーとつながり、有意義なフィードバックを集めて、開発判断に活用することができます」
開発者は、ゲームプレイ中の行動、体験、そして将来的にはより広い層のオーディエンスのインサイトに基づいて、対象となるプレイヤープールを絞り込むことができます。これにより、将来的にはプレイヤー主体のローカライズテストも実現できる可能性があります。
仕組み:

人間が関与するAI:
ほとんどのAAAタイトルでは、QAチームは5~6人で構成され、セキュアな環境でテストを行っています。ゲームテストの方法は数多くありますが、プレイテスターが楽しくまたはクリアのためにプレイするのに対して、QAチームは、プレイヤーが最も関与するであろう重要な瞬間や領域に集中して、ゲームを「壊す」ことを目的としてテストを行います。
「Razer Cortex:Playtest Program - Powered by Side」では、同じQAチームが、楽しくゲームをプレイしているプレイヤーから収集したデータを使用します。これにより、Sideの担当者が、社内でのプレイテスト環境では見逃されがちな不具合を検出できるようになります。例えば、あるセクションでクラッシュが複数回報告された場合、テスターが不具合の調査を開始することになります。
このツールの開発は、テクノロジーに人間の創意工夫を融合させるというSideの取り組みを反映しています。高品質のプレイテストレポートを人間のQAチームに提供するには、AI対応ゲームサービスソリューションへの Side の多大な投資が不可欠でした。ワークフローへのAI導入は、クライアントとチームの双方がリードし続けるために重要です。最近の業界調査では、開発者の87%がすでにAIを使用していると回答しています。
■ Side 最高技術責任者 Dr. Harlan Beverly のコメント
「SideとRazerのこのパートナーシップは、プレイテストの常識を変える革新的な取り組みです。開発者にとっては、同等またはそれ以下のコストで、より多くのテスターとプレイテスト時間を確保できることを意味します。プレイヤーにとっては、これまで以上に開発プロセスに近づくことができ、QAチームにとっては、まったく新しい業務が追加されることになります。
SideのQAチームとお客様は、製品のベータテストの前段階で、これまで想像もしなかったほど多くの実プレイヤーと有用なデータにアクセスできるようになります。業界標準である小規模ハイタッチのプレイテストから大規模ロータッチのプレイテストに移行することで、これまで誰も実現できなかったAIベースの分析が可能になります。本プログラムこそが、リアルタイムで起きている革新的な取り組みの姿でしょう」
業界への影響:
開発者にとって、Sideは強化された感情分析、ターゲット層からのフィードバック、機能テストを通じて、業界標準よりも大幅に低いコストで、より深いインサイトを大規模に提供できるようになります。オンタリオ大学の研究では、ゲームが批評家の目に触れる前にプレイテストされることで、ゲーム内の問題点が発見されたことが示されました。ニューヨーク市データサイエンスアカデミーによると、レビューが売上に大きな影響を与えるため、プレイテストは商業的成功に向けた準備において、重要な役割を果たします。ゲームサービス市場において、専門的なQAの知見を加えながら、リーズナブルなコストで大規模なプレイテストを実施できることこそが、このソリューションを革新的で唯一無二なものにしています。
プレイヤーにとっては、このソリューションは、大好きなゲーム業界にかつてないほど近づく機会を提供しています。彼らはゲームのリリース前に、プレイしたゲームの開発者に直接フィードバック送ることができますが、これは通常、報道関係者やインフルエンサーだけにしか許されていません。開発者にとっては、貴重な確認の機会であり、公式リリース前に方針を転換できるチャンスになります。
「Razer Cortex: Playtest Program - Powered by Side」はSideのプレイテストソリューションの1つにすぎません。Sideのサービスポートフォリオには、大規模・小規模なプレイテストの両方に対応したさまざまな選択肢をご用意しています。
詳しくは、Sideのプレイテストページをご覧ください。
Sideについて:
Sideはゲーム開発およびゲームサービスのグローバルプロバイダーであり、世界中の大手デベロッパーやスタジオに技術的かつクリエイティブなソリューションを提供しています。2009年に日本で設立されたSideは、北米、ヨーロッパ、南米、アジアの14ヶ国に20以上のスタジオを構えるゲーム業界のグローバルグループへと成長を遂げています。本社をロンドンに置くSideは、アートプロダクション、ゲーム開発、音声制作、QA、ローカライズ、LQA、プレイヤーサポート、コミュニティ運営、データセット、オーダーメイドのAIサービスなど業界をリードするサービスを提供しています。サービスの詳細は、www.side.incをご覧ください。
【Side ソーシャルメディア】
Facebook: https://www.facebook.com/sidejapan/
X: https://x.com/SideIntlJapan
Linkedin: https://www.linkedin.com/company/sideglobal/
Razerについて:
Razer™は、ゲーマーのために、ゲーマーによって作られた、世界をリードするライフスタイルブランドです。
Razerのトリプルヘッド・スネーク(THS)の商標は、世界中のゲーミングおよびeスポーツコミュニティで最も認知されているロゴの一つです。世界中にファンを持つRazerは、ハードウェア、ソフトウェア、サービスを通じて、ゲーマーに特化した最大のエコシステムを設計・構築しています。高性能ゲーミング周辺機器やBladeゲーミングノートPCなど、受賞歴を誇るハードウェアに加え、Razer Synapse(IoTプラットフォーム)やRazer Chroma(多くのデバイスやゲームに対応している独自のRGBライティングテクノロジーシステム)をはじめとするソフトウェアスイートは2億5000万人以上のユーザーが利用しています。また、ゲーマー、若者、ミレニアル世代、Gen Z向けに、Razer Goldを通じて68,000以上のゲームへの支払いサービスを提供し、付随する報酬プログラムであるRazer Silverも提供しています。
Razerは、#GoGreenWithRazer 運動を通じて持続可能な未来に向けた取り組みを行っており、環境への影響を最小限に抑えるための10年計画を策定しています。
2005年に創立されたRazerは現在、アーバイン(カリフォルニア州)とシンガポールに本社を構え、ハンブルク(ドイツ)と上海(中国)に地域本部を持ち、世界19か所にオフィスを展開しています。Razerは2025年に創立20周年を迎え、さまざまなブランド施策が実施される予定です。詳細はhttps://rzr.to/20anniをご覧ください。
【お問い合わせ】
marketing@side.inc
www.side.inc
すべての画像