【意外?】AI利用、半数超え世代は10代のみ!アンケートでわかった使い方
画像生成だけじゃない!幅広い世代で共通の使い方も明らかに

デジタルマーケティング支援をしている株式会社シスコム(本社:東京都中央区 代表取締役:小澤義幸、以下「シスコム」)は、生成AI活用の実態把握にあたり1009名を対象に「AIの使い方に関するアンケート」を実施しましたのでその結果をお知らせします。
調査概要
「AIの使い方に関するアンケート」調査概要
調査時期:2025年8月8日 ~ 2025年8月9日
調査機関:株式会社シスコム(自社調査)
集計対象:全国の男女が対象(10代168人、20代 169人、30代 168人、40代168人、50代168人、60代以上168人)※10代は15~19歳を対象
有効回答:1009名
調査方法:インターネット調査
■AI利用 年代別は10代が6割超、20代以降は減少傾向に
「生成AIを利用していますか?」の質問では、全体の64%の人が「いいえ」と回答しました。話題になっているものの、まだ使っていない人のほうが多数派のようです。男女別では、全体の利用率は男性19.9%、女性16.2%と男性がやや多くなりました。


年代別で内訳をみてみると、「利用する」と回答したのは10代がトップで64.3%。しかし20代では46.7%、30代では38.7%と半数を切る結果に。デジタルネイティブ世代を含む層があまり高くないのは意外でした。
以下、40代26.8%、50代21.4%、60代以上18.5%と緩やかに利用率は下降します。
また男女別では、10代のみ女性の利用者が多いという結果になりました。
■利用される生成AIはChatGPTが7割
生成AIを利用していると答えた方に、どのような生成AIを使用しているかを聞いたところ、対話型AIの先駆・アメリカOpenAI社開発のChatGPTが7割と圧倒的に多く、次点ではGoogleが開発したAI「Gemini(ジェミニ)」が4割弱と続きます。
現段階ではChatGPTが大きなシェアを占めますが、Googleでは2025年9月から検索のAIモードが提供されています。複雑な質問でも対応可能で、例えば旅行プランを条件をたくさん並べて質問しても、すべてに対し一気に回答を並べ、リンクや画像などを含みながら詳細プランを提案してくれます。人が対応してくれるようなマルチモーダル体験も可能とのことで、今後の利用率の変化にも注目したいところです。

■使う主な目的は「情報収集」「検索」だが、多岐にわたる
「主にどのような目的でAIツールを利用していますか?」の質問では「情報収集」「検索」との回答が突出して多いものの、そのほかの使い方では大きな差はありませんでした。「文章作成・校正」から「レシピ・料理」まで、さまざまな使い方で活用していることがわかります。

■理由も聞いてみました(一部抜粋)
そうした中で「こんな使い方もできるのか!」と驚いたAIツールの使用例もきいてみました(一部抜粋)。
なお、どの世代でも共通してあった回答が画像作成(生成)とプログラミングやコード作成といったデジタル関連のものでした。現在AIを利用する人たちの中には、もともとIT関連に抵抗がない人たちも多いのかもしれません。
10代
・AI同士で議論させる
・小説作り
・推しと擬似会話
・課題の採点
・学校の宿題
20代
・競馬の過去の情報などを簡単に詳しく調べることができたこと
・心のうちを全て察してくれる
・履歴書作成
・手相占いができる
30代
・俳句作り
・SNSの炎上や訴訟リスクの判定
・会議議事録の文字起こし
・病気の症状を調べる
40代
・EXCELやPowerpointを作成してくれる
・細かい相談ができること
・チャート分析
・難しい計算をさせる
50代
・パートナーとの運勢を事細かに見てくれる
・体の不調をたずねたら、オンライン診療のような回答がきた
・スピーチ例文
・老後の消費計画でアイデアをもらった
60代以上
・株価予想
・悩みを相談出来る
・旅行計画で素敵な計画をしてもらって、実行できた
・アイデア出し
■男女で大きく違う!女性は相談と占い利用多し
また、女性は全世代の回答でAIを「相談」や「占い」で使うとの回答がありました。たとえば、上記回答のほか下記のようなコメント(すべて女性回答)があげられました。
10代
・恋愛相談 めっちゃ親しい感じで話せる
・占いができること
20代
・悩み相談をしたり話し合い手になること
・手相を見たり、テーマを出して物語を書いてもらう
30代
・占い
・イマジナリーフレンド
40代
・意外と恋愛相談に乗ってきてくれる
50代
・雑談友達がいないので嬉しい
60代以上
・自分の悩みも聞いてアドバイスをくれる

そこで相談や占いに焦点をあてて調べたところ、AIを使う人数は男女差がほぼないものの「AIを使う人全体の中で占いや相談として使う」人数は男性19人で全体の5.2%、女性は40人で全体の11%と約2倍の差がありました。また「AIを使う男性の中で占いや相談として使う」割合は9%で「AIを使う女性の中で占いや相談として使う」割合は25%となり、AIを使う目的として相談や占いに使うのは女性が2.5倍多いという結果に。女性が必ずそうした目的で使うというわけではないものの、男女比でみると男性67.8%:女性32.2%となりました。

女性は年齢に限らず、悩みをAIに相談する傾向があることが本アンケートからわかりました。
■生成AIを使わない理由は「興味がない」がダントツ
また、生成AIを「使わない」と回答した人たちに理由をきいたところ「興味がない」が55.8%で、どの世代でも同回答が一番の理由となっていました。AIをよく使う10代は「使い方がわかりにくい」と回答したのはわずかでしたが「正確さに不安がある」の理由選択では10代の割合が比較的占めており、「使えるが慎重になっている」ことがうかがえます。

■どの世代でも使い方に大きな差はなく、あったのは男女差
今回は、台頭してきている生成AIをどのように使っているかを調査しました。年代による利用率に差は出たものの、自身が行う使い方に関してはどの世代も「画像生成」や「創作」「情報収集」といったものがメインであることがわかりました。一方、男女での使い方を比べてみたところ、女性は相談や占い相手として利用する傾向が強いことが明らかに。
また、全体としてはまだまだ利用されていないことがわかりました。しかし、AI Overviews(AIオーバービュー)といった、検索すると自動でまとめられた要約をみていたり、加工アプリでAIを楽しんだり、自然とAIを使用している可能性があります。この利用していないという結果は、能動的に関わる、関わりたいという意識はそれほど大きくないという意味かもしれないことに注意が必要です。
世代を問わず、今後は生成AIの活用はより生活に溶け込み、身近なものになっていくことでしょう。
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