渋谷の居場所づくりNPOの「島キャンプ」。来年度以降の継続に向けて助っ人募集中

渋谷の居場所”いるか家”が都会っ子のための恒例の「島キャンプ」を実施。担い手不足で来年度以降の自然体験活動は白紙に。継続に向けて助っ人募集中。

みんなのリビング「いるか家」(運営母体:NPO法人フリースクールまいまい、 本部:東京都渋谷区、代表:鴻池 友江)は9月13日(土)~14(日)まで、恒例の人気企画、“都会っ子のための新島キャンプ”を開催しました。

トレッキングを完遂し海にたどり着いた!

 

新島は渋谷区と友好都市の関係にある東京都の火山島で、地質の多くはコーガ石というガラスの出来る白い石です。風に吹かれ形を変え、海岸までたどり着き、白くまばゆい砂浜を作ります。海へ一歩足を踏み入れれば膝の深さでもカラフルな魚に会えます。貝殻拾い、屋外炊事、夜空には流れ星。帰京し保護者との再会をする頃には一回り大きく逞しい姿になっている子どもを見ることが出来ます。

 

【Webページ】https://irukayainfo1.wixsite.com/home

まいまいは20年前から子どもとキャンプをしてきています。とても残念なことに、当面は今年が最後のキャンプとなりそうです。詳しくはキャンプ報告の後にお知らせします。

 

【キャンプ報告】

イベント名称:「こどもキャンプin新島」

開催期間:2025年9月13日(土)~14日(日)

行程:1日目:竹芝から東海汽船の高速船で新島へ。到着後は石山トレッキング、水遊び、ガラス工房の見学。夜はキャンプ料理と温泉入浴。2日目:海辺で朝食と活動。午後帰り便に乗船して19時に東京に到着。

参加者:小学3年生~5年生の男女計5名

 

新島にはコーガ石で作られたものがたくさんあります。

 

きらきらの2日間をダイジェストで報告します。

1日目~待合所での集合時間は7時50分と早かったですが、全員遅れずに到着。体調も万全とのこと。見送りの保護者とお別れをしてあっというまに船の中です。今年はテント泊をやめて宿泊にしました。 新島に着くとすぐに宿で荷物を入れ替えてトレッキング開始です。宿のご協力により、石山の頂上に車で送っていただき、山登りならぬ「山下り」となりました。

 

普段歩くことが少ないこどもの一部からは「疲れた~」「虫もいや~!」とブーイングの嵐。それでも、眼下に広がる海岸線や遠くの島々のごほうびに助けられ、ひとり残らず安全にトレッキングを完遂しました!途中、ガラスミュージアムに立ち寄りガラス制作の工程を見学させてもらうと、今まで歩いて見てきた山の石がガラスに変わることを実感して、緑色のガラスにさらに親しみがわいたようです。

 

汗も煙もなんのそも!で一所懸命に料理をしました。

トレッキングの次はキャンプ恒例の火起こしと調理です。具材を切る担当、火を起こす担当に別れ、呼吸を合わせよくがんばりました。好き嫌い、食べられない食材もそれぞれありながら、それを吹き飛ばす「屋外で自分で調理する」ことの魔法でみんなしっかり食べてくれました。ご飯の芯が残って炊き直しとなり、待ち時間は屋外ステージでダンスタイム!楽しい雰囲気のまま、花火を少し楽しみ、夕食終了。次は楽しみにしていた温泉です。

 

ここでハプニングが。ロッカーがナンバーロック式で、うっかり閉じたところでロックされてしまったのです。地元の方がレスキューのシフトを組んでおり、すぐに駆け付けて対応してくださりました。

 

今度は番号が分からなくならぬように!と撮影しました。

夕食の間に雨が結構降ったのですが、お風呂に入る頃にはすっかりあがっていて、星空が私たちを見下ろしてくれていました。流れ星を発見できた子も。やったね!入浴、シャワーと済ませてさっぱりの帰り道。心地よい夜風に吹かれ、女子は元気いっぱい、男子は日中の歩きで足が痛くなり、ゆっくりと後ろからついて行きました。いろいろなハプニングあり、宿に戻るとみんなバタンキューです。


2日目~5年男子くんが大人より早くに起きて朝食の準備を手伝ってくれました。あとから起きてきた女子さんたちも加わり、朝食の荷物をまとめて海辺まで歩きました。

ベンチにて食パン、ロールパン、野菜やチーズ、ジャムと梨とで思い思いの朝食で元気をチャージです。

 

曇り空でしたが海水温も気温も「ちょうどいい」!

朝食が片付いたら、今度は浮き輪に空気を入れていざ海へ!海で泳ぐ組、砂浜で貝殻を探す組。小さなグループに別れてもみんなで確認し合える範囲で動きました。海の中は砂が巻き上がって濁っており、お魚が見られず残念でしたが、打ち寄せる波に浮き輪ごと波乗り体験が出来て、笑顔がいっぱいです。1時間半ほど泳いだあと、宿でシャワーと着替えをさせてもらい港まで送っていただきました。宿の方へお礼をする場面では、子どもたちから「お風呂助かりました」「動物のこと教えてくれてありがとう」などの言葉が自然と出てきました。

それぞれの感謝を伝えて、「新島また来た~い」の一声!

港に到着後はお土産を買ったり、貝殻を拾ったり。船のうえから新島にバイバイ!と挨拶をし、貸し切りのお部屋でお昼を食べたあとは工作・おやつ・ワークショップ・自由散策と寝る暇もなく東京まで過ごしました。

 

担い手不足でキャンプ活動の休止余儀なく

 

便利な都会を離れての子どもたちのチャレンジの数々、仲間と協力もすれば喧嘩もし、衝突を乗り越えるために話し合い、人間関係の学びと成長を得られたことはキャンプの大きな収穫です。子どもたちからは「来年も新島!」と期待する声も聞かれました。ただ、20年続いてきた「島キャンプ」も今年でいったん活動を休止することとなります。長らくキャンプを引率してきたリーダーたちの高齢化や、新たなリーダー人材の確保の難しさがその理由です。子どもも大人も得るものが多いキャンプをいるか家の活動として残していくために、一緒に活動してくれる方、ご協力の様々なお力をいただけることを願っております。

こどもの「体験」が今後も広がりますように・・

 

NPO法人フリースクールまいまい ”いるか家”について

★2002年に代表鴻池が当時まだ珍しかったフリースクールを伊豆大島に立ち上げました。9年ほど継続した後、鴻池が東京に戻り、こどもと家庭に関わる公務員に。様々な家族の形、生きづらさ、社会課題を見る中で「里親」になることを決意し、生きづらさを抱え、行き場を失った子どもの「家」をつくりました。「いる場所、える」を略した「いるか家」が場所の愛称です。

 

★2023年に大島から法人を引き取り、渋谷区幡ヶ谷で「いるか家」として活動を再開。フリースクールの枠を取り払い、障害、親子、ジェンダー、国籍などを問わず多様な人々の心を整える仕組み作りの拠点となるべく活動を続けています。

 

★活動例

居場所…工作、学習補助、おやつ作り、食堂、ケアリーバーとのお食事会など。

企画…こどもキャンプ、文化イベント出展、ゲーム大会や親子火遊び企画など。

啓発…社会的養護を知る、多様な生き方座談会、こころ講座、命を守る講座など

 

★今後の展開

「東京の実家」機能の実用化(親子・若者サポート)、有事に取り残される人のいない、顔の見える町の土台づくりなど、この世界から生きづらさを減らすためのあらゆる可能性に手を伸ばしていきます。

【団体概要】

団体名:NPO法人フリースクールまいまい

団体所在地:渋谷区幡ヶ谷

代表理事:鴻池 友江

設立:2002年9月5日(登記)

事業内容: 青少年の健全育成、親子支援、環境保全、コミュニティ作り、国際協力、障害者支援、社会的養護出身者のケアなど

HP:https://irukayainfo1.wixsite.com/home

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会社概要

URL
https://irukayainfo1.wixsite.com/home
業種
医療・福祉
本社所在地
東京都渋谷区 幡ヶ谷3-66-4
電話番号
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代表者名
鴻池 友江
上場
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資本金
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設立
2002年09月