【解禁!新刊情報】染織家 志村洋子の第2染織作品集
染織家の志村洋子、待望の第2染織作品集『鏡 志村洋子 染と織の心象』2024年10月初旬 書店配本予定
染織家の志村洋子の第2染織作品集。
あるがままの自然の風景を写す染織がある。また、架空の世界や心のなかの風景―心象を写す染織がある。
志村洋子は自らの心象風景をいかに染め織るかを求めてきた作家である。
祖母・小野豊、母・志村ふくみから受けついだ植物染料による絹の紬糸をもちいた「しむらのいろ」を継承してきた志村洋子にとって、染織とは自身の生を染め織るということと同義であり、作品は心象の「鏡」であった。本書は、志村洋子の独自の世界観から生み出された最初期の作品から最新作までを編んだ作品集。
メインタイトル:鏡
サブタイトル:志村洋子 染と織の心象
シリーズ名:しむらのいろシリーズ
著者/志村洋子 写真/森山雅智
着装/村治佳織(ギタリスト)
ブックデザイン/葛西薫+中本陽子(サン・アド)
寄稿(画)/萩尾望都(漫画家)
論考/川井遊木(アサヒグループ⼤⼭崎⼭荘美術館主任学芸員)
撮影協力/アサヒグループ大山崎山荘美術館
【仕様】(予定)
B5判変型(251×188mm)
並製本カバー掛け、144頁、日英併記
予価:本体価格4,000円前後
公式ページ:https://www.kyuryudo.co.jp/shopdetail/000000002279
【構成】
第1章:夢 近江幻想
作家の原点である近江の自然の風景と、植物染料、染織作品を折り重ねた章。
第2章:鏡 『薤露行』より
夏目漱石著『薤露行』に登場する高い塔に幽閉された機織り姫・シャロットの女をイメージして作品を着装した章。
第3章:袖 儘よ振る
着物の代表作とともにこれまで心象をいかに染め織ってきたかを作家自身の言葉により紐解く。
第4章:舟 花曼荼羅
寄稿、論考、年譜等
【著者略歴】
志村洋子(しむら ようこ)染織家・随筆家
東京都生まれ。「藍建て」に強く心を引かれ、30代から母・志村ふくみと同じ染織の世界に入る。1989年に、宗教、芸術、教育など文化の全体像を織物を通して総合的に学ぶ場として「都機工房(つきこうぼう)」を創設。2013年に芸術学校アルスシムラをふくみ、息子・志村昌司とともに開校。
著書/『オペラ 志村洋子 染と織の意匠』 (しむらのいろシリーズ) 求龍堂、2011
『色という奇跡 母・ふくみから受け継いだもの』新潮社、2017
写真/森山雅智(もりやま まさとも)写真家 www.ra-jin.com
東京都生まれ。大学時代を北海道の大自然の中で過ごす。東京に戻り写真家・鍋島徳恭に師事。独立後、日本の伝統文化に関わる撮影を積極的に行う。東日本大震災を機に京都に居住。その後、奈良への転居を経て2022年に本書の舞台でもある滋賀県の近江八幡市に移住し現在に至る。
写真集/『BUDO Japanese Martial Arts』日興美術株式会社出版局2018、同書で「2018 International Book Awards 多文化ノンフィクション部門」最優秀賞受賞。
★本書に関するお問い合わせ
株式会社 求龍堂 編集担当:三宅奈穂美
e-mail: miyake2@kyuryudo.co.jp 電話:03-3239-3382
【会社概要】
美術書専門の出版社、求龍堂の軌跡。
求龍堂は1923年(大正12年)に現社長の足立欣也の祖父・石原龍一(本名:足立隆一)が絵画の売買と美術書籍の出版を目的に東京都・神田に創業。今日に至るまで世界中の芸術を美しい本に編んで出版し、美術書の伝統を担う出版社として、優れた出版技術の粋を尽くした企業活動により「美術書の求龍堂」と認められてきた。
社名の名付け親は画家の梅原龍三郎。現在のロゴは染色家の芹沢銈介によるもの。
求龍(きゅうりゅう)は仏語の「CURIEUX」からとったもので、「芸術的あるいは知的好奇心を求める」「常に新しきを求める」ことを意味し、東洋の「龍」に理想を求め、洋の東西を問わず、龍のように時代という雲間を縦横無尽に飛び、常に革新を求め、読者の皆様に真の感動とよろこびを提供し続けている。
社名:株式会社求龍堂
本社所在地:東京都千代田区紀尾井町3-23 文藝春秋新館1階
代表取締役:足立欣也
創業:1923年
事業内容:美術・文化関連図書の出版、美術印刷物の企画製作、美術品売買など
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