伝統技術と地球環境を次世代に繋げていくためのプロジェクト第6弾「金彩工芸」とアップサイクル紙糸「TSUMUGI」による「京友禅アップサイクル金彩Tシャツ」を9月18日(水)より販売開始

~京友禅の伝統を次世代に伝えるために手がけた世代を超えたコラボレーション~

一般社団法人アップサイクル

TSUMUGIを用いた生地に京友禅の金彩を施したTシャツ

 業界の垣根を超えた各社が連携し、従来のリサイクルの枠を超えた新たな取り組みを展開する一般社団法人アップサイクル(所在地:大阪市、代表理事 森原 洋) は、「ネスカフェ」や「キットカット」をはじめとする使用後の紙資源や未利用の間伐材を紙糸にアップサイクルするプロジェクト「TSUMUGI」において、「廣岡京染工芸」を展開している「株式会MOTHER EARTH」(本社:東京都港区、代表取締役:廣岡 輝、クリエイティブディレクター:水嶋 茂尭)と「京友禅アップサイクル金彩Tシャツ」を制作し、2024年9月18日(水)より販売を開始します。

  • 伝統的な京友禅の金彩技法と地球環境を、次世代に繋ぐコラボレーション

 金彩技術は古代のインド、ジャワ、中国をルーツに持ち、日本では着物や陶芸品などを艶やかに彩る技法として独自の発展を遂げてきました。特に唐や宋の時代には織物の上に糊料や漆、ニカワなどの接着剤で文様を置き、その上に金箔を押しあてて乾燥したのち、拭きとって文様を表現する「銷金」として知られ、日本でも「絞り染め」や「刺繍」と組み合わせた、華やかながらどこか繊細さを感じる独特の染飾が生まれました。

 この金彩技術は、能装束や祝いの衣装にも広く取り入れられ、友禅染を華やかに表現するために用いられており、時代を超えて受け継がれてきた伝統技法です。現代においても、その歴史を尊重しつつ、技法や素材、道具が改良されており、今日でも京友禅をはじめとする伝統工芸に取り入れられています。

  • 世代を超えてつくりあげたコラボレーション作品

 このたび、金彩の伝統技術と地球環境を次世代につなげていくため、一般社団法人アップサイクルに参画する「ネスレ日本」と「神戸市」が推進する使用後の紙資源や未利用の間伐材から紙糸を制作するプロジェクト「TSUMUGI」と、金彩工芸を手がける「廣岡京染工芸」とのコラボレーションが実現しました。

 松本流金彩工芸士である廣岡讀氏が、紙糸「TSUMUGI」で編まれたしなやかで優しい手触りの生地に、繊細な金彩加工を施しています。また、廣岡氏の孫である水嶋茂尭氏が、京友禅の伝統的なモチーフを現代風にアップデートしたアートデザインを作成しました。このように、祖父のもつ京友禅の「金彩工芸」を、孫が現代の感性を取り入れたデザインをアップサイクル生地に落とし込んだ、まさに伝統技術と地球環境を次世代へと紡ぐコラボレーションになっています。

  • 商品概要

 Tシャツには、 金彩技法のひとつである「糸目金くくり技法」を用いて仕上げ加工を施しました。この技法は「金線書き」や「筒描き」とも呼ばれ、友禅染の模様、特に糸目の部分を上から金線でくくる手法です。筒を使い、糊のかわりに金線(糊)を置いて模様を描く、非常に繊細な技術です。

 日本の伝統的な技術を組み合わせ、現代的なデザインにアップデートすることで、モダンな和を表現した、日本の華やかさと繊細な美しさを肌で感じることができるアイテムです。

  • 販売商品

「Bright Future -若葉-」

サイズ

M:身・着丈:65cm、バスト:94cm 

L:身・着丈:67cm、バスト:100cm 

LL:身・着丈:70cm、バスト:106cm

販売価格

\16,500 (税込)

組成:

綿 70%、分類外繊維(和紙) 30%

生産国:

日本

「Rinpa flowers -琳派草花(りんぱそうか)-」

サイズ

M:身・着丈:65cm、バスト:94cm 

L:身・着丈:67cm、バスト:100cm 

LL:身・着丈:70cm、バスト:106cm

販売価格

\16,500 (税込)

組成:

綿 70%、分類外繊維(和紙) 30%

生産国:

日本

  • デザインコンセプト

「Bright Future -若葉-」

 若葉の柄は、新しい生命や成長、そして希望を象徴しており、若葉が上向きに伸びる様子は、自然界での新しい始まりや新たなスタートを表現しています。また、若葉は季節の変わり目を示すため、日本の四季折々の美しさと調和を讃えます。

 このデザインは、新しいスタートや良い運勢を祈る際に好まれ、特別な機会やお祝いの場面で用いられることが多いです。そして、日本の美意識と自然への尊敬を反映し、期待と支持を願うシンボルとして大切にされています。

「Rinpa flowers -琳派草花(りんぱそうか)-」

 琳派草花(りんぱそうか)の柄は、京友禅のデザインの一部として広く愛されています。琳派草花の由来である、琳派(りんぱ)と呼ばれる美術様式は、自然界からインスピレーションを受けた美しい草花や植物を描いています。

 このデザインは、独自の芸術的なスタイルを特徴としており、草花のモチーフはその重要な要素として用いられています。

  • 販売場所

ネスカフェ原宿

「ネスカフェ」の旗艦店として「Make your world」をコンセプトにリニューアルオープン。
“美味しさ”と“遊び心”のあるメニューを楽しみながらゆったりできる、くつろぎの空間となっています

●住所 東京都渋谷区神宮前1-22-8 JR原宿駅竹下口より徒歩2分

●時間 11:00~20:00

明日見世(あすみせ)

リアル店舗の体験価値を強化し、「買う」から「出会う」へと進化した体験型ストアです。

カフェスペースを設置してくつろぎの空間を設けるほか、一部の商品はその場でご購入いただけるなど、多様な目的で何度も来店したくなるストアにリニューアルオープンしました。

●住所 〒100-6701東京都千代田区丸の内1-9-1 大丸東京店9階

●時間 10:00~20:00(休業日は施設に準ずる)

ECサイト

「TSUMUGI」商品の販売やイベント情報等を発信するほか新規コラボレーションの問い合わせも受け付けています。

●URL:https://tsumugi-upcycle.com/

参考資料

  • 廣岡京染工芸について

京都・岡崎に拠点を構えて59年。「友禅の金彩技法をサステナブルなアートに、世界へ革新を」というフレーズのもと、日本の美しい伝統文化を称賛し、持続可能な形で伝える使命を担っています。日本の豊かな文化に敬意を払い、金彩技法を現代的にアップデートし、その魅力を世界へ届けます。

  • 一般社団法人 アップサイクルについて

一般社団法人アップサイクルは“現代および将来の世代のために持続可能な社会の実現”を掲げ、日清紡グループのニッシントーア・岩尾株式会社、ネスレ日本株式会社、「廣岡京染工芸」をはじめとする39の企業や団体(※)からなる企業連携プラットフォームです。 ※2024年9月18日時点

団体概要
設立日:2023年2月7日

所在地:大阪市中央区本町3丁目

代表理事:森原 洋 (ニッシントーア・岩尾株式会社 繊維事業本部テキスタイル部長)

理事:嘉納 未來 (ネスレ日本株式会社 執行役員 コーポレートアフェアーズ統括部長)

副理事:上田 俊友 (TOPPAN株式会社 関西トッパンアイデアセンター本部長)

副理事:海保 学 (シーエヌシー株式会社 代表取締役)

事務局長:瀧井 和篤 (ReNewStyle株式会社)

WEBサイト:https://upcycle.or.jp

  • プロジェクト「TSUMUGI」について

 プロジェクト「TSUMUGI」は、使用後の紙資源や未利用の間伐材を紙糸に生まれ変わらせる取り組みです。紙糸は、天然繊維ならではの柔らかさと、軽量性、吸放湿性が特徴で、まるで自然の中にいるようなやさしい肌触りを感じることができます。これまで、ECサイトと後楽園のカフェ「クラフト & テロワージュ」にて、この紙糸を使用したオリジナルTシャツやトートバッグを販売してまいりました。しっかりとした縫製で、みなさまに長く愛用してもらえるようMade in Japanならではの技術が詰まっています。「TSUMUGI」という名前には、わたしたちと地球や社会・地域コミュニティを紡ぐ象徴として手に取っていただきたいという想いが込められています。

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会社概要

一般社団法人アップサイクル

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URL
https://upcycle.or.jp
業種
財団法人・社団法人・宗教法人
本社所在地
大阪府大阪市中央区本町3-3-9
電話番号
-
代表者名
森原 洋
上場
未上場
資本金
-
設立
2023年02月