ICEYE、General Catalystと提携
欧州における宇宙インテリジェンスを牽引
世界最大級の小型SAR衛星コンステレーションで防衛・防災を支援する「ICEYE」(アイサイ)は、General Catalystをリード投資家とした欧州全域からの幅広い出資参加を受け、新たに資金調達を完了しました。本調達資金は、各国の主権衛星システムおよびデータインテリジェンスサービスの提供を一層加速するために活用されます。

ICEYE 共同創業者 兼 CEO ラファル・モドジェフスキのコメント
「ICEYEのSAR技術は、すでに世界各国の政府機関および各種機関にとって戦略・戦術の中核を担うツールとなっています。当社は、高度なSAR技術を、数日ではなく数分で結果を必要とするお客様のために、確かな成果へと結びつけてきた実績があります。今回の資金調達により、当社の世界最先端SAR衛星コンステレーションの拡充、次世代センシング能力の強化、そしてリスク把握と迅速な対応を支えるデータインテリジェンスサービスへの投資をさらに進めていくことが可能になります。欧州諸国やその同盟国にとって、宇宙インテリジェンスをより主体的にコントロールできるようになること、そして産業規模で提供できるパートナーを得ることを意味します。」
General Catalyst 欧州統括マネージングディレクター ジャンネット・ツー・フュルステンベルク氏のコメント
「欧州の安全保障は、主権的な宇宙インテリジェンスの確立から始まります。ICEYEは、世界最大級のSAR衛星コンステレーション、ソフトウェア型衛星、そして完全主権的ミッションという能力により、欧州が独立した観測能力を保持することを可能にしています。各国の省庁や情報機関は、オンデマンドの画像提供によって国境監視を強化でき、より完全な主権を求める国は、自国運用の衛星ミッションを配備できます。こうした理由から、私たちはICEYEを世界の宇宙産業を牽引する“次代のグローバル・スペース・プライム”と評価しています。」
ICEYEは1億5,000万ユーロの新たな資金調達に加え、5,000万ユーロのセカンダリー取引も完了し、企業評価額は24億ユーロ(28億米ドル)となりました。今回のシリーズEラウンドはGeneral Catalystをリード投資家として、A.P. Moller Holding(デンマーク)、Bpifrance(フランス)、Vinci(BGK Group)およびRIO 2 ASI(ポーランド)、Solidium、Ilmarinen、European Tech Collective、Keva、Lifeline Ventures、Tesi、Varma Mutual Pension Insurance Company、Peter Sarlin(いずれもフィンランド)など、欧州全域からの投資家が参加しました。
今回の新規資本により、ICEYEはSAR衛星コンステレーションの成長と、主権型衛星システム、先進センシング能力、データインテリジェンスサービスの展開をさらに加速します。
■欧州で前例のないスピードと規模で進む主権的宇宙能力の構築
ICEYEは世界最大級のSAR衛星コンステレーションを運用し、昼夜・天候を問わず地上の変化を捉え、リアルタイムに近い客観的データを提供しています。SARは雲・煙・暗闇を透過するレーダーパルスを使用し、防衛・情報、セキュリティ、災害対応・復興、保険、海事監視、金融など、迅速な意思決定を支える継続的観測を可能にします。
ICEYEは第4世代プラットフォームにより、世界最高レベルの16cm解像度を誇る商用SAR画像を提供し、衛星の新機能を地上からのソフトウェア更新で実装可能とする「ソフトウェア型衛星」への移行を加速させています。
また、ICEYEは欧州および同盟国向けに主権型システムの構築実績を持ち、これまでにポーランド軍、ポルトガル空軍、オランダ空軍、ギリシャ国家宇宙プログラム、フィンランド国防軍と合意を締結し、さらにNATO Allied Command OperationsとはSARデータ提供に関する契約を締結しています。
これまでに62基の衛星を打ち上げており、来年からは週1基ペースの量産体制を構築する計画で、これにより同盟国へ前例のない速度と規模で主権的宇宙能力を提供していきます。
ICEYEについて
ICEYE(アイサイ)は、フィンランドに本社を置く、小型合成開口レーダー(SAR)衛星のリーディングカンパニーです。世界最大級の合成開口レーダー(SAR)衛星コンステレーションを所有するICEYEは、客観的でほぼリアルタイムの洞察を提供し、昼夜を問わず、また厳しい環境条件下でも行動可能なデータへの無比のアクセスを確保します。
世界において政府や商業産業の信頼できるパートナーとして、ICEYEは防衛・情報、保険、自然災害対応・復興、セキュリティ、海事モニタリング、金融などの分野でインテリジェンスを提供し、コミュニティのレジリエンス(回復力)や持続可能な開発に貢献する意思決定を支援しています。日本法人の他、ICEYEはフィンランド、ポーランド、スペイン、英国、オーストラリア、UAE、ギリシャ、米国に拠点を持ち、国際的に事業を展開しています。900人以上の従業員が、地球観測における「真のデータ供給者」となることで地球上の生活を改善するという共通のビジョンに基づき活動しています。
詳細については、https://www.iceye.com/ja-jp/をご参照ください。

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