捨てられるホタテの貝殻と、青い光。ShelltasとSALT、ひとつのハウスで使いはじめます

作物が育つ環境を整えることを目指すカルシウム素材と、虫を光で捕る農業用LED。まったく性質の違う2つを、同じ現場で。光の虫対策は、1台3万円台から始められます

株式会社Shelltas

株式会社Shelltas(本社:東京都大田区、代表取締役:徳田浩一、以下「Shelltas」)と株式会社SALT(本社:神奈川県川崎市、代表取締役:土倉康平、以下「SALT」)は、ECサイト共同事業を始めました。ホタテ貝殻由来の海洋性カルシウム素材「SeaFect®」の公式ストア(https://seafect.stores.jp)に「農業用」のページを開設し、SeaFect®の農業用商品の販売を始めています。あわせて両社は、SALTが正規取扱する株式会社ホタルクスの農業用LED「HotaluX AGRI 光捕虫キット」とSeaFect®を組み合わせて使い、作物の生育と虫の発生がどう変わるかを見ていく取り組みを始めます。

長雨、高温、乾燥。揺らぐ栽培環境

今年は9月の長雨と日照不足で、葉物野菜の生育が遅れたと報じられています。

(※NHK・読売新聞 2026年10月17日)

農林水産省の調査では、10月19日〜21日の小売価格(全国平均)が、平年と比べてキャベツで194%、レタスで176%、はくさいで159%でした。

(※出典:農林水産省「食品価格動向調査(野菜)」令和8年10月19日の週)

高温、乾燥、水環境の変化など、生産条件が不安定になるなかで、これからの農業には、環境が変化しても作物を安定して育て続けられることが重要になると、Shelltasは考えています。

国も「みどりの食料システム戦略」で、化学農薬・化学肥料の使用を減らしていく目標を掲げています。

土づくりと、虫。別々に向き合ってきた2つを、同じ現場で

農家の方がハウスで見ているのは、作物の生育と、虫の発生です。どちらも毎日の見回りと手当ての積み重ねで、つくり手の負担は小さくありません。

ShelltasのSeaFect®は、作物が育つ環境を整えることを目指す素材です。ホタルクスの光捕虫キットは、虫を光で誘引して捕らえます。性質がまったく違う2つです。

ShelltasとSALTは、この2つを同じ圃場で使ったときに、作物の生育と虫の発生がどう変わるかを見ていきます。

作物が育つ環境を整えることを目指して|ホタテの貝殻から生まれた「SeaFect®」

原料は、北海道・青森産のホタテの貝殻です。国内で年間約15万トンが廃棄されているとされる貝殻を、独自の焼成技術でカルシウム素材にアップサイクルしています(※Shelltas調べ)。製法は特許出願済みです。

Shelltasは、東京都への特殊肥料生産業者届出と肥料販売業務開始届出を完了し、国内の農家向けにSeaFect®を販売してきました。

これまで約4年間、トマト、キュウリ、ピーマン、サツマイモ、キャベツなど複数の作物で、SeaFect®を活用した栽培と経過観察を行ってきました。高温期を含む実際の農業現場でも特徴的な変化が確認されており、現在は比較試験や研究機関との共同研究によって、検証可能なデータへ発展させています。

Shelltasは、2026年10月27日から29日にシンガポールで開かれる「Asia-Pacific Agri-Food Innovation Summit 2026」に、Featured Start-Upとして参加します。

Shelltasがいま注目している研究テーマの一つが、サツマイモ基腐病です。糸状菌(カビの一種)によって株が枯れ、芋が腐敗する病害で、2018年に国内で初めて確認されて以降、南九州を中心に被害が広がりました。近年は対策により発生は減少傾向にあるものの、単収は発生前の水準まで戻っていません。

(※出典:農林水産省「かんしょ病害(サツマイモ基腐病)について」)


Shelltasが実施した国内の圃場では、基腐病が確認された後、感染株を除去してSeaFect®を施用し、その後収穫まで新たな感染拡大が確認されなかった事例があります。また、第三者機関による別の試験では、SeaFect®を含む培地でカビの発生が認められず、カビが増殖した培地やサツマイモをSeaFect®水溶液で処理した試験でも、カビがほぼ消失する結果が確認されています。圃場と第三者試験という異なる条件で同じ方向性を示す結果が得られていることから、Shelltasでは、SeaFect®と糸状菌を含む栽培環境との関係には、さらに検証すべき可能性があると考えています。今後、再現性や作用機序を含めた検証を進めます。

SeaFectを散布している様子

虫を光で捕る|ホタルクスの農業用LED「HotaluX AGRI 光捕虫キット」

SALTは、株式会社ホタルクスの農業用LED「HotaluX AGRI」の正規取扱として、光捕虫キットを販売しています。

自ら発光する青色LED電球「AGRI-BRIGHT BLUE」でアザミウマを誘引し、4面の透明粘着シートで捕らえます。発生状況を早期に把握する予察資材としての活用も期待できそう、という声もあります。特許出願中です。

(※出典:AGRI JOURNAL 2026年7月6日掲載記事)


電球を取り付けて、コネクタと防水プラグのケーブルでつなぐだけなので、電気工事はいりません。電球は防塵・防水(IP65)、寿命40,000時間です。黄色LED電球を選べば、コナジラミの対策にも使えます。

製品名:HotaluX AGRI 光捕虫キット(型番:XCA-LE26101K)。
製品の詳細はホタルクス公式サイトをご覧ください
(https://www.hotalux.com/se/products/kirari/agriseries/lighttrapkit/)。


埼玉県のイチゴ農家で行われた実証試験では、市販の粘着板と比べた捕虫数が、3月に約4倍、4月に約6.5倍、5月に約4倍でした(赤色LED20個を併用し、試作機6台をハウス側面に設置。

※出典:AGRI JOURNAL 2026年7月6日掲載記事)。

この試験は製品化前の試験品によるもので、製品版は試験品に比べて捕虫面積が2倍以上あります。

赤色LED「AGRI-RED」を導入したハウスでは、アザミウマが赤い光を嫌ってハウスの端に集まり、そこに集まっていた成虫が青色の捕虫器に誘殺されて1/10に減ったという生産者の声があります。

(※出典:ホタルクス公式サイト)

ホタテと、光。同じ現場で使ってみる

本取り組みは、沖縄県東村の大村マンゴー農園様のご協力により実施します。

同園では、園内の一部の棟で、これまで定期的に行ってきた殺菌剤の散布を行わない栽培に挑戦されます。その棟にはSeaFect®を定期的に散布し、ほかの棟は例年どおりの管理を続けていただきます。

SeaFect®の使用は2026年11月から、光捕虫キットの設置は2027年2月中旬からです。ShelltasとSALTは、大村マンゴー農園様のご協力をいただきながら、それぞれの棟で作物の生育と虫の発生がどう変わるかを記録してまいります。

※SeaFect®は特殊肥料として届出された資材であり、農薬ではありません。病害の防除を目的とした資材ではありません。


Shelltasは2026年10月20日、ホタルクスとともに、プランクトン培養用照明とアクアポニクス用照明を軸に、共同開発を見据えた実証実験に取り組んでいることを発表しました。今回の取り組みは、ホタテの貝殻と光という組み合わせを、農業の現場へ広げるものです。

農家の方が、今日から使えるように

・SeaFect®の農業用商品は、公式ストア(https://seafect.stores.jp)でご購入いただけます。

・HotaluX AGRI 光捕虫キットは、正規取扱のSALTがお取り扱いしています。本体(電球1灯付き)とコンセント付ケーブル1本があれば、1台から使い始められます。3万円台からです。ハウスの大きさや作物に応じた台数と配置のご提案、お見積りもお出しします。製品の詳細・価格・ハウスへの入れ方は、SALTの専用ページ(https://salt-inc.jp/agri/)にまとめています。お問い合わせは株式会社SALT(biz@salt-inc.jp)まで。

キャベツ畑の全景

同じ素材から、家庭用も

キッチン用の「SeaFect」と、ペット用の「SANO by SeaFect」も、同じ公式ストアで販売しています。ホタテの貝殻から生まれた、100%天然由来の除菌・消臭・防カビ・油脂分解を実現したオールインワンの除菌液です。独自の焼成技術で、特許出願済み。


成分は、ミネラル水と水酸化カルシウム(食品添加物)の2つだけ。アルコール・塩素系・合成界面活性剤・防腐剤・香料・着色料は入っていません。原料の試験では、皮膚刺激試験で非刺激性(長崎国際大学薬学部)、角膜刺激試験で刺激性スコア0.00(株式会社きれいテストラボ)という結果が出ています。

※本製品は医薬部外品ではありません

役割分担

SeaFect®の商品:2026年10月14日付の契約にもとづき、Shelltasが製造・品質の保証・発送と、商品情報・試験データの提供を、SALTが公式ストアの運営、商品ページの制作、販売促進を担当します。


HotaluX AGRIの商品:HotaluX AGRIの正規取扱であるSALTが販売し、ホタルクスから発送します。製品の保証はホタルクスが行います。


組み合わせの取り組み:ShelltasとSALTが共同で進めます。

コメント

株式会社Shelltas 代表取締役 徳田浩一

「私たちShelltasは、これまで十分に活用されてこなかった天然資源に、新たな価値を生み出すことを目指し、SeaFect®の研究開発を続けてきました。

農業を取り巻く環境は、気候変動や病害虫、化学資材への依存など、さまざまな課題に直面しています。しかし、私はこれらの課題を解決する可能性が、自然界に存在する素材や仕組みの中にあると考えています。

今回のSALTとの協業は、私たちが培ってきた素材技術と、光を活用した新たな農業技術を融合させる取り組みです。単に資材を販売するのではなく、生産者の負担を軽減し、環境への配慮と生産性の向上を両立できる農業の実現を目指します。

日本発の技術が、これからの農業の新たな選択肢となり、世界の食料生産にも貢献できるよう、研究開発と社会実装を加速させてまいります。」

株式会社SALT 代表取締役 土倉康平

「農家さんのビニールハウスを回るなかで、良い作物をつくるまでが、本当に大変だということを目の当たりにしてきました。虫との戦い、カビとの戦い。毎日の見回りと手当てのくり返しです。SALTは、一次産業、子どもの教育、エンタメの3つを柱にしています。どれも、日本をちゃんと次の世代に残したいという思いからです。つくり手の負担を少しでも軽くしたい。そして、これから農業を始める人が一人でも増えてほしい。作物が育つ環境を整えることを目指すSeaFect®と、ホタルクスの光の技術。その2つを、現場に届けることがSALTの役割だと考えています。」

会社概要

株式会社Shelltas

株式会社Shelltasは、北海道産ホタテ貝殻を原料とする海洋性カルシウム素材「SeaFect®」を中核に、農業・水産・衛生分野で製品・システム開発を行う企業です。

SeaFect®の研究・開発・製造・販売に加え、同素材を基盤とする水質管理システム「Water OS®」の開発や、現場ごとの水・土・生育環境に応じた実証・技術設計を通じて、自然由来素材を活用した技術の社会実装を国内外で進めています。

会社名:株式会社Shelltas

代表取締役:徳田 浩一
設立:2023年1月

所在地:〒143-0024 東京都大田区中央1-16-8 シャンボール大森1F

事業内容:海洋性カルシウム素材の研究・開発・製造・販売、農業・水産・衛生分野における製品・システム開発

公式サイト:https://shelltas.com/

株式会社SALT

所在地:神奈川県川崎市中原区上新城2-6-11 石井ビル2階

代表取締役:土倉康平

設立:2019年9月2日

事業内容:企業、個人向けのマーケティング支援、地域コミュニティの企画・運営、一次産業・子どもの教育・エンタメ(ゲーム・アニメ)の領域を中心とした、サービスの企画・開発、ECサイトの運営、農業資材の販売

URL:https://salt-inc.jp/

お問い合わせ

株式会社Shelltas 担当:大宮 omiya@shelltas.com

株式会社SALT   担当:土倉 biz@salt-inc.jp

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会社概要

株式会社Shelltas

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URL
https://shelltas.com/
業種
製造業
本社所在地
東京都大田区中央1−16−8
電話番号
-
代表者名
德田 浩一
上場
未上場
資本金
400万円
設立
2023年01月