職人の雇用も再生!?。仏壇リメイク「結壇」が、伝統技術を現代に繋ぐ「次世代型・分業モデル」を展開

全国の仏壇出荷額はピーク時から約7割減少。仕事不足により警備員への転身を余儀なくされた熟練職人の技を「仏壇リメイク」で再活用し、技術の空洞化を食い止める。

株式会社えんぷれあ

仏壇リメイクサービス「結壇(ゆいだん)」を運営する株式会社えんぷれあは、地場産業の衰退という社会課題に対し、伝統的な製造の「分業制」を現代の市場ニーズに合わせて再構成した、職人の雇用創出および技術承継モデルを推進しています。

■仏壇産業の劇的なシュリンク

日本の伝統的な仏壇製造は、ライフスタイルの変化や安価な海外製品の流入により市場が急縮小しています。

最新の統計によれば、全国の製造品出荷額は平成2年の1,113億円から353億円(令和5年)へと約7割減少しました。さらに、当社工場もある仏壇の一大産地である静岡県においては、平成2年の174億円から22億円(令和5年)へと、実に出荷額の約9割が消失しています。

この産業の衰退は、単なる市場規模の縮小にとどまりません。

仏壇づくりを支えてきた熟練職人の廃業を加速させています。

当社と長年連携してきた仏壇職人も、仕事が減少し、「本当は仏壇を作り続けたい」と願いながら、生活のために警備員のアルバイトや、仏壇とは関係のない現場作業をせざるを得ない時期がありました。

長年培ってきた技術と、ものづくりへの意欲があるにもかかわらず、それを生かせる仕事がない。

かつて日本の祈りの文化を支えてきた職人の技術が、活躍の場を失い、社会から消えつつあるのが現状です。

※出典:経済産業省「データでみる静岡県の地場産業について(令和8年3月)

■解決策(現代版・分業モデルの仕組み)

「結壇」は、単なる仏壇製造の事業ではありません。これまでは当社のような小規模の仏壇製造は地域に縛られ、地元の顧客のみを対象としていた伝統産業の在り方を刷新。自らがハブとなり、全国の顧客から直接受注し、外部の仏壇職人へプロジェクト単位で仕事を依頼する独自の仕組みを構築しました。

お仏壇ができるまでには、驚くほど多くの職人の手が関わっています。古くから続く伝統的な「分業制」を、仏壇リメイクという新たな市場に当てはめることで、日本の伝統技術が再びひとつに凝縮されました。

1. 全国から直接受注するハブ型モデル

これまで、商圏は地域に限られ、地元からの依頼に仕事量が左右されていました。

「結壇」では、今あるお仏壇の一部を使い、手のひらサイズへリメイクする新たな選択肢を開発。インターネットやSNSを通じて全国から直接相談を受けるとともに、大手物流会社との提携により、大型のお仏壇を全国から静岡の製造拠点へ運ぶ体制を構築しました。

2. 熟練技術を要する「100%手仕事」への回帰

新品を一から作る以上に、古材の傷みを見極める目が必要であり、使用できる部材も限られます。また塗装の面でも、単に上塗りをするのではなく、元の仏壇の面影を残しながら、まるで「買った時の感動」が蘇るような状態へ作り変える高度な技術を要します。大型機械では不可能なこの「機械化できない工程」こそが、熟練職人が再び主役となる舞台となります。

3. 職人の「得意」を活かす分業制

一度は業界を離れた地場のベテラン職人たちを、静岡の自社拠点をハブとして再組織化しました。木工、塗装、加工といった各工程を細分化し、それぞれの専門家へ繋ぎます。これにより、高齢の職人や個人工房も、自分の得意な「技」を活かして再びプロフェッショナルとして生計を立て、技術を次世代へ繋ぐことが可能になっています。

4. 「捨てる」から「受け継ぐ」への価値転換

これまでの「買い替え」を前提とした消費モデルから、家業のアイデンティティである仏壇を「リメイクして使い続ける」循環型モデルへ転換。これにより、職人には継続的な「仕事」が生まれ、ユーザーには「想いの継承」という価値を提供します。

■ 今後の展望:職人の誇りを取り戻し、静岡を再び「職人の街」へ

「結壇」の取り組みにより、全国から仏壇リメイクの依頼が集まるようになったことで、職人の働き方にも変化が生まれています。

これまで仏壇の仕事だけでは十分な仕事量を確保できず、生活のために別の仕事と両立していた職人が、再び仏壇づくりの現場で、培ってきた技術を生かせるようになりました。

さらに、会社や工房の垣根を越えて、ベテラン職人と若手職人が同じ案件に携わる機会も生まれています。実際の仕事を通じて、木工や塗装などの技術を次世代へ伝える、新たな育成の仕組みにもつながっています。

■ 今後の展望:職人の誇りを取り戻し、静岡を再び「職人の街」へ

当社が目指すのは、仏壇を形として残すことだけではありません。お仏壇に込められた家族の想いと、その製作を支えてきた職人の技術を、次の世代へつなぐことです。

かつて仏壇の製造品出荷額で全国シェア第2位を誇った静岡を、職人が再び安定して仕事を受け、誇りを持って技術を次世代へ伝えられる「仏壇職人の街」として再生することが、当社の使命です。

今後は、全国から集めた依頼を、企業や工房の垣根を越えて職人へつなぐ仕組みを静岡でさらに確立します。その上で、同じように仕事不足や後継者不足に直面する全国各地の職人や産地との連携を広げ、地域に残る技術が再び必要とされる仕事を生み出してまいります。

仏壇を「処分するしかないもの」から、「今の暮らしに合う形へリメイクし、家族で受け継ぐもの」へ。職人の技術が正当に評価され、手を合わせる文化が未来に残る、新たな仏壇産業の構築を目指します。

【会社概要】

商号:株式会社えんぷれあ

代表者:代表取締役 稲垣 亘佑(いながき こうすけ)

設立:令和6年 12月

所在地:〒103-0027 東京都中央区日本橋2丁目2番3号 RISHEビル UCF4階

工場:〒421-1222 静岡県静岡市葵区産女 1265 番地2

TEL:050-5530-3217

公式サイト: https://www.yuidan.jp

【本件に関するお問い合わせ先】

TEL:080-6956-2577

メール:k.inagaki@yuidan.jp

担当:稲垣 亘佑(いながき こうすけ)

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会社概要

株式会社えんぷれあ

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URL
https://yuidan.jp/
業種
製造業
本社所在地
東京都中央区日本橋2丁目2番3号 RISHEビル UCF4階
電話番号
050-7107-1510
代表者名
稲垣亘佑
上場
未上場
資本金
100万円
設立
2024年12月